AngularJSでng-bind-html-unsafe廃止後、HTMLを安全に挿入する方法とは?

2024-05-23

AngularJSにおける ng-bind-html-unsafe の廃止とHTML挿入代替方法

ng-bind-html-unsafe の廃止に伴い、HTMLを挿入するには以下の代替方法が推奨されています。

ngSanitize モジュールを使用すると、HTML文字列を安全にバインドしてDOMに挿入することができます。このモジュールは、HTMLタグや属性を自動的にサニタイズし、悪意のあるコードが実行されないようにします。

<div ng-bind-html="trustedHtml"></div>

上記の例では、trustedHtml スコープ変数に保持されているHTML文字列が、サニタイズされてDOMに挿入されます。

$sce.trustAsHtml() 関数を使用して、HTML文字列を安全なオブジェクトに変換することができます。このオブジェクトは、ng-bind ディレクティブで使用してDOMに挿入することができます。

<div ng-bind="$sce.trustAsHtml(htmlString)"></div>

上記の例では、htmlString 変数に保持されているHTML文字列が、$sce.trustAsHtml() 関数を使用して安全なオブジェクトに変換され、DOMに挿入されます。

ngTemplate ディレクティブを使用すると、テンプレートファイルを動的にロードしてDOMに挿入することができます。この方法は、より複雑なHTML構造を挿入する場合に適しています。

<div ng-template="myTemplate"></div>

<script>
  angular.module('myApp').run(function($templateCache) {
    $templateCache.put('myTemplate.html', '<p>This is my template.</p>');
  });
</script>

上記の例では、myTemplate.html ファイルの内容が myTemplate ディレクティブによってDOMに挿入されます。

カスタムディレクティブを作成する

上記の代替方法がすべて適用できない場合は、カスタムディレクティブを作成してHTMLを挿入することができます。この方法は、より高度な制御が必要な場合に適しています。




<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/angularjs/1.8.2/angular.min.js"></script>
  <script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/angularjs/1.8.2/angular-sanitize.min.js"></script>
</head>
<body ng-app="myApp">
  <div ng-controller="myController">
    <div ng-bind-html="trustedHtml"></div>
  </div>

  <script>
    angular.module('myApp', ['ngSanitize'])
      .controller('myController', ['$scope', '$sce', function($scope, $sce) {
        $scope.trustedHtml = $sce.trustAsHtml('<b>太字</b><i>斜体</i><a href="https://www.google.com/">Google</a>');
      }]);
  </script>
</body>
</html>

上記コードの説明:

  • このコードは、ngSanitize モジュールを使用してHTML文字列を安全にバインドしてDOMに挿入する例です。
  • ng-app ディレクティブを使用して、AngularJSアプリケーションを定義します。
  • ng-controller ディレクティブを使用して、コントローラーを定義します。
  • コントローラー内で、trustedHtml スコープ変数にHTML文字列を割り当てます。
  • $sce.trustAsHtml() 関数を使用して、HTML文字列を安全なオブジェクトに変換します。
  • ng-bind-html ディレクティブを使用して、安全なオブジェクトをDOMにバインドします。

このコードを実行すると、以下の結果が表示されます。

<b>太字</b><i>斜体</i><a href="https://www.google.com/">Google</a>

$sce.trustAsHtml() 関数を使用する

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/angularjs/1.8.2/angular.min.js"></script>
</head>
<body ng-app="myApp">
  <div ng-controller="myController">
    <div ng-bind="$sce.trustAsHtml(htmlString)"></div>
  </div>

  <script>
    angular.module('myApp')
      .controller('myController', ['$scope', '$sce', function($scope, $sce) {
        $scope.htmlString = '<b>太字</b><i>斜体</i><a href="https://www.google.com/">Google</a>';
      }]);
  </script>
</body>
</html>
<b>太字</b><i>斜体</i><a href="https://www.google.com/">Google</a>

ngTemplate ディレクティブを使用する

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/angularjs/1.8.2/angular.min.js"></script>
</head>
<body ng-app="myApp">
  <div ng-template="myTemplate"></div>

  <script>
    angular.module('myApp')
      .run(function($templateCache) {
        $templateCache.put('myTemplate.html', '<p><b>太字</b><i>斜体</i><a href="https://www.google.com/">Google</a></p>');
      });
  </script>



その他のHTML挿入方法

ng-bind ディレクティブとエスケープ処理を使用する

ng-bind ディレクティブは、HTML文字列をエスケープ処理してからDOMに挿入します。これにより、XSSなどの脆弱性のリスクを軽減することができます。

<div ng-bind="htmlString"></div>
    &lt;b&gt;太字&lt;/b&gt;&lt;i&gt;斜体&lt;/i&gt;&lt;a href=&quot;https://www.google.com/&quot;&gt;Google&lt;/a&gt;
    

    カスタムフィルターを作成して、HTML文字列をエスケープ処理することができます。

    <div ng-bind="htmlString | myFilter"></div>
    
    <script>
      angular.module('myApp')
        .filter('myFilter', function() {
          return function(input) {
            return input.replace(/&/g, '&amp;')
              .replace(/</g, '&lt;')
              .replace(/>/g, '&gt;');
          };
        });
    </script>
    
    • カスタムフィルターmyFilterを定義します。
    <b>太字</b><i>斜体</i><a href="https://www.google.com/">Google</a>
    

    jQueryを使用して、HTMLを動的にDOMに挿入することができます。

    <div id="myDiv"></div>
    
    <script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.5.1/jquery.min.js"></script>
    <script>
      $(document).ready(function() {
        $('#myDiv').html('<b>太字</b><i>斜体</i><a href="https://www.google.com/">Google</a>');
      });
    </script>
    
    • div要素にid="myDiv"というIDを設定します。
    • jQueryを使用して、#myDiv要素のHTMLコンテンツを<b>太字</b><i>斜体</i><a href="https://www.google.com/">Google</a>に置き換えます。
    <b>太字</b><i>斜体</i><a href="https://www.google.com/">Google</a>
    

    注意事項

    上記で紹介した方法はあくまでも例であり、状況に応じて最適な方法を選択する必要があります。

    HTMLを挿入する際には、常に安全性を考慮し、ユーザー入力や外部ソースからのHTML文字列は必ずサニタイズしてから使用するようにしてください。


    html angularjs


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