jQuery Ajax: 全てのリクエスト完了を待つ処理を徹底解説

2024-04-02

JavaScript、jQuery、Ajaxにおける「全てのjQuery Ajaxリクエスト完了を待つ」処理について

この解説では、JavaScript、jQuery、Ajaxを用いて、複数のAjaxリクエストを同時に実行し、全て完了してから処理を進める方法について説明します。

背景

Webアプリケーション開発において、サーバーと通信を行うことは頻繁に発生します。Ajaxは、ページ全体をリロードせずに部分的な更新を実現する技術として広く利用されています。

しかし、複数のAjaxリクエストを同時に実行する場合、処理が完了する順番を制御したいケースがあります。例えば、以下の状況では、全てのAjaxリクエストが完了してから後続処理を実行する必要があります。

  • 複数のデータを取得し、それらをまとめて処理したい場合
  • データの更新処理を行い、その結果に基づいて別の処理を実行したい場合

解決策

jQueryには、複数のAjaxリクエストの状態を管理する機能が提供されています。これらの機能を活用することで、全てのAjaxリクエスト完了を待つ処理を簡単に実装することができます。

具体的な方法

$.whenは、複数のDeferredオブジェクトの状態を監視し、全て完了したタイミングで処理を実行する関数です。Deferredオブジェクトは、Ajaxリクエストの状態を表すオブジェクトです。

// Ajaxリクエスト1
var request1 = $.ajax({
  url: '/api/data1',
  method: 'GET'
});

// Ajaxリクエスト2
var request2 = $.ajax({
  url: '/api/data2',
  method: 'GET'
});

// 全てのリクエスト完了を待つ
$.when(request1, request2).then(function(data1, data2) {
  // data1とdata2は、それぞれrequest1とrequest2のレスポンスデータ
  // 後続処理
});

このコードでは、$.whenを使ってrequest1request2の完了を待ち、完了後にthenハンドラ内の処理を実行しています。thenハンドラには、各リクエストのレスポンスデータが引数として渡されます。

$.Deferredは、Deferredオブジェクトを生成する関数です。Deferredオブジェクトは、状態(pendingresolvedrejected)と、その状態変化を通知するためのコールバック関数(donefailalways)を持つオブジェクトです。

// Deferredオブジェクト生成
var deferred = $.Deferred();

// Ajaxリクエスト
$.ajax({
  url: '/api/data',
  method: 'GET'
}).done(function(data) {
  // リクエスト成功時の処理
  deferred.resolve(data);
}).fail(function(error) {
  // リクエスト失敗時の処理
  deferred.reject(error);
});

// リクエスト完了を待つ
deferred.always(function() {
  // リクエスト成功・失敗に関わらず実行される処理
});

このコードでは、$.Deferredを使ってDeferredオブジェクトを生成し、その状態変化に応じて処理を実行しています。

  • doneハンドラ: リクエスト成功時に実行
  • alwaysハンドラ: リクエスト成功・失敗に関わらず実行

jQueryプラグインを使う

jQuery.DeferredasyncなどのjQueryプラグインを使うことで、より簡単に全てのAjaxリクエスト完了を待つ処理を実装することができます。

  • jQuery.Deferred
// Ajaxリクエスト1
var request1 = $.ajax({
  url: '/api/data1',
  method: 'GET'
});

// Ajaxリクエスト2
var request2 = $.ajax({
  url: '/api/data2',
  method: 'GET'
});

// 全てのリクエスト完了を待つ
$.Deferred.when(request1, request2).then(function(data1, data2) {
  // data1とdata2は、それぞれrequest1とrequest2のレスポンスデータ
  // 後続処理
});
  • async
// 非同期処理
async.series([
  function(callback) {
    // Ajaxリクエスト1
    $.ajax({
      url: '/api/data1',
      method: 'GET'
    }).done(function(data) {
      callback(null, data);
    });
  },
  function(callback) {
    // Ajaxリクエスト2
    $.



$.whenを使う

// 複数のユーザー情報取得
function getUserInfo(userIds) {
  var requests = userIds.map(function(userId) {
    return $.ajax({
      url: '/api/users/' + userId,
      method: 'GET'
    });
  });

  // 全てのリクエスト完了を待つ
  return $.when.apply($, requests).then(function() {
    // 各リクエストのレスポンスデータはargumentsで取得
    var userInfos = Array.prototype.slice.call(arguments);
    // 後続処理
    return userInfos;
  });
}

// 使用例
var userIds = [1, 2, 3];
getUserInfo(userIds).then(function(userInfos) {
  // userInfosには、各ユーザーの情報が入った配列が入っている
  console.log(userInfos);
});

$.Deferredを使う

// データ更新処理
function updateData(data) {
  var deferred = $.Deferred();

  // データ更新リクエスト
  $.ajax({
    url: '/api/data',
    method: 'POST',
    data: data
  }).done(function() {
    // リクエスト成功
    deferred.resolve();
  }).fail(function(error) {
    // リクエスト失敗
    deferred.reject(error);
  });

  return deferred.promise();
}

// 使用例
var data = {
  name: 'John Doe',
  age: 30
};
updateData(data).then(function() {
  // データ更新成功
  console.log('データ更新成功');
}, function(error) {
  // データ更新失敗
  console.log('データ更新失敗:', error);
});

このコードでは、$.Deferredを使ってデータ更新処理の状態を管理し、完了後にthenハンドラまたはfailハンドラ内の処理を実行しています。

jQueryプラグインを使う

// 複数の画像読み込み
function loadImages(imageUrls) {
  var deferred = $.Deferred();

  // 画像読み込み処理
  var images = [];
  $.each(imageUrls, function(index, imageUrl) {
    var image = new Image();
    image.onload = function() {
      images.push(image);
      if (images.length === imageUrls.length) {
        deferred.resolve(images);
      }
    };
    image.src = imageUrl;
  });

  return deferred.promise();
}

// 使用例
var imageUrls = ['image1.jpg', 'image2.jpg', 'image3.jpg'];
loadImages(imageUrls).then(function(images) {
  // imagesには、読み込んだ画像オブジェクトの配列が入っている
  console.log(images);
});

このコードでは、jQuery.Deferredを使って複数の画像読み込み処理を同時に実行し、全て完了してからthenハンドラ内の処理を実行しています。

// 複数の処理を順番に実行
function doTasks() {
  async.series([
    function(callback) {
      // タスク1
      setTimeout(function() {
        callback(null, 'タスク1完了');
      }, 1000);
    },
    function(callback) {
      // タスク2
      setTimeout(function() {
        callback(null, 'タスク2完了');
      }, 2000);
    }
  ], function(err, results) {
    // 全てのタスク完了
    console.log(results);
  });
}

// 使用例
doTasks();

このコードでは、asyncを使って




Promise.allは、複数のPromiseオブジェクトの状態を監視し、全て完了したタイミングで処理を実行する関数です。

// Ajaxリクエスト1
var request1 = $.ajax({
  url: '/api/data1',
  method: 'GET'
});

// Ajaxリクエスト2
var request2 = $.ajax({
  url: '/api/data2',
  method: 'GET'
});

// 全てのリクエスト完了を待つ
Promise.all([request1, request2]).then(function(data) {
  // dataは、[request1のレスポンスデータ, request2のレスポンスデータ]の配列
  // 後続処理
});

RxJSを使う

RxJSは、非同期処理を簡単に記述できるライブラリです。

// RxJSを使うには、事前にライブラリの読み込みが必要です

// Ajaxリクエスト1
var request1 = Rx.Observable.ajax('/api/data1');

// Ajaxリクエスト2
var request2 = Rx.Observable.ajax('/api/data2');

// 全てのリクエスト完了を待つ
Rx.Observable.zip(request1, request2).subscribe(function(data) {
  // dataは、[request1のレスポンスデータ, request2のレスポンスデータ]の配列
  // 後続処理
});

自作の関数を使う

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