Node.js スクリプト実行の定番! "/usr/bin/env node" の詳細解説とサンプルコード

2024-05-20

Node.js スクリプトにおける "/usr/bin/env node" の役割

#!/usr/bin/env node という行は、シェバングと呼ばれるものです。これは、Unix 系オペレーティングシステムにおいて、スクリプトファイルを実行するために使用するインタープリタを指定するための特別な行です。

"/usr/bin/env node" の役割

  • /usr/bin/env コマンドは、システムパス内に存在する指定されたコマンドを検索し、実行します。
  • node は、Node.js インタープリタのパスです。

つまり、#!/usr/bin/env node 行は、以下の処理を行います。

  1. システムパス内で node コマンドを検索します。
  2. 見つかった node コマンドを使用して、その後のスクリプトファイルを解釈し、実行します。
  • インタープリタのパスを明示的に指定する必要がないため、移植性が向上します。
  • 異なるバージョンの Node.js を使用している場合でも、適切なバージョンで実行することができます。
#!/usr/bin/env node

console.log('Hello, world!');

この例では、#!/usr/bin/env node 行によって、node コマンドを使用して Hello, world! という文字列を出力するスクリプトが実行されます。

まとめ

#!/usr/bin/env node 行は、Node.js スクリプトを実行するために使用するインタープリタを指定する便利な方法です。移植性と柔軟性を向上させるために、Node.js スクリプトの冒頭にこの行を追加することをお勧めします。

補足

  • #!/usr/bin/env node 行は、Unix 系オペレーティングシステムのみで有効です。Windows では使用できません。
  • Node.js スクリプトを実行する別の方法は、node コマンドに続いてスクリプトファイル名を指定することです。



Hello World スクリプト

#!/usr/bin/env node

console.log('Hello, world!');

このスクリプトは、以下の出力をコンソールに出力します。

Hello, world!

ファイル読み込みスクリプト

#!/usr/bin/env node

const fs = require('fs');

fs.readFile('input.txt', 'utf8', (err, data) => {
  if (err) {
    console.error(err);
    return;
  }

  console.log(data);
});

このスクリプトは、input.txt ファイルの内容を読み込み、コンソールに出力します。

HTTP サーバー スクリプト

#!/usr/bin/env node

const http = require('http');

const server = http.createServer((req, res) => {
  res.writeHead(200, { 'Content-Type': 'text/plain' });
  res.end('Hello, world!');
});

server.listen(3000, () => {
  console.log('Server listening on port 3000');
});

このスクリプトは、ポート 3000 で HTTP サーバーを起動し、/ にアクセスすると "Hello, world!" という文字列を返すようにします。

これらの例はほんの一例です。#!/usr/bin/env node を使用して、さまざまな種類の Node.js スクリプトを作成できます。




Node.js スクリプトを実行するその他の方法

node コマンド

node hello_world.js

このコマンドは、hello_world.js という名前のスクリプトを実行します。

.js ファイルの直接実行

Unix 系オペレーティングシステムでは、.js ファイルを直接実行するように設定することもできます。これを行うには、以下のコマンドを実行します。

chmod +x hello_world.js
./hello_world.js

最初の chmod コマンドは、hello_world.js ファイルを実行可能にします。2 番目の ./hello_world.js コマンドは、実行可能ファイルとしてスクリプトを実行します。

npm

Node.js パッケージ マネージャーである npm を使用して、Node.js スクリプトを実行することもできます。これを行うには、以下のコマンドを実行します。

npx hello_world

タスクランナー

Gulp や Grunt などのタスクランナーを使用して、Node.js スクリプトを実行することもできます。タスクランナーを使用すると、スクリプトのコンパイル、テスト、デプロイなどのタスクを自動化できます。

  • シンプルで偶発的なスクリプトを実行する場合: node コマンドを使用するのが最も簡単です。
  • スクリプトを頻繁に実行する場合: .js ファイルを直接実行するように設定すると便利です。
  • npm パッケージを使用している場合: npx コマンドを使用すると便利です。
  • 複数のタスクを自動化したい場合: タスクランナーを使用すると便利です。

Node.js スクリプトを実行するには、さまざまな方法があります。自分に合った方法を選択してください。


    node.js shebang


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