"No value accessor for form control with unspecified name" エラーの正体と対処法
Angular 2 RC.5 におけるカスタム入力コンポーネントと "No value accessor for form control with unspecified name" エラーの解決方法
概要
Angular 2 RC.5 において、カスタム入力コンポーネントを作成する場合、"No value accessor for form control with unspecified name" というエラーが発生することがあります。このエラーは、コンポーネントが適切に設定されていないことを示しています。
原因
このエラーが発生する主な原因は以下の2つです。
- コンポーネントに valueAccessor プロパティが設定されていない: フォームコントロールと連携するために、コンポーネントは
valueAccessorプロパティを設定する必要があります。このプロパティは、コンポーネントの値とフォームコントロールの値を同期させるための関数を提供します。
解決策
このエラーを解決するには、以下の手順を実行する必要があります。
- コンポーネントに valueAccessor プロパティを設定する:
valueAccessorプロパティは、コンポーネントの値とフォームコントロールの値を同期させるための関数を提供します。この関数は、以下の2つの引数を持つ必要があります。writeValue: フォームコントロールの値をコンポーネントに設定するために使用されます。registerOnChange: コンポーネントの値が変更されたときに呼び出される関数です。この関数は、フォームコントロールの値を更新するために使用されます。
- コンポーネントの名前を設定する:
name属性は、コンポーネントをフォームコントロールに関連付けるために使用されます。この属性は、テンプレートの<input>タグまたは<select>タグに設定する必要があります。
例
以下の例は、カスタム入力コンポーネントを作成し、valueAccessor プロパティと name 属性を設定する方法を示しています。
import { Component, Input, Output, EventEmitter } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'my-custom-input',
template: '<input type="text" [(ngModel)]="value">'
})
export class MyCustomInputComponent {
@Input() value: string;
@Output() valueChange = new EventEmitter<string>();
writeValue(value: string): void {
this.value = value;
}
registerOnChange(fn: Function): void {
this.valueChange.subscribe(fn);
}
}
この例では、MyCustomInputComponent コンポーネントは value という入力プロパティと valueChange という出力イベントを定義しています。value プロパティはコンポーネントの値を格納するために使用され、valueChange イベントはコンポーネントの値が変更されたときに発生します。
コンポーネントのテンプレートは <input> タグを使用して、コンポーネントの値を表示および編集できるようにします。[(ngModel)] ディレクティブは、コンポーネントの value プロパティとフォームコントロールの値を同期させるために使用されます。
コンポーネントの writeValue メソッドは、フォームコントロールの値をコンポーネントに設定するために使用されます。registerOnChange メソッドは、コンポーネントの値が変更されたときに呼び出される関数です。この関数は、フォームコントロールの値を更新するために使用されます。
Angular Material を使用している場合は、MatInputDirective ディレクティブを使用してカスタム入力コンポーネントを作成できます。このディレクティブは、valueAccessor プロパティと name 属性を自動的に設定するために使用できます。
以下の例は、Angular Material を使用してカスタム入力コンポーネントを作成する方法を示しています。
import { Component, Input } from '@angular/core';
import { MatInput } from '@angular/material';
@Component({
selector: 'my-custom-input',
template: '<input matInput [(ngModel)]="value">'
})
export class MyCustomInputComponent extends MatInput {
@Input() value: string;
}
この例では、MyCustomInputComponent コンポーネントは MatInput ディレクティブを継承しています。このディレクティブは、valueAccessor プロパティと name 属性を自動的に設定します。
コンポーネントのテンプレートは <input> タグを使用して、コンポーネントの値を表示および編集できるようにします。
カスタム入力コンポーネントのサンプルコード
my-custom-input.component.ts
import { Component, Input, Output, EventEmitter } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'my-custom-input',
template: '<input type="text" [(ngModel)]="value">'
})
export class MyCustomInputComponent {
@Input() value: string;
@Output() valueChange = new EventEmitter<string>();
writeValue(value: string): void {
this.value = value;
}
registerOnChange(fn: Function): void {
this.valueChange.subscribe(fn);
}
}
このファイルは、カスタム入力コンポーネント MyCustomInputComponent を定義します。このコンポーネントは、以下の機能を提供します。
valueという入力プロパティ: コンポーネントの値を設定します。valueChangeという出力イベント: コンポーネントの値が変更されたときに発生します。
my-custom-input.component.css
/* my-custom-input.component.css */
/* コンポーネントのスタイルを定義する */
このファイルは、カスタム入力コンポーネントのスタイルを定義します。必要に応じて、コンポーネントの外観をカスタマイズするためにこのファイルを使用できます。
app.component.html
<form>
<my-custom-input [(ngModel)]="name"></my-custom-input>
</form>
このファイルは、Angular アプリケーションのルートコンポーネントのテンプレートを定義します。このテンプレートは、MyCustomInputComponent コンポーネントを使用するフォームを定義します。
app.component.ts
import { Component } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-root',
templateUrl: './app.component.html',
styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComponent {
name = '';
}
使い方
- 上記のコードを4つのファイル (
my-custom-input.component.ts,my-custom-input.component.css,app.component.html,app.component.ts) に保存します。 - プロジェクトディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行します。
ng build
- ブラウザで
http://localhost:4200にアクセスすると、カスタム入力コンポーネントが表示されます。
このサンプルコードは、カスタム入力コンポーネントを作成するための基本的な例です。必要に応じて、このコードを拡張して、独自の機能を追加できます。
Angular 2 RC.5 におけるカスタム入力コンポーネント作成の代替方法
方法
import { Component, Input, Output, EventEmitter, Directive, forwardRef } from '@angular/core';
import { NG_VALUE_ACCESSOR, ControlValueAccessor } from '@angular/forms';
@Component({
selector: 'my-custom-input',
template: '<input type="text" [(ngModel)]="value">'
})
export class MyCustomInputComponent implements ControlValueAccessor {
@Input() value: string;
@Output() valueChange = new EventEmitter<string>();
writeValue(value: string): void {
this.value = value;
}
registerOnChange(fn: Function): void {
this.valueChange.subscribe(fn);
}
registerOnTouched(fn: Function): void {
// Not implemented
}
setDisabledState(isDisabled: boolean): void {
// Not implemented
}
}
export const MY_CUSTOM_INPUT_VALUE_ACCESSOR = {
provide: NG_VALUE_ACCESSOR,
useExisting: forwardRef(() => MyCustomInputComponent),
multi: true
};
この例では、MyCustomInputComponent コンポーネントは ControlValueAccessor インターフェースを実装しています。このインターフェースには、writeValue、registerOnChange、registerOnTouched、setDisabledState の4つのメソッドが定義されています。
registerOnTouched: コンポーネントがフォーカスを失ったときに呼び出される関数です。setDisabledState: コンポーネントが有効化/無効化されたときに呼び出される関数です。
コンポーネントは MY_CUSTOM_INPUT_VALUE_ACCESSOR プロバイダを使用して、NG_VALUE_ACCESSOR トークンに登録されます。このプロバイダにより、コンポーネントがフォームコントロールと連携できるようになります。
NgControl ディレクティブを使用する
import { Component, Input, Output, EventEmitter, Directive } from '@angular/core';
import { NgControl } from '@angular/forms';
@Component({
selector: 'my-custom-input',
template: '<input type="text" [(ngModel)]="value">'
})
export class MyCustomInputComponent {
@Input() value: string;
@Output() valueChange = new EventEmitter<string>();
constructor(private ngControl: NgControl) { }
ngOnInit() {
this.ngControl.valueChanges.subscribe((value: string) => {
this.value = value;
this.valueChange.emit(value);
});
}
}
この例では、MyCustomInputComponent コンポーネントは NgControl ディレクティブを注入しています。このディレク
angular
