スクロールアニメーションも自在!JavaScriptで要素にスクロールする方法

2024-04-26

JavaScript で要素にスクロールする方法

Web ページ上で、特定の要素までスムーズにスクロールすることは、ユーザー体験を向上させるために重要です。JavaScript を使用することで、様々な方法で要素にスクロールすることができます。ここでは、代表的な方法と、それぞれの特徴について詳しく解説します。

方法

  1. scrollTo() メソッドを使う

    最も基本的な方法が、scrollTo() メソッドを使うことです。このメソッドは、要素の座標を指定することで、その要素まで一気にスクロールします。

    // 要素の ID を使ってスクロール
    element.scrollTo({
      top: 0,
      left: 0,
      behavior: 'smooth'
    });
    
    // 要素のオブジェクトを使ってスクロール
    element.scrollTo({
      top: element.offsetTop,
      left: element.offsetLeft,
      behavior: 'smooth'
    });
    

    特徴

    • シンプルで分かりやすい
    • アニメーションなしで一気にスクロールする
    • 素早くスクロールしたい場合に適している
  2. scrollIntoView() メソッドは、要素をウィンドウ内に表示するために必要なだけスクロールします。要素の一部がウィンドウ内に表示されている場合でも、要素全体が見えるようにスクロールされます。

    // 要素の ID を使ってスクロール
    element.scrollIntoView({
      behavior: 'smooth'
    });
    
    // 要素のオブジェクトを使ってスクロール
    element.scrollIntoView({
      inline: true,
      behavior: 'smooth'
    });
    
    • 要素を確実にウィンドウ内に表示できる
    • スムーズなアニメーションでスクロールする
    • ユーザーにとって自然な動きになる
  3. window.scroll() プロパティは、ウィンドウ全体のスクロール位置を設定します。要素までのオフセット量を計算して、このプロパティに設定することで、要素にスクロールすることができます。

    // 要素までのオフセット量を計算
    const offsetTop = element.getBoundingClientRect().top;
    const scrollTop = window.scrollY;
    const distance = offsetTop - scrollTop;
    
    // ウィンドウをスクロール
    window.scroll({
      top: scrollTop + distance,
      behavior: 'smooth'
    });
    
    • 柔軟性が高い
    • 要素以外にも、ウィンドウ全体の位置を制御できる
    • 他の方法と組み合わせて複雑な動きを作れる
  • アニメーションオプション

  • イベントとの組み合わせ

  • ライブラリの利用

JavaScript で要素にスクロールするには、様々な方法があります。それぞれの方法の特徴を理解して、目的に合った方法を選択しましょう。




scrollTo() メソッドを使う

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>scroll to example</title>
</head>
<body>
  <h1>見出し1</h1>
  <p>本文1</p>

  <h2 id="target">見出し2</h2>
  <p>本文2</p>

  <button onclick="scrollToTarget()">要素にスクロール</button>

  <script>
    function scrollToTarget() {
      const targetElement = document.getElementById('target');
      targetElement.scrollTo({
        top: 0,
        left: 0,
        behavior: 'smooth'
      });
    }
  </script>
</body>
</html>

このコードは、以下の動作を行います。

  1. <h1>見出し1</h1><h2>見出し2</h2> という見出しと、それぞれに対応する本文を表示します。
  2. id="target" という ID を持つ <h2>見出し2</h2> 要素を用意します。
  3. button 要素をクリックすると、scrollToTarget() 関数が呼び出されます。
  4. scrollToTarget() 関数は、getElementById() メソッドを使って id="target" 要素を取得します。
  5. 取得した要素の scrollTo() メソッドを使って、要素の左上隅までスクロールします。
  6. behavior: 'smooth' オプションを指定することで、滑らかなアニメーション付きのスクロールになります。

scrollIntoView() メソッドを使う

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>scroll into view example</title>
</head>
<body>
  <h1>見出し1</h1>
  <p>本文1</p>

  <h2 id="target">見出し2</h2>
  <p>本文2</p>

  <button onclick="scrollIntoViewTarget()">要素にスクロール</button>

  <script>
    function scrollIntoViewTarget() {
      const targetElement = document.getElementById('target');
      targetElement.scrollIntoView({
        behavior: 'smooth'
      });
    }
  </script>
</body>
</html>

説明

このコードは、1. のコードとほぼ同じですが、scrollTo() メソッドの代わりに scrollIntoView() メソッドを使っています。

違い

  • scrollTo() メソッドは、アニメーションなしで一気にスクロールします。

window.scroll() プロパティを使う

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>window.scroll example</title>
</head>
<body>
  <h1>見出し1</h1>
  <p>本文1</p>

  <h2 id="target">見出し2</h2>
  <p>本文2</p>

  <button onclick="scrollToTargetWithWindowScroll()">要素にスクロール</button>

  <script>
    function scrollToTargetWithWindowScroll() {
      const targetElement = document.getElementById('target');
      const offsetTop = targetElement.getBoundingClientRect().top;
      const scrollTop = window.scrollY;
      const distance = offsetTop - scrollTop;

      window.scroll({
        top: scrollTop + distance,
        behavior: 'smooth'
      });
    }
  </script>
</body>
</html>
  1. getBoundingClientRect() メソッドを使って、id="target" 要素のウィンドウ内における位置を取得します。
  2. window.scrollY プロパティを使って、現在のウィンドウのスクロール位置を取得します。
  3. 要素までのオフセット量を計算します。
  • window.scroll() プロパティを使う方法は、柔軟性が高く、要素以外にもウィンドウ全体の位置を制御できます。

これらのサンプルコードを参考に、




JavaScript で要素にスクロールする方法:その他の方法

scrollBy() メソッドは、要素を指定した距離だけスクロールします。正の値を指定すると要素を下にスクロールし、負の値を指定すると要素を上にスクロールします。

element.scrollBy({
  top: 100,
  left: 0,
  behavior: 'smooth'
});

requestAnimationFrame() 関数は、ブラウザのリフレッシュレートに合わせて関数を呼び出すための非同期 API です。この関数を用いて、アニメーション付きのスクロールを実現することができます。

function scrollToTargetAnimated(targetElement) {
  const startTop = window.scrollY;
  const targetTop = targetElement.getBoundingClientRect().top;
  const distance = targetTop - startTop;

  let elapsedTime = 0;
  const duration = 500; // スクロールにかかる時間 (ミリ秒)

  function step() {
    elapsedTime += 16; // 1フレームあたりの時間 (ミリ秒)
    const progress = elapsedTime / duration;

    window.scrollTo({
      top: startTop + distance * progress,
      behavior: 'smooth'
    });

    if (progress < 1) {
      requestAnimationFrame(step);
    }
  }

  requestAnimationFrame(step);
}

anime.jsgsap.js などのライブラリを使用すると、より高度なアニメーション付きのスクロールを実現することができます。これらのライブラリは、様々なアニメーション効果やオプションを提供しており、複雑な動きを簡単に作成することができます。

例:anime.js を使う

anime({
  targets: element,
  scrollTop: targetTop,
  duration: 500,
  easing: 'easeInOutQuad'
});

javascript html


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getBoundingClientRect()メソッドの使い方

要素の位置は、ページ座標系と親要素座標系の2つの座標系で取得できます。ページ座標系: ページ全体を基準とした座標系です。要素の左上端が(0, 0)になります。親要素座標系: 親要素を基準とした座標系です。要素の左上端が親要素の左上端からの相対的な位置になります。


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