Angularフォームコントロールの違い

2024-10-24

AngularにおけるFormControlNameとFormControlの違い

FormControlNameFormControlは、Angularのフォーム処理において重要な役割を果たすディレクティブとクラスです。両者の主な違いは、フォームのモデルとのデータバインディングの方法にあります。

FormControlName

  • データバインディング
    フォームグループのモデルの対応するプロパティと自動的に同期されます。
  • 使用方法
    [formControlName]="name"のように、テンプレート内で使用され、nameはフォームグループのキーになります。
  • 役割
    フォームコントロールをフォームグループにバインドする。
  • データバインディング
    手動で値を設定したり、イベントをリスンしたりする必要があります。
  • 使用方法
    [formControl]="myFormControl"のように、テンプレート内で使用され、myFormControlはFormControlのインスタンスです。
  • 役割
    フォームコントロールのインスタンスを作成し、その状態を管理する。

ラジオボタンの例を挙げると、次のように使用されます。

FormControlNameを使用する場合

<form [formGroup]="myFormGroup">
  <label>
    <input type="radio" formControlName="myRadio" value="option1">
    Option 1
  </label>
  <label>
    <input type="radio" formControlName="myRadio" value="option2">
    Option 2
  </label>
</form>
<form [formGroup]="myFormGroup">
  <label>
    <input type="radio" [formControl]="myRadioControl" value="option1">
    Option 1
  </label>
  <label>
    <input type="radio" [formControl]="myRadioControl" value="option2">
    Option 2
  </label>
</form>
  • FormControl
    手動での操作やカスタムバリデーションが必要な場合に適している。
  • FormControlName
    フォームグループとの自動バインディングに適している。



  • FormControl
    • フォームコントロールのインスタンスを生成し、その状態をプログラムで管理します。
    • リアクティブフォームでよく使用されます。
  • FormControlName
    • フォームグループに属する個々のフォームコントロールを識別し、フォームグループとの双方向のバインディングを自動的に行います。
    • テンプレート駆動型のフォームによく使用されます。

例と解説

1 テンプレート駆動型フォーム (FormControlName)

<form [formGroup]="myForm">
  <label>
    名前:
    <input type="text" formControlName="name">
  </label>
  <button type="submit" [disabled]="!myForm.valid">送信</button>
</form>
  • 解説
    • [formGroup]="myForm": フォーム全体をmyFormというフォームグループにバインドします。
    • formControlName="name": 入力フィールドをnameという名前のフォームコントロールにバインドします。
    • [disabled]="!myForm.valid": フォームが有効な状態(すべての必須フィールドに入力があり、バリデーションが通っている)の場合にのみ送信ボタンを有効にします。

2 リアクティブフォーム (FormControl)

import { Component } from '@angular/core';
import { FormGroup, FormControl, Validators } from '@angular/forms';

@Component({
  // ...
})
expor   t class MyComponent {
  myForm = new FormGroup({
    name: new FormControl('', Validators.required)
  });
}
<form [formGroup]="myForm">
  <label>
    名前:
    <input type="text" formControlName="name">
  </label>
  <button type="submit" [disabled]="!myForm.valid">送信</button>
</form>
  • 解説
    • FormGroupFormControlを使ってプログラムでフォームを構築します。
    • Validators.required: 名前フィールドが必須であることを指定します。
    • テンプレートではformControlNameを使ってフォームグループとフォームコントロールを結びつけます。
特徴FormControlNameFormControl
バインディングフォームグループとの自動バインディング手動でのバインディング
使用方法テンプレート駆動型フォームリアクティブフォーム
柔軟性比較的柔軟性が高いプログラムによる高度な制御が可能

いつどちらを使うべきか

  • FormControl
    • 複雑なフォームで、高度なバリデーションや非同期処理が必要な場合。
    • フォームの構造が動的に変化する場合。
    • プログラムからフォームの状態を直接操作したい場合。
  • FormControlName
    • シンプルなフォームで、テンプレート駆動型の開発スタイルを好む場合。
    • フォームの構造が比較的固定されている場合。

ラジオボタンの例

<form [formGroup]="myForm">
  <label>
    <input type="radio" formControlName="gender" value="male"> 男性
  </label>
  <label>
    <input type="radio" formControlName="gender" value="female"> 女性
  </label>
</form>

<form [formGroup]="myForm">
  <label>
    <input type="radio" [formControl]="genderControl" value="male"> 男性
  </label>
  <label>
    <input type="radio" [formControl]="genderControl" value="female"> 女性
  </label>
</form>
  • ラジオボタンの場合、同じformControlNameまたはformControlを持つ複数の要素から、一つだけが選択された状態になります。
  • genderControlFormControlのインスタンスです。



Angularのフォームコントロールの代替方法について

Angularのフォームコントロールには、FormControlNameFormControlという主要な2つの方法がありますが、これ以外にも、特定の状況下で有用な代替的なアプローチが存在します。

カスタムコントロールバリデーター


  • import { AbstractControl, ValidationErrors } from '@angular/forms';
    
    export function customValidator(control: AbstractControl): ValidationEr   rors | null {
      // カスタムバリデーションロジック
      if (control.value === 'forbiddenValue') {
        return { 'forbidden': true };
      }
      return null;
    }
    
    このカスタムバリデーターをFormControlまたはFormGroupに組み込むことで、独自のバリデーションルールを適用できます。
  • 方法
    AbstractControlValidatorインターフェースを実装し、カスタムバリデーションロジックを記述します。
  • 目的
    フォームコントロールに対して、独自のバリデーションロジックを実装したい場合。

動的フォーム生成


  • import { FormGroup, FormControl } from '@angular/forms';
    
    this.myForm = new FormGroup({
      // 動的に生成されたコントロール
      dynamicField: new FormControl()
    });
    
    この方法を使うと、ユーザーの入力に応じてフォームの構造を変化させるようなインタラクティブなフォームを作成できます。
  • 方法
    FormGroupFormArrayをプログラムで生成し、FormControlを追加したり削除したりします。
  • 目的
    フォームの構造を動的に変更したい場合。

非同期バリデーション


  • import { AsyncValidatorFn } from '@angular/forms';
    
    export function emailValidator(): AsyncValidatorFn {
      return (control: AbstractControl) => {
        return new Promise((resolve) => {
          // サーバーにメールアドレスを送信し、重複チェックを行う
          // ...
          resolve(null); // 有効な場合
          // resolve({ 'emailExists': true }); // 重複している場合
        });
      };
    }
    
    この方法を使うと、リアルタイムでデータベースとの照合を行い、一意性のチェックなどを行うことができます。
  • 方法
    AsyncValidatorインターフェースを実装し、非同期処理を行い、バリデーション結果を返します。
  • 目的
    サーバーサイドとの連携など、非同期の処理でバリデーションを行いたい場合。

カスタムコントロール


  • カスタム日付ピッカーや、特定のフォーマットの入力しか受け付けない入力フィールドなどを作成できます。
  • 方法
    ControlValueAccessorインターフェースを実装し、カスタムコントロールを作成します。
  • 目的
    複雑なUIを持つフォームコントロールを作成したい場合。

Reactive Forms vs. Template-Driven Forms

  • Template-Driven Forms
    • テンプレートでフォームを定義する。
    • FormControlNameディレクティブを使用する。
    • シンプルなフォームに適している。
  • Reactive Forms
    • プログラムでフォームを構築する。
    • FormControl, FormGroup, FormArrayなどを使い、高度な制御が可能。
    • 大規模なフォームや複雑なロジックに適している。

Angularのフォームコントロールには、FormControlNameFormControl以外にも、カスタムバリデーション、動的フォーム生成、非同期バリデーション、カスタムコントロールなど、様々なアプローチがあります。これらの方法を組み合わせることで、より柔軟で複雑なフォームを構築することができます。

どの方法を選ぶべきかは、フォームの要件や開発者の好みによって異なります。

  • カスタムUI
    カスタムコントロール
  • 非同期バリデーション
    非同期バリデーター
  • 動的なフォーム
    動的フォーム生成
  • カスタムバリデーション
    カスタムバリデーター
  • 複雑なフォーム、高度な制御
    FormControl
  • シンプルなフォーム
    FormControlName

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