アクセシビリティを向上させるための HTML と CSS のテクニック
HTML要素を tabindex から無視するには、以下の方法があります。
tabindex="-1"
属性を設定するaria-hidden="true"
属性を設定する- CSS の
pointer-events: none
プロパティを使用する - JavaScript を使用する
各方法の詳細
tabindex="-1"
属性は、要素をタブ順序から除外するために使用されます。これは、キーボードでフォーカスを移動できないようにする最も簡単な方法です。
<button tabindex="-1">無視したいボタン</button>
aria-hidden="true"
属性は、スクリーンリーダーに要素を非表示にするために使用されます。これは、視覚障碍者にとって要素がフォーカス可能かどうかを明確にするのに役立ちます。
<button aria-hidden="true">無視したいボタン</button>
CSS の pointer-events: none
プロパティは、要素へのポインターイベントを無効にするために使用されます。これは、ユーザーが要素をクリックしたり、フォーカスを移動したりできないようにします。
button {
pointer-events: none;
}
JavaScript を使用して、要素を tabindex から動的に無視することもできます。
const button = document.querySelector('button');
button.tabIndex = -1;
注意事項
tabindex="-1"
属性は、フォーカス可能ではない要素に使用すべきではありません。例えば、div
要素やspan
要素は、本来フォーカス可能ではないため、tabindex="-1"
属性を設定する必要はありません。aria-hidden="true"
属性は、スクリーンリーダーユーザーにとって重要な情報を隠すために使用すべきではありません。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>サンプルコード</title>
</head>
<body>
<h1>サンプルコード</h1>
<p>以下のコードは、HTML要素を tabindex から無視する方法を示しています。</p>
<h2>`tabindex="-1"` 属性</h2>
<p>以下のボタンは、`tabindex="-1"` 属性が設定されているため、キーボードでフォーカスできません。</p>
<button tabindex="-1">無視したいボタン</button>
<h2>`aria-hidden="true"` 属性</h2>
<p>以下のボタンは、`aria-hidden="true"` 属性が設定されているため、スクリーンリーダーには表示されません。</p>
<button aria-hidden="true">無視したいボタン</button>
<h2>CSS の `pointer-events: none` プロパティ</h2>
<p>以下のボタンは、CSS の `pointer-events: none` プロパティが設定されているため、クリックしたり、フォーカスを移動したりできません。</p>
<button style="pointer-events: none;">無視したいボタン</button>
<h2>JavaScript</h2>
<p>以下のボタンは、JavaScriptを使用して tabindex を -1 に設定することで、キーボードでフォーカスできません。</p>
<button id="js-button">無視したいボタン</button>
<script>
const button = document.getElementById('js-button');
button.tabIndex = -1;
</script>
</body>
</html>
説明
このサンプルコードでは、4つの方法で HTML 要素を tabindex から無視する方法を示しています。
tabindex="-1"
属性:button
要素にtabindex="-1"
属性を設定することで、キーボードでフォーカスできません。aria-hidden="true"
属性:button
要素にaria-hidden="true"
属性を設定することで、スクリーンリーダーには表示されません。- CSS の
pointer-events: none
プロパティ:button
要素にpointer-events: none
プロパティを設定することで、クリックしたり、フォーカスを移動したりできません。
実行方法
このコードを HTML ファイルとして保存し、ブラウザで開きます。各ボタンをクリックしたり、キーボードでフォーカスを移動したりして、それぞれの方法を確認してください。
HTML要素を tabindex から無視するその他の方法
- disabled 属性を使用する
<button disabled>無視したいボタン</button>
- 要素を非表示にする
要素を非表示にすることで、ユーザーが要素をクリックしたり、フォーカスを移動したりできないようにすることもできます。
<button style="display: none;">無視したいボタン</button>
aria-readonly="true"
属性は、要素が編集不可能であることをスクリーンリーダーに伝えるために使用されます。これは、ユーザーが要素をクリックしたり、フォーカスを移動したりできないようにするものではありませんが、ユーザーが要素を操作できないことを明確にするのに役立ちます。
<button aria-readonly="true">無視したいボタン</button>
disabled
属性は、フォーム要素以外の要素に使用しても効果はありません。- 要素を非表示にすると、視覚障碍者にとって重要な情報が失われる可能性があります。
aria-readonly="true"
属性は、ユーザーが要素を操作できないことを明確にするのに役立ちますが、ユーザーが要素をクリックしたり、フォーカスを移動したりできないようにするものではありません。
どの方法を使用するかは、状況によって異なります。最も適切な方法は、要素の種類、ユーザーのニーズ、およびアクセシビリティの要件によって異なります。
html tabindex