Angular 4 でロケール設定をカスタマイズ：Number Pipe でフォーマットを自由自在に
Angular 4 で Number Pipe のロケール区切り文字を指定する方法
Angular 4 の Number Pipe を使用して数値をフォーマットする場合、ロケール設定に基づいて自動的に区切り文字が挿入されます。しかし、デフォルトの区切り文字が好みに合わない場合や、特定のフォーマットを必要とする場合があるかもしれません。そのような場合には、Number Pipe のオプションを使用して、ロケール区切り文字を個別に指定することができます。
手順
- ロケールオブジェクトを作成
まず、ロケールオブジェクトを作成する必要があります。このオブジェクトには、フォーマットに使用するロケール情報が含まれます。
const locale = {
"thousandSeparator": "," // 1,000 ではなく 1,000,000 と表示
};
- Number Pipe を使用する
次に、Number Pipe を使用して数値をフォーマットします。locale オプションを使用して、作成したロケールオブジェクトを Number Pipe に渡すことができます。
const formattedNumber = this.pipe('number').transform(1000000, '1.0-0', locale);
// 1,000,000 と表示
オプション
locale オプションには、以下のプロパティを指定できます。
decimalMarker: 小数点記号groupSeparator: 区切り文字decimalDigits: 小数点以下の桁数minimumIntegerDigits: 最小整数桁数
例
以下の例では、ロケールオブジェクトを使用して、小数点以下の桁数を 2 桁に設定し、区切り文字を "," に変更しています。
const locale = {
"decimalDigits": 2,
"groupSeparator": ","
};
const formattedNumber = this.pipe('number').transform(1234.5678, '1.2-2', locale);
// 1,234.57 と表示
注意事項
- ロケールオブジェクトは、ブラウザによってサポートされているロケール情報に基づいて作成する必要があります。
- Number Pipe は、ISO 4217 通貨コードを使用して通貨をフォーマットすることもできます。
補足
この解説は、Angular 4 の Number Pipe の基本的な使用方法について説明しています。より複雑なフォーマットを作成するには、Number Pipe のオプションを組み合わせて使用することができます。
Angular 4 で Number Pipe のロケール区切り文字を指定するサンプルコード
import { Component } from '@angular/core';
import { Pipe, PipeTransform } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-root',
template: `
<div>
<p>デフォルトのロケール区切り文字: {{ 1000000 | number }}</p>
<p>ロケール区切り文字を "," に変更: {{ 1000000 | number:'1.0-0':locale }}</p>
</div>
`,
})
export class AppComponent {
locale = {
"thousandSeparator": "," // 1,000 ではなく 1,000,000 と表示
};
}
@Pipe({
name: 'numberWithLocale'
})
export class NumberWithLocalePipe implements PipeTransform {
transform(value: number, format: string, locale: any): string {
return new Intl.NumberFormat(locale, { style: 'decimal', minimumIntegerDigits: 1 }).format(value);
}
}
説明
AppComponentコンポーネントは、2 つの段落を表示します。- 最初の段落は、デフォルトのロケール区切り文字を使用して 1,000,000 を表示します。
- 2 番目の段落は、
localeオプションを使用してロケール区切り文字を "," に変更し、1,000,000 を表示します。
localeオブジェクトは、ロケール情報 (区切り文字) を定義します。NumberWithLocalePipeパイプは、localeオプションを使用して Number Pipe を拡張します。
実行方法
このコードを実行するには、Angular CLI を使用して新しい Angular プロジェクトを作成し、上記のコードを app.component.ts ファイルに追加する必要があります。
ng new my-app
cd my-app
ng serve
ブラウザを開くと、以下の出力が表示されます。
デフォルトのロケール区切り文字: 1,000,000
ロケール区切り文字を "," に変更: 1,000,000
- このサンプルコードは、基本的な例です。より複雑なフォーマットを作成するには、Number Pipe のオプションを組み合わせて使用することができます。
Angular 4 で Number Pipe のロケール区切り文字を指定するその他の方法
const formattedNumber = this.pipe('number').transform(1000000, '1.0-0', locale);
カスタムパイプを使用する
より複雑なフォーマットを作成したい場合は、カスタムパイプを作成することができます。カスタムパイプでは、Intl.NumberFormat API を使用して、ロケール区切り文字を個別に設定することができます。
@Pipe({
name: 'numberWithLocale'
})
export class NumberWithLocalePipe implements PipeTransform {
transform(value: number, format: string, locale: any): string {
return new Intl.NumberFormat(locale, { style: 'decimal', minimumIntegerDigits: 1 }).format(value);
}
}
const formattedNumber = this.pipe('numberWithLocale').transform(1000000, '1.0-0', locale);
ロケール設定を変更する
アプリケーション全体のロケール設定を変更することで、Number Pipe が使用するロケール区切り文字を変更することもできます。
import { LOCALE_ID } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-root',
providers: [{ provide: LOCALE_ID, useValue: 'en-US' }] // ロケール設定を en-US に変更
})
export class AppComponent {
// ...
}
- シンプルなフォーマット: Number Pipe のオプションを使用するのが最も簡単です。
- 複雑なフォーマット: カスタムパイプを使用する必要があります。
- アプリケーション全体のロケール設定を変更する: すべての Number Pipe のインスタンスに同じロケール区切り文字を使用したい場合は、この方法を使用します。
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