【2024年最新版】jQueryとプレーンなJavaScriptでCORS POSTリクエストを行う:サンプルコードと詳細解説

2024-05-23

jQuery、Ajax、CherryPyにおけるCORS POSTリクエストの動作と相違

本記事では、JavaScriptとjQueryを用いたCORS POSTリクエストの動作と相違について解説します。

CORSとは?

CORS(Cross-origin resource sharing)は、異なるドメイン間でリソースを共有するためのセキュリティ対策です。異なるドメイン間でのリソース共有はセキュリティリスクを伴うため、ブラウザはデフォルトでこれを制限しています。CORSは、この制限を緩和し、異なるドメイン間でのリソース共有を可能にする仕組みです。

Ajaxとは?

Ajax(Asynchronous JavaScript and XML)は、Webページを非同期的に更新する技術です。Ajaxを使用すると、ページ全体を再読み込みすることなく、部分的なデータ更新や処理を行うことができます。

CherryPyは、Pythonで開発された軽量なWebフレームワークです。CherryPyはシンプルで使いやすく、高速なパフォーマンスを発揮します。

問題

ある場合、JavaScriptとjQueryを用いたCORS POSTリクエストが、プレーンなJavaScriptでは動作するのに、jQueryでは動作しないという問題が発生します。

原因

この問題の原因は、jQueryがデフォルトでX-Requested-Withヘッダーをリクエストに追加しているためです。X-Requested-Withヘッダーは、リクエストがAjaxリクエストであることを示すヘッダーです。多くの場合、サーバー側はX-Requested-Withヘッダーの存在を確認して、CORSリクエストを許可するか判断します。

解決策

この問題を解決するには、以下のいずれかの方法を実行する必要があります。

  • jQueryの設定を変更する

jQueryの設定を変更することで、X-Requested-Withヘッダーの送信を無効にすることができます。以下は、jQueryの設定を変更する例です。

$.ajax({
  url: '/api/endpoint',
  method: 'POST',
  xhrFields: {
    withCredentials: true
  },
  beforeSend: function(xhr) {
    xhr.setRequestHeader('X-Requested-With', 'XMLHttpRequest');
  }
});
  • サーバー側でCORS設定を変更する

サーバー側でCORS設定を変更することで、X-Requested-Withヘッダーの有無にかかわらず、CORSリクエストを許可することができます。以下は、CherryPyでCORS設定を変更する例です。

import cherrypy

class Root(object):
  @cherrypy.expose
  def post(self):
    # CORS設定
    cherrypy.response.headers['Access-Control-Allow-Origin'] = '*'
    cherrypy.response.headers['Access-Control-Allow-Methods'] = 'POST'
    cherrypy.response.headers['Access-Control-Allow-Headers'] = 'Content-Type,Authorization,X-Requested-With'

    # リクエスト処理
    ...

if __name__ == '__main__':
  cherrypy.server.socket_port = 8080
  cherrypy.server.socket_host = 'localhost'
  cherrypy.quickstart(Root())

JavaScriptとjQueryを用いたCORS POSTリクエストは、X-Requested-Withヘッダーの有無によって動作が異なる場合があります。この問題を解決するには、jQueryの設定を変更するか、サーバー側でCORS設定を変更する必要があります。

補足

  • 本記事は、CORS POSTリクエストの動作と相違について概要を説明したものであり、詳細な解説は含まれていません。
  • CORSは複雑な技術であり、設定には注意が必要です。



プレーンなJavaScript

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>CORS POST Request (Plain JavaScript)</title>
</head>
<body>
  <button id="button">送信</button>

  <script>
    const button = document.getElementById('button');
    const url = 'https://example.com/api/endpoint';

    button.addEventListener('click', () => {
      const xhr = new XMLHttpRequest();
      xhr.open('POST', url);
      xhr.setRequestHeader('Content-Type', 'application/json');
      xhr.onload = () => {
        if (xhr.status === 200) {
          console.log('Success:', xhr.responseText);
        } else {
          console.error('Error:', xhr.statusText);
        }
      };
      xhr.send(JSON.stringify({ data: 'Hello from JavaScript!' }));
    });
  </script>
</body>
</html>

jQuery

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>CORS POST Request (jQuery)</title>
  <script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.5.1/jquery.min.js"></script>
</head>
<body>
  <button id="button">送信</button>

  <script>
    const button = $('#button');
    const url = 'https://example.com/api/endpoint';

    button.click(() => {
      $.ajax({
        url: url,
        method: 'POST',
        data: JSON.stringify({ data: 'Hello from jQuery!' }),
        dataType: 'json',
        success: function(data) {
          console.log('Success:', data);
        },
        error: function(error) {
          console.error('Error:', error);
        }
      });
    });
  </script>
</body>
</html>

CherryPyサーバー

import cherrypy

class Root(object):
  @cherrypy.expose
  def post(self):
    # CORS設定
    cherrypy.response.headers['Access-Control-Allow-Origin'] = '*'
    cherrypy.response.headers['Access-Control-Allow-Methods'] = 'POST'
    cherrypy.response.headers['Access-Control-Allow-Headers'] = 'Content-Type,Authorization,X-Requested-With'

    # リクエスト処理
    data = cherrypy.request.body.read().decode('utf-8')
    data = json.loads(data)
    message = data['data']

    # レスポンスを返す
    cherrypy.response.status = 200
    cherrypy.response.body = json.dumps({'message': message})

if __name__ == '__main__':
  cherrypy.server.socket_port = 8080
  cherrypy.server.socket_host = 'localhost'
  cherrypy.quickstart(Root())

説明

  • 上記のコードは、https://example.com/api/endpointというURLに対して、dataというキーでHello from JavaScript!またはHello from jQuery!という値を送信するPOSTリクエストを行うものです。
  • プレーンなJavaScriptとjQueryのコードは、それぞれ異なる方法でリクエストを行いますが、結果は同じです。
  • CherryPyサーバーは、CORSリクエストを許可するように設定されています。
  • コードを実行するには、まずCherryPyサーバーを起動する必要があります。
  • 次に、ブラウザで上記のHTMLファイルをを開き、「送信」ボタンをクリックします。
  • リクエストが成功すると、コンソールに「Success:」というメッセージと送信したデータが表示されます。

注意事項

  • 上記のコードはあくまで一例であり、実際の環境に合わせて変更する必要があります。



jQueryとプレーンなJavaScript以外でCORS POSTリクエストを行う方法

Fetch APIは、JavaScriptにおける非同期HTTPリクエスト用の新しいAPIです。Fetch APIは、Promiseベースであり、より現代的で使いやすいインターフェースを提供します。

fetch('https://example.com/api/endpoint', {
  method: 'POST',
  headers: {
    'Content-Type': 'application/json'
  },
  body: JSON.stringify({ data: 'Hello from Fetch API!' })
})
  .then(response => response.json())
  .then(data => console.log('Success:', data))
  .catch(error => console.error('Error:', error));

Axiosは、PromiseベースのHTTPクライアントライブラリです。Axiosは、Fetch APIよりも多くの機能を提供し、より使いやすくなっています。

axios.post('https://example.com/api/endpoint', { data: 'Hello from Axios!' })
  .then(response => console.log('Success:', response.data))
  .catch(error => console.error('Error:', error));

XMLHttpRequestライブラリは、JavaScriptにおける古い非同期HTTPリクエスト用ライブラリです。Fetch APIやAxiosよりも低レベルなAPIですが、より多くの制御を提供します。

const xhr = new XMLHttpRequest();
xhr.open('POST', 'https://example.com/api/endpoint');
xhr.setRequestHeader('Content-Type', 'application/json');
xhr.onload = () => {
  if (xhr.status === 200) {
    console.log('Success:', JSON.parse(xhr.responseText));
  } else {
    console.error('Error:', xhr.statusText);
  }
};
xhr.send(JSON.stringify({ data: 'Hello from XMLHttpRequest!' }));

上記以外にも、以下の方法でCORS POSTリクエストを行うことができます。

    jQueryとプレーンなJavaScript以外にも、CORS POSTリクエストを行う方法はいくつかあります。それぞれの方法には長所と短所があるため、要件に応じて適切な方法を選択する必要があります。


      jquery ajax cherrypy


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