Angular Material の日付ピッカーで「MatDatepicker: No provider found for DateAdapter」エラーが発生したときの解決策

2024-05-20

Angular Material: MatDatepicker: No provider found for DateAdapter エラーの解決策

このエラーは、Angular Material の日付ピッカーコンポーネント MatDatepicker を使用する場合に発生することがあります。これは、DateAdapter プロバイダーが適切に構成されていないことを示します。

原因

このエラーにはいくつかの考えられる原因があります。

@angular/material/core モジュールがアプリにインポートされていない
DateAdapter プロバイダーが適切に構成されていない
他のモジュールが DateAdapter プロバイダーを上書きしている

解決策

以下の手順でエラーを解決できます。

DateAdapter プロバイダーが適切に構成されていることを確認してください。アプリの providers 配列に次のコードを追加する必要があります。

{
  provide: DateAdapter,
  useClass: MomentDateAdapter,
},

他のモジュールが DateAdapter プロバイダーを上書きしていないことを確認してください。これを行うには、コンソールで providers 配列を確認します。

補足

MomentDateAdapter は、Moment.js ライブラリを使用して日付を処理するデフォルトの DateAdapter 実装です。

例

import { Component, OnInit } from '@angular/core';
import { MatDatepicker } from '@angular/material/datepicker';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-component.html',
  styleUrls: ['./my-component.css'],
})
export class MyComponent implements OnInit {
  constructor() {}

  ngOnInit() {}

  openDatepicker(datepicker: MatDatepicker<Date>) {
    datepicker.open();
  }
}

この例では、MatDatepicker コンポーネントを使用して日付ピッカーを開きます。

この回答は情報提供のみを目的としており、専門的なプログラミングアドバイスとして解釈されるべきではありません。特定の問題については、認定された開発者に相談してください。

Angular Material: MatDatepicker エラーの解決策 - サンプルコード

このサンプルコードは、Angular Material の日付ピッカーコンポーネント MatDatepicker を使用して、日付を選択できるようにするものです。このコードは、DateAdapter プロバイダーが適切に構成されていることを確認し、エラー "MatDatepicker: No provider found for DateAdapter" を解決します。

コード

import { Component, OnInit } from '@angular/core';
import { MatDatepicker } from '@angular/material/datepicker';
import { MomentDateAdapter } from '@angular/material-moment-adapter';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-component.html',
  styleUrls: ['./my-component.css'],
  providers: [
    {
      provide: DateAdapter,
      useClass: MomentDateAdapter,
    },
  ],
})
export class MyComponent implements OnInit {
  constructor() {}

  ngOnInit() {}

  openDatepicker(datepicker: MatDatepicker<Date>) {
    datepicker.open();
  }
}

説明

このコードは、@angular/core、@angular/material/datepicker、@angular/material-moment-adapter モジュールをインポートします。
providers 配列を使用して、DateAdapter プロバイダーを MomentDateAdapter クラスに設定します。
MyComponent コンポーネントには、openDatepicker メソッドがあります。このメソッドは、MatDatepicker コンポーネントを開きます。

実行方法

このコードを実行するには、次の手順を実行します。

Angular プロジェクトを作成します。
上記のコードを my-component.component.ts ファイルに貼り付けます。
my-component.component.html ファイルを作成し、次のコードを追加します。

<mat-form-field>
  <input matInput [matDatepicker]="picker" placeholder="Choose a date">
  <mat-datepicker #picker></mat-datepicker>
</mat-form-field>

mat-form-field {
  margin: 20px;
}

プロジェクトをビルドして実行します。

結果

このコードを実行すると、ブラウザに日付ピッカーが表示されます。日付ピッカーをクリックすると、カレンダーが表示され、日付を選択できます。

このコードは、Moment.js ライブラリを使用して日付を処理します。Moment.js を使用していない場合は、独自の DateAdapter 実装を作成する必要があります。
このコードは基本的な例です。ニーズに合わせてカスタマイズできます。

Angular Material: MatDatepicker エラーの解決策 - 他の方法

Angular Material の日付ピッカーコンポーネント MatDatepicker のエラー "MatDatepicker: No provider found for DateAdapter" を解決するには、前述のサンプルコード以外にもいくつかの方法があります。

方法

MatNativeDateModule をインポートする

最も簡単な方法は、MatNativeDateModule モジュールをアプリのルートモジュールにインポートすることです。このモジュールは、ネイティブブラウザの日付と時刻 API を使用して日付を処理するデフォルトの DateAdapter 実装を提供します。

import { NgModule } from '@angular/core';
import { BrowserModule } from '@angular/platform-browser';
import { AppRoutingModule } from './app-routing.module';
import { AppComponent } from './app.component';
import { MatDatepickerModule } from '@angular/material/datepicker';
import { MatNativeDateModule } from '@angular/material/native-date';

@NgModule({
  declarations: [
    AppComponent
  ],
  imports: [
    BrowserModule,
    AppRoutingModule,
    MatDatepickerModule,
    MatNativeDateModule
  ],
  providers: [],
  bootstrap: [AppComponent]
})
export class AppModule { }

カスタム DateAdapter を作成する

独自の DateAdapter 実装を作成することもできます。これは、特定の日付処理要件がある場合に役立ちます。カスタム DateAdapter を作成するには、次の手順を実行します。

DateAdapter インターフェースを実装するクラスを作成します。
provideDateAdapter ファクトリ関数を定義します。この関数は、カスタム DateAdapter インスタンスを返します。
アプリの providers 配列に provideDateAdapter ファクトリ関数を追加します。

import { Injectable } from '@angular/core';
import { DateAdapter, MatDateAdapter } from '@angular/material/core';
import { MomentDateAdapter } from '@angular/material-moment-adapter';

@Injectable({ providedIn: 'root' })
export class MyDateAdapter extends MatDateAdapter {
  constructor(private moment: Moment) {
    super();
  }

  // ... カスタム日付処理ロジック ...
}

export function provideDateAdapter() {
  return new MyDateAdapter(new Moment());
}

ng-packagr を使用する

ng-packagr を使用してライブラリをビルドしている場合は、DateAdapter プロバイダーをライブラリに直接登録できます。これを行うには、次の手順を実行します。

ライブラリの package.json ファイルに ng-packagr 設定を追加します。

{
  "ng-packagr": {
    "lib": {
      "entryPoint": "src/lib/index.ts",
      "external": ["@angular/core", "@angular/material"],
      "providers": [
        {
          "provide": "DateAdapter",
          "useClass": "./date-adapter"
        }
      ]
    }
  }
}

ライブラリの src/lib/date-adapter.ts ファイルにカスタム DateAdapter 実装を作成します。

import { Injectable } from '@angular/core';
import { DateAdapter, MatDateAdapter } from '@angular/material/core';
import { MomentDateAdapter } from '@angular/material-moment-adapter';

@Injectable()
export class MyDateAdapter extends MatDateAdapter {
  constructor(private moment: Moment) {
    super();
  }

  // ... カスタム日付処理ロジック ...
}