React Router でのエラー解決例:サンプルコード

2024-09-05

React.js で発生する "Invariant failed: You should not use <Route> outside a <Router>" エラーの原因と解決策

原因

React Router は、アプリケーション内のルーティングとページ遷移を管理するライブラリです。Route コンポーネントは、特定の URL パスに一致するコンポーネントをレンダリングするために使用されます。しかし、Route コンポーネントは単独で動作するのではなく、常に Router コンポーネント内に配置する必要があります。

解決策

このエラーを解決するには、以下のいずれかの方法を実行する必要があります。

Route コンポーネントを Router コンポーネント内に配置する

最も一般的な解決策は、Route コンポーネントを Router コンポーネント内に配置することです。以下の例をご覧ください。

import { BrowserRouter as Router, Route } from 'react-router-dom';

const App = () => {
  return (
    <Router>
      <div>
        <Route path="/" exact component={Home} />
        <Route path="/about" component={About} />
      </div>
    </Router>
  );
};

MemoryRouter コンポーネントを使用する

テスト環境などでは、MemoryRouter コンポーネントを使用することができます。MemoryRouter は、ブラウザの URL を変更せずに仮想的なルーティングを提供します。以下の例をご覧ください。

import { MemoryRouter, Route } from 'react-router-dom';

const App = () => {
  return (
    <MemoryRouter>
      <div>
        <Route path="/" exact component={Home} />
        <Route path="/about" component={About} />
      </div>
    </MemoryRouter>
  );
};

Link コンポーネントを使用する

Route コンポーネントではなく、Link コンポーネントを使用することで、ページ遷移をトリガーすることができます。Link コンポーネントは、to 属性を使用して遷移先の URL を指定します。以下の例をご覧ください。

import { Link } from 'react-router-dom';

const App = () => {
  return (
    <div>
      <Link to="/">Home</Link>
      <Link to="/about">About</Link>
    </div>
  );
};

これらの解決策のいずれかを実行することで、"Invariant failed: You should not use <Route> outside a <Router>" エラーを解決することができます。

  • React Router v6 以降では、useRoutes フックと Routes コンポーネントを使用する新しいルーティング API が導入されています。この新しい API でも、Route コンポーネントを Router コンポーネント内に配置する必要があります。



import { BrowserRouter as Router, Route } from 'react-router-dom';

const App = () => {
  return (
    <Router>
      <div>
        <Route path="/" exact component={Home} />
        <Route path="/about" component={About} />
      </div>
    </Router>
  );
};

const Home = () => {
  return (
    <div>
      <h1>Home</h1>
    </div>
  );
};

const About = () => {
  return (
    <div>
      <h1>About</h1>
    </div>
  );
};

この例では、HomeAbout コンポーネントを Route コンポーネントでラップし、それらを Router コンポーネント内に配置しています。これにより、各コンポーネントが対応する URL パスにレンダリングされるようになります。

import { MemoryRouter, Route } from 'react-router-dom';

const App = () => {
  return (
    <MemoryRouter>
      <div>
        <Route path="/" exact component={Home} />
        <Route path="/about" component={About} />
      </div>
    </MemoryRouter>
  );
};

const Home = () => {
  return (
    <div>
      <h1>Home</h1>
    </div>
  );
};

const About = () => {
  return (
    <div>
      <h1>About</h1>
    </div>
  );
};

この例では、MemoryRouter コンポーネントを使用して仮想的なルーティング環境を作成しています。これにより、ブラウザの URL を変更せずに、HomeAbout コンポーネント間を移動することができます。

import { Link } from 'react-router-dom';

const App = () => {
  return (
    <div>
      <Link to="/">Home</Link>
      <Link to="/about">About</Link>
    </div>
  );
};

この例では、Link コンポーネントを使用して、HomeAbout コンポーネントへのリンクを作成しています。ユーザーがこれらのリンクをクリックすると、対応するコンポーネントがレンダリングされます。

これらの例は、React Router で "Invariant failed: You should not use <Route> outside a <Router>" エラーを解決するための基本的な方法を示しています。具体的な状況に応じて、適切な解決策を選択してください。

  • 上記の例はあくまで基本的なものであり、実際のアプリケーションではより複雑なルーティング構成が必要になる場合があります。



withRouter HOC (Higher-Order Component) を使用すると、コンポーネントに React Router のコンテキスト情報を提供できます。この情報を使用して、useHistory フックや useLocation フックにアクセスし、ページ遷移を制御したり、現在の URL パスを取得したりすることができます。

以下の例は、withRouter HOC を使用して Route コンポーネントをラップする方法を示しています。

import { withRouter } from 'react-router-dom';
import Route from './Route'; // カスタム Route コンポーネント

const MyRoute = withRouter(Route);

const App = () => {
  return (
    <div>
      <MyRoute path="/" exact component={Home} />
      <MyRoute path="/about" component={About} />
    </div>
  );
};

useContext フックを使用する

React Router v6 以降では、useContext フックを使用して React Router のコンテキスト情報にアクセスすることができます。

以下の例は、useContext フックを使用して Route コンポーネントをレンダリングする方法を示しています。

import { useContext } from 'react';
import { RouterContext } from 'react-router-dom';
import Route from './Route'; // カスタム Route コンポーネント

const App = () => {
  const routerContext = useContext(RouterContext);

  return (
    <div>
      <Route {...routerContext} path="/" exact component={Home} />
      <Route {...routerContext} path="/about" component={About} />
    </div>
  );
};

カスタムレンダリングロジックを使用する

上記の方法はいずれも、Route コンポーネントを Router コンポーネント内に直接配置する必要があります。しかし、どうしても Route コンポーネントを Router コンポーネントの外側に配置する必要がある場合は、カスタムレンダリングロジックを使用することができます。

import { useLocation } from 'react-router-dom';
import Route from './Route'; // カスタム Route コンポーネント

const App = () => {
  const location = useLocation();

  return (
    <div>
      {location.pathname === '/' && <Home />}
      {location.pathname === '/about' && <About />}
    </div>
  );
};

この例では、useLocation フックを使用して現在の URL パスを取得し、それに応じて Home または About コンポーネントをレンダリングしています。


reactjs react-router react-router-dom



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