IndexedDBでソート付き複合クエリを実行する方法

2024-07-27

IndexedDB におけるソート付き複合クエリ

このチュートリアルでは、IndexedDB でソート付き複合クエリを実行する方法について説明します。

ソート付き複合クエリとは?

ソート付き複合クエリとは、複数のキーに基づいてデータをソートして取得するクエリです。例えば、顧客のリストを取得し、名前と年齢でソートしたい場合は、ソート付き複合クエリを使用することができます。

IndexedDB では、デフォルトではソート付き複合クエリを実行することはできません。これは、IndexedDB がインデックスを単一のキーにしか作成できないためです。

ソート付き複合クエリを実行する方法

ソート付き複合クエリを実行するには、以下のいずれかの方法を使用することができます。

  • カスタムインデックスを使用する

カスタムインデックスは、複数のキーに基づいてインデックスを作成することができます。カスタムインデックスを作成するには、IDBObjectStore.createIndex() メソッドを使用します。

const db = indexedDB.open('myDatabase');
const store = db.transaction('myStore', 'readwrite').objectStore('myTable');

store.createIndex('nameAgeIndex', ['name', 'age'], { unique: false });

カスタムインデックスを作成したら、IDBObjectStore.index() メソッドを使用して取得することができます。

const index = store.index('nameAgeIndex');

index.openCursor().onsuccess = function(event) {
  const cursor = event.target.result;
  if (cursor) {
    console.log(cursor.value);
    cursor.continue();
  } else {
    console.log('No more records');
  }
};
  • IDBIndex.getAll()` メソッドを使用する

IDBIndex.getAll() メソッドは、インデックス内のすべてのレコードを取得することができます。このメソッドは、ソートオプションを受け取ることができます。

const index = store.index('nameAgeIndex');

index.getAll({
  sort: [
    { property: 'name', direction: 'asc' },
    { property: 'age', direction: 'desc' },
  ],
});

このコードは、名前で昇順、年齢で降順にソートされた顧客のリストを取得します。




const db = indexedDB.open('myDatabase');
const store = db.transaction('myStore', 'readwrite').objectStore('myTable');

store.createIndex('nameAgeIndex', ['name', 'age'], { unique: false });

const index = store.index('nameAgeIndex');

index.openCursor().onsuccess = function(event) {
  const cursor = event.target.result;
  if (cursor) {
    console.log(cursor.value);
    cursor.continue();
  } else {
    console.log('No more records');
  }
};
  1. myDatabase という名前のデータベースを開きます。
  2. myStore という名前のオブジェクトストアを取得します。
  3. nameAgeIndex という名前のカスタムインデックスを作成します。このインデックスは、nameage という 2 つのキーに基づいて作成されます。
  4. nameAgeIndex インデックスを取得します。
  5. インデックス内のすべてのレコードをループ処理し、コンソールに表示します。
const db = indexedDB.open('myDatabase');
const store = db.transaction('myStore', 'readwrite').objectStore('myTable');

const index = store.index('nameAgeIndex');

index.getAll({
  sort: [
    { property: 'name', direction: 'asc' },
    { property: 'age', direction: 'desc' },
  ],
}).onsuccess = function(event) {
  const results = event.target.result;
  console.log(results);
};

このコードは、以下のことを行います。

  1. インデックス内のすべてのレコードを取得し、ソートオプションを指定します。このオプションは、名前で昇順、年齢で降順にソートすることを指定します。
  2. 取得したレコードをコンソールに表示します。

上記のコードは、ソート付き複合クエリを実行するための基本的な例です。以下の例では、より複雑なソートオプションや、クエリ結果をフィルタリングする方法を示します。

複数のインデックスを使用して、より複雑なソートを実行することができます。例えば、顧客のリストを取得し、名前、年齢、そして都市でソートしたい場合は、以下のコードを使用することができます。

const db = indexedDB.open('myDatabase');
const store = db.transaction('myStore', 'readwrite').objectStore('myTable');

store.createIndex('nameIndex', ['name'], { unique: false });
store.createIndex('ageIndex', ['age'], { unique: false });
store.createIndex('cityIndex', ['city'], { unique: false });

const nameIndex = store.index('nameIndex');
const ageIndex = store.index('ageIndex');
const cityIndex = store.index('cityIndex');

nameIndex.openCursor().onsuccess = function(event) {
  const cursor = event.target.result;
  if (cursor) {
    ageIndex.openCursor(cursor.value.age).onsuccess = function(event2) {
      const ageCursor = event2.target.result;
      if (ageCursor) {
        cityIndex.openCursor(ageCursor.value.city).onsuccess = function(event3) {
          const cityCursor = event3.target.result;
          if (cityCursor) {
            console.log(cityCursor.value);
            cityCursor.continue();
          } else {
            console.log('No more records in this city');
          }
        };
        ageCursor.continue();
      } else {
        console.log('No more records in this age group');
      }
    };
    cursor.continue();
  } else {
    console.log('No more records');
  }
};
  • クエリ結果をフィルタリングする

IDBIndex.getAll() メソッドは、filter オプションを使用して、クエリ結果をフィルタリングすることができます。例えば、顧客のリストを取得し、年齢が 30 歳以上の顧客のみを表示したい場合は、以下のコードを使用することができます。

const db =



ストアドプロシージャを使用する

ストアドプロシージャは、データベース内で実行される事前定義された一連の命令です。ストアドプロシージャを使用して、ソート付き複合クエリを実行することができます。

const db = indexedDB.open('myDatabase');
const store = db.transaction('myStore', 'readwrite').objectStore('myTable');

store.executeSql('SELECT * FROM myTable ORDER BY name ASC, age DESC');

このコードは、myTable テーブル内のすべてのレコードを取得し、名前で昇順、年齢で降順にソートします。

ライブラリを使用する

const Dexie = require('dexie');

const db = new Dexie('myDatabase');
db.version(1).table('myTable').mapToClass('Customer');

const customers = await db.table('Customer').orderBy('name', 'age').toArray();

console.log(customers);

クライアント側のソートを実行する

ソート付き複合クエリを実行できない場合は、クライアント側でデータをソートすることができます。これは、パフォーマンスが低下する可能性があるため、最後の手段として使用する必要があります。

const db = indexedDB.open('myDatabase');
const store = db.transaction('myStore', 'readwrite').objectStore('myTable');

store.getAll().onsuccess = function(event) {
  const results = event.target.result;
  const sortedResults = results.sort((a, b) => {
    if (a.name < b.name) {
      return -1;
    } else if (a.name > b.name) {
      return 1;
    } else {
      if (a.age < b.age) {
        return -1;
      } else if (a.age > b.age) {
        return 1;
      } else {
        return 0;
      }
    }
  });
  console.log(sortedResults);
};

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