Express.js でのビューエンジン:EJS、Pug、Handlebars など

2024-05-19

Expressにおける「next」関数:詳細な解説

「next」関数の役割

  1. 次のミドルウェアへ進む:

    • 現在のミドルウェアの処理が完了したら、next() 関数を呼び出すことで、次のミドルウェアにリクエスト処理を移行します。
    • すべてのミドルウェアが処理を終えると、最終的にはルーティングハンドラが呼び出され、レスポンスが送信されます。
  2. エラー処理:

    • エラーが発生した場合、next(error) を呼び出すことで、エラーハンドリングミドルウェアに処理を移行できます。
    • エラーハンドリングミドルウェアは、適切なエラーメッセージをクライアントに返したり、ログを記録したりすることができます。
app.use('/users', (req, res, next) => {
  // 認証処理
  if (!req.isAuthenticated) {
    return next(new Error('未認証'));
  }

  // ユーザー情報の取得
  User.findById(req.params.id, (err, user) => {
    if (err) {
      return next(err);
    }

    if (!user) {
      return res.status(404).send('ユーザーが見つかりません');
    }

    // ユーザー情報の処理
    res.json(user);
  });
});

上記の例では、'/users' パスへのリクエストに対して、以下の処理が行われます。

  1. 認証チェック: ユーザーが認証されていない場合は、next(new Error('未認証')) を呼び出して、エラーハンドリングミドルウェアに処理を移行します。
  2. ユーザー情報の取得: ユーザーが認証済みの場合は、User.findById() でユーザー情報を取得します。
  3. ユーザー情報が見つからない場合: ユーザー情報が見つからない場合は、ステータスコード 404 とともに適切なメッセージを送信します。
  4. ユーザー情報の処理: ユーザー情報が正常に取得できた場合は、JSON形式でレスポンスとして返します。

補足

  • next() 関数は、非同期に呼び出すことができます。
  • next() 関数は、一度だけ呼び出す必要があります。複数回呼び出すと、予期しない動作が発生する可能性があります。
  • エラーハンドリングミドルウェアは、app.use() メソッドを使用して、他のミドルウェアよりも後に定義する必要があります。



    サンプルコード:ユーザー認証と認可

    ユーザーモデル

    const mongoose = require('mongoose');
    
    const userSchema = new mongoose.Schema({
      username: { type: String, required: true, unique: true },
      password: { type: String, required: true },
      role: { type: String, enum: ['admin', 'user'], default: 'user' }
    });
    
    const User = mongoose.model('User', userSchema);
    

    パスワードハッシュ化

    const bcrypt = require('bcrypt');
    
    const hashPassword = async (password) => {
      const salt = await bcrypt.genSalt(10);
      const hashedPassword = await bcrypt.hash(password, salt);
      return hashedPassword;
    };
    

    ユーザー登録

    app.post('/register', async (req, res, next) => {
      const { username, password } = req.body;
    
      try {
        const hashedPassword = await hashPassword(password);
        const user = new User({ username, password: hashedPassword });
        await user.save();
    
        res.status(201).send('ユーザー登録が完了しました');
      } catch (err) {
        if (err.code === 11000) {
          res.status(400).send('このユーザー名はすでに使用されています');
        } else {
          next(err);
        }
      }
    });
    

    ユーザーログイン

    app.post('/login', async (req, res, next) => {
      const { username, password } = req.body;
    
      try {
        const user = await User.findOne({ username });
        if (!user) {
          return res.status(401).send('ユーザー名またはパスワードが間違っています');
        }
    
        const isMatch = await bcrypt.compare(password, user.password);
        if (!isMatch) {
          return res.status(401).send('ユーザー名またはパスワードが間違っています');
        }
    
        req.session.userId = user._id;
        res.status(200).send('ログインに成功しました');
      } catch (err) {
        next(err);
      }
    });
    

    認可付きミドルウェア

    const requireRole = (role) => {
      return (req, res, next) => {
        if (!req.session.userId) {
          return res.status(401).send('ログインしてください');
        }
    
        User.findById(req.session.userId, (err, user) => {
          if (err) {
            return next(err);
          }
    
          if (user.role !== role) {
            return res.status(403).send('この操作には十分な権限がありません');
          }
    
          next();
        });
      };
    };
    

    保護されたルート

    app.get('/admin', requireRole('admin'), async (req, res) => {
      // 管理者のみがアクセスできる処理
      res.send('管理者ページ');
    });
    
    app.get('/user', requireRole('user'), async (req, res) => {
      // ユーザーのみがアクセスできる処理
      res.send('ユーザーページ');
    });
    

    このサンプルコードは、基本的な認証と認可の仕組みを示しています。実際のアプリケーションでは、より複雑なロジックを実装する必要があります。

    • このコードは、Express、mongoose、bcrypt パッケージを使用しています。
    • パスワードをハッシュ化して保存することで、セキュリティを強化しています。
    • requireRole ミドルウェアを使用して、特定のロールを持つユーザーのみがアクセスできるルートを保護しています。



    エラーハンドリングミドルウェアを使用する

    • 最も一般的な方法は、エラーハンドリングミドルウェアを使用することです。

    try-catch ブロックを使用する

    • try-catch ブロックを使用して、エラー処理を行うこともできます。
    • エラーが発生した場合は、catch ブロック内で適切な処理を行うことができます。

    Promise を使用する

    • 非同期処理を行う場合は、Promise を使用することができます。

    それぞれの方法の比較

    方法メリットデメリット
    エラーハンドリングミドルウェアシンプルでわかりやすいすべてのミドルウェアでエラー処理を行う必要がある
    try-catch ブロック特定のミドルウェアでのみエラー処理を行うことができるコードが冗長になる可能性がある
    Promise非同期処理を簡単に扱えるコードが複雑になる可能性がある
    async/awaitPromise よりも簡潔に書けるコードが複雑になる可能性がある
    • シンプルなアプリケーションの場合は、エラーハンドリングミドルウェアを使用するのがおすすめです。
    • 複雑なアプリケーションの場合は、try-catch ブロック、Promise、async/await のいずれかを使用することができます。

    node.js express


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