Internet Explorer 8 で $.getJSON を安全に使用する
jQuery で $.getJSON が IE8 でキャッシュされたデータを返す問題
jQuery の $.getJSON
メソッドは、サーバーから JSON データを取得する便利な方法です。しかし、Internet Explorer 8 (IE8) では、このメソッドがキャッシュされたデータを返す問題が発生することがあります。
原因
IE8 は、XMLHttpRequest オブジェクトの responseType
プロパティをデフォルトで "text" に設定しています。そのため、$.getJSON
メソッドが呼び出されると、サーバーから取得された JSON データはテキストとしてキャッシュされます。
解決策
この問題を解決するには、$.getJSON
メソッドのオプションパラメータ cache
を false
に設定する必要があります。これにより、IE8 はキャッシュされたデータではなく、サーバーから最新データを常に取得するようになります。
例
$.getJSON("data.json", { cache: false }, function(data) {
// データ処理
});
以下の方法も有効です。
$.ajaxSetup
メソッドを使用して、$.getJSON
メソッドを含むすべての Ajax リクエストのデフォルト設定を変更する$.ajax
メソッドを使用する
$.getJSON
メソッドは、JSON データのみを処理できます。他の形式のデータを取得するには、$.ajax
メソッドを使用する必要があります。- IE8 は古いブラウザであり、多くのセキュリティ問題を抱えています。可能な場合は、IE8 ではなく最新のブラウザを使用することを推奨します。
用語解説
- $.ajaxSetup
jQuery のメソッド。すべての Ajax リクエストのデフォルト設定を変更する - .getJSON:∗∗jQueryのメソッド。サーバーからJSONデータを取得する∗∗∗ASP.NETMVC:∗∗Webアプリケーションフレームワーク∗∗∗InternetExplorer8:∗∗マイクロソフトのWebブラウザ∗∗∗キャッシュ:∗∗データを一時的に保存すること∗∗∗XMLHttpRequest:∗∗ブラウザとサーバー間の通信を処理するオブジェクト∗∗∗responseType:∗∗XMLHttpRequestオブジェクトのプロパティ。サーバーから取得されるデータの形式を指定する∗∗∗text:∗∗テキスト形式∗∗∗JSON:∗∗JavaScriptObjectNotationの略。データ交換用の軽量なフォーマット∗∗∗cache:∗∗オプションパラメータ。キャッシュを使用するかどうかを指定する∗∗∗false:∗∗キャッシュを使用しない∗∗∗.ajax
jQuery のメソッド。サーバーとの通信を行う - jQuery
JavaScript ライブラリ
// サーバー側のファイル data.json の内容
{
"name": "John Doe",
"age": 30,
"city": "New York"
}
// クライアント側のコード
$.getJSON("data.json", { cache: false }, function(data) {
console.log(data);
});
このコードを実行すると、以下の出力がコンソールに出力されます。
{
"name": "John Doe",
"age": 30,
"city": "New York"
}
ポイント
- サーバー側のファイル名やデータの内容は、必要に応じて変更してください。
cache
オプションパラメータをfalse
に設定することで、IE8 でも常に最新データを取得することができます。
$.ajax
メソッドを使用してサーバーから JSON データを取得する例:
$.ajax({
url: "data.json",
dataType: "json",
success: function(data) {
console.log(data);
}
});
$.ajaxSetup({
cache: false
});
// 以下のコードはすべて、キャッシュを使用せずにサーバーと通信します。
$.getJSON("data1.json", function(data) {
// ...
});
$.ajax({
url: "data2.json",
// ...
});
$.getJSON 以外の方法
$.ajax メソッド
$.ajax
メソッドは、より汎用的な Ajax リクエストを行うためのメソッドです。$.getJSON
メソッドは、実際には $.ajax
メソッドのラッパーです。
$.ajax({
url: "data.json",
dataType: "json",
success: function(data) {
console.log(data);
}
});
XMLHttpRequest オブジェクト
XMLHttpRequest オブジェクトを使用して、直接サーバーと通信することもできます。
var xhr = new XMLHttpRequest();
xhr.open("GET", "data.json");
xhr.onload = function() {
if (xhr.status === 200) {
var data = JSON.parse(xhr.responseText);
console.log(data);
} else {
console.error("エラーが発生しました: " + xhr.status);
}
};
xhr.send();
JSONP
JSONP は、クロスドメインリクエストを回避するための方法です。
// サーバー側のファイル data.jsonp の内容
callback({"name": "John Doe", "age": 30, "city": "New York"});
// クライアント側のコード
var callback = function(data) {
console.log(data);
};
$.ajax({
url: "data.json",
dataType: "jsonp",
jsonpCallback: "callback"
});
どの方法を使用するべきか
どの方法を使用するかは、状況によって異なります。
- クロスドメインリクエストを行う場合は、JSONP を使用する必要があります。
- より複雑な Ajax リクエストを行う場合は、
$.ajax
メソッドを使用する必要があります。 - シンプルな方法で JSON データを取得したい場合は、
$.getJSON
メソッドを使用するのがおすすめです。
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