【超便利】MutationObserver APIでスタイル変更を検知！詳細解説とサンプルコード
JavaScriptとjQueryでスタイル変更イベントを検知する方法
Webページ上で要素のスタイルが変更されたことを検知したいことはよくあると思います。例えば、ユーザーが要素にマウスカーソルを合わせた時や、要素の属性が変更された時に、スタイルを変更したい場合があります。
しかし、JavaScriptにはスタイル変更を検知するネイティブイベントは存在しません。そのため、MutationObserver APIやjQueryなどのライブラリを使用して、スタイル変更を検知する必要があります。
MutationObserver APIは、DOMツリーの変更を監視するAPIです。このAPIを使用して、要素のスタイル変更を検知することができます。
const targetElement = document.getElementById('myElement');
const observer = new MutationObserver((mutations) => {
for (const mutation of mutations) {
if (mutation.type === 'attributes' && mutation.attributeName === 'style') {
// スタイルが変更された処理
console.log('スタイルが変更されました');
}
}
});
observer.observe(targetElement, {
attributes: true,
attributeFilter: ['style'],
});
このコードでは、targetElement要素のstyle属性の変更を監視しています。スタイルが変更された場合は、console.logでメッセージを出力します。
jQueryを使った方法
jQueryには、on('stylechanged')というイベントハンドラがあります。このイベントハンドラを使用して、要素のスタイル変更を検知することができます。
$(document).ready(function() {
$('#myElement').on('stylechanged', function() {
// スタイルが変更された処理
console.log('スタイルが変更されました');
});
});
注意点
MutationObserver APIとjQueryのon('stylechanged')イベントハンドラは、要素のスタイルが直接変更された場合のみ検知することができます。例えば、CSSクラスを変更して要素のスタイルを間接的に変更した場合は、検知できません。
JavaScriptとjQueryでスタイル変更イベントを検知するには、MutationObserver APIまたはjQueryのon('stylechanged')イベントハンドラを使用することができます。
それぞれの方法には長所と短所があるので、状況に合わせて使い分けることが重要です。
MutationObserver APIを使ったサンプルコード
const targetElement = document.getElementById('myElement');
const observer = new MutationObserver((mutations) => {
for (const mutation of mutations) {
if (mutation.type === 'attributes' && mutation.attributeName === 'style') {
// スタイルが変更された処理
console.log('スタイルが変更されました');
console.log(mutation.oldValue); // 変更前のスタイル
console.log(mutation.newValue); // 変更後のスタイル
}
}
});
observer.observe(targetElement, {
attributes: true,
attributeFilter: ['style'],
});
// 要素のスタイルを直接変更
targetElement.style.color = 'red';
// 1秒後に要素のスタイルをCSSクラスで変更
setTimeout(() => {
targetElement.classList.add('my-class');
}, 1000);
jQueryを使ったサンプルコード
$(document).ready(function() {
$('#myElement').on('stylechanged', function(event) {
// スタイルが変更された処理
console.log('スタイルが変更されました');
console.log(event.originalEvent.oldValue); // 変更前のスタイル
console.log(event.originalEvent.newValue); // 変更後のスタイル
});
// 要素のスタイルを直接変更
$('#myElement').css('color', 'red');
// 1秒後に要素のスタイルをCSSクラスで変更
setTimeout(() => {
$('#myElement').addClass('my-class');
}, 1000);
});
説明
これらのコードでは、以下の処理を行っています。
targetElement要素を取得します。- スタイル変更を検知するための処理を定義します。
- 要素のスタイルを直接変更します。
- 1秒後に要素のスタイルをCSSクラスで変更します。
スタイルが変更された場合は、コンソールにログを出力します。ログには、変更前のスタイルと変更後のスタイルが表示されます。
MutationObserver APIとjQueryのサンプルコードの主な違いは、以下のとおりです。
- MutationObserver APIは、ネイティブのJavaScript APIを使用しているため、jQueryよりも軽量です。
- jQueryは、MutationObserver APIよりも使いやすく、イベントハンドラを簡単に定義することができます。
MutationObserver APIとjQueryは、それぞれ異なる長所と短所があります。状況に合わせて使い分けることが重要です。
- 軽量でパフォーマンスを重視したい場合は、MutationObserver APIを使用します。
- 使いやすく、イベントハンドラを簡単に定義したい場合は、jQueryを使用します。
スタイル変更を検知するその他の方法
setIntervalまたはrequestAnimationFrameを使用したポーリング
定期的に要素のスタイルプロパティをチェックすることで、スタイル変更を検知することができます。この方法は、MutationObserver APIやjQueryよりも軽量ですが、CPU負荷が高くなる可能性があります。
const targetElement = document.getElementById('myElement');
let previousStyle = targetElement.style.cssText;
setInterval(() => {
const currentStyle = targetElement.style.cssText;
if (previousStyle !== currentStyle) {
// スタイルが変更された処理
console.log('スタイルが変更されました');
console.log(previousStyle); // 変更前のスタイル
console.log(currentStyle); // 変更後のスタイル
}
previousStyle = currentStyle;
}, 100); // 100ミリ秒ごとにチェック
CSS変数を使用したスタイル変更の監視
CSS変数を使用して、要素のスタイルを定義し、JavaScriptを使用してその変数の値を監視することができます。スタイルが変更された場合、変数の値が変更されるため、それを検知することができます。
:root {
--my-color: red;
}
#myElement {
color: var(--my-color);
}
const root = document.documentElement;
const observer = new MutationObserver((mutations) => {
for (const mutation of mutations) {
if (mutation.type === 'childList' && mutation.target === root) {
// CSS変数が変更された処理
console.log('スタイルが変更されました');
}
}
});
observer.observe(root, {
childList: true,
});
// 要素のスタイルをCSS変数で変更
root.style.setProperty('--my-color', 'blue');
カスタムイベントを使用したスタイル変更の通知
要素のスタイルが変更されたときにカスタムイベントを発行し、そのイベントをJavaScriptで受信することができます。
const targetElement = document.getElementById('myElement');
targetElement.addEventListener('stylechange', (event) => {
// スタイルが変更された処理
console.log('スタイルが変更されました');
console.log(event.detail.oldValue); // 変更前のスタイル
console.log(event.detail.newValue); // 変更後のスタイル
});
// 要素のスタイルを直接変更
targetElement.style.color = 'red';
// 1秒後に要素のスタイルをCSSクラスで変更
setTimeout(() => {
targetElement.classList.add('my-class');
}, 1000);
// スタイル変更イベントを発行
targetElement.dispatchEvent(new CustomEvent('stylechange', {
detail: {
oldValue: targetElement.style.cssText,
newValue: targetElement.style.cssText,
},
}));
第三者ライブラリの使用
スタイル変更を検知するための様々な第三者ライブラリが提供されています。これらのライブラリは、MutationObserver APIやjQueryよりも使いやすく、便利な機能を提供している場合があります。
スタイル変更を検知する方法はいくつかあります。それぞれの方法には長所と短所があるので、状況に合わせて最適な方法を選択する必要があります。
javascript jquery
