jQuery append() メソッドでできることとは?サンプルコード付きでわかりやすく解説

2024-07-27

jQuery append() メソッド:追加された要素を返す

append() メソッドの挙動

基本的な append() メソッドの使い方は以下の通りです。

$(セレクタ).append(追加する要素);

このコードは、セレクタ で指定された要素の子要素として、追加する要素 を末尾に追加します。

しかし、このメソッドにはもう一つの役割があります。それは、追加された要素そのものを返すことです。

const appendedElements = $(セレクタ).append(追加する要素);
console.log(appendedElements);

このコードでは、append() メソッドの返り値を appendedElements 変数に格納しています。そして、コンソールにログ出力すると、実際に追加された要素 が表示されます。

append() メソッドの返り値を活用する例

append() メソッドの返り値を活用することで、様々な処理が可能になります。以下に、具体的な例をいくつかご紹介します。

例1:追加された要素にイベントを設定する

const appendedElements = $(セレクタ).append(追加する要素);
appendedElements.on('click', function() {
  console.log('追加された要素がクリックされました!');
});

このコードでは、append() メソッドで追加された要素に click イベントを設定しています。こうすることで、追加された要素がクリックされたときに、好きな処理を実行することができます。

例2:追加された要素を別の要素に移動する

const appendedElements = $(セレクタ).append(追加する要素);
$(別のセレクタ).append(appendedElements);

このコードでは、append() メソッドで追加された要素を、別の要素の子要素として移動しています。

例3:追加された要素を非表示にする

const appendedElements = $(セレクタ).append(追加する要素);
appendedElements.hide();

append() メソッドは、要素を追加するだけでなく、追加された要素を操作するための様々な機能を提供します。返り値を活用することで、より柔軟な処理が可能になります。

  • 複数の要素を追加する場合は、配列やオブジェクトを append() メソッドに渡すことができます。
  • append() メソッドは、追加する要素を複製してから挿入します。そのため、元の要素と追加された要素は独立した存在となります。



<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>jQuery append() メソッド:例1</title>
  <script src="https://jquery.com/"></script>
</head>
<body>
  <button id="addButton">要素を追加</button>
  <div id="target"></div>

  <script>
    $(document).ready(function() {
      $('#addButton').click(function() {
        const appendedElement = $('<p>追加された要素がクリックされました!</p>');
        appendedElement.appendTo('#target');

        appendedElement.on('click', function() {
          console.log('追加された要素がクリックされました!');
        });
      });
    });
  </script>
</body>
</html>

この例では、ボタンをクリックすると、#source 要素から #target 要素に <li> 要素が移動されます。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>jQuery append() メソッド:例2</title>
  <script src="https://jquery.com/"></script>
</head>
<body>
  <ul id="source">
    <li>アイテム1</li>
    <li>アイテム2</li>
    <li>アイテム3</li>
  </ul>
  <ul id="target"></ul>

  <button id="moveButton">要素を移動</button>

  <script>
    $(document).ready(function() {
      $('#moveButton').click(function() {
        const appendedElements = $('#source li').appendTo('#target');
      });
    });
  </script>
</body>
</html>

この例では、ボタンをクリックすると、#target 要素に新しい <div> 要素が追加され、すぐに非表示になります。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>jQuery append() メソッド:例3</title>
  <script src="https://jquery.com/"></script>
</head>
<body>
  <button id="addButton">要素を追加</button>
  <div id="target"></div>

  <script>
    $(document).ready(function() {
      $('#addButton').click(function() {
        const appendedElement = $('<div>追加された要素</div>').appendTo('#target');
        appendedElement.hide();
      });
    });
  </script>
</body>
</html>



jQuery append() メソッドの代替方法

insertAdjacentHTML() メソッド

insertAdjacentHTML() メソッドは、HTML文字列を指定した位置に挿入するネイティブのJavaScriptメソッドです。jQuery を使用する必要がなく、パフォーマンスも優れています。

element.insertAdjacentHTML('beforeend', '<p>新しい要素</p>');

このコードは、element 要素の末尾に新しい <p> 要素を挿入します。

Element.appendChild() メソッド

Element.appendChild() メソッドは、JavaScript のDOM操作用APIで、子要素を要素に追加します。

const newElement = document.createElement('p');
newElement.textContent = '新しい要素';
element.appendChild(newElement);

DocumentFragment

DocumentFragment は、DOMに追加する前に要素を一時的に保持するためのオブジェクトです。パフォーマンスを向上させるために、一度に複数の要素を追加する場合に有効です。

const fragment = document.createDocumentFragment();
for (let i = 0; i < 10; i++) {
  const newElement = document.createElement('li');
  newElement.textContent = `アイテム${i + 1}`;
  fragment.appendChild(newElement);
}
element.appendChild(fragment);

このコードは、10個の <li> 要素を作成し、DocumentFragment に追加します。その後、fragmentelement 要素の子要素として追加します。

それぞれの方法の選び方

どの方法を選択するかは、状況によって異なります。

  • 一度に複数の要素を追加する場合
    DocumentFragment を使用します。
  • パフォーマンスを重視する場合
    insertAdjacentHTML() メソッドまたは Element.appendChild() メソッドを使用します。
  • シンプルさを重視する場合
    append() メソッドが最も簡単でわかりやすい方法です。

上記以外にも、以下のような方法があります。

  • .html() メソッド:要素の内容を丸ごと置き換えます。
  • .before() メソッド:要素の直前に要素を追加します。

jquery



JavaScriptでHtml Selectのオプションを値でソートし、現在選択されている項目を維持する

ソリューションこの問題を解決するには、以下の手順を実行する必要があります。オプションの値を取得するソートされた値に基づいてオプションを再構築する現在選択されている項目を再選択するまず、select 要素からすべてのオプションの値を取得する必要があります。これは、次の方法で実行できます。...


jQueryでセレクトボックス操作

日本語説明JavaScriptとjQueryを使って、セレクトボックスからすべてのオプションを削除し、その後、新しいオプションを追加して自動的に選択する方法について説明します。コード例解説$(document).ready(function() {}) ドキュメントが完全に読み込まれた後に実行される関数を定義します。...


jQueryオブジェクトから基底要素を取得する方法

get() メソッド最も基本的な方法は、get() メソッドを使用することです。このメソッドは、jQueryオブジェクトを構成する要素の配列を返します。配列の最初の要素が基底要素となります。index() メソッドとeq() メソッドindex() メソッドとeq() メソッドを組み合わせて、基底要素を取得することもできます。index() メソッドは、jQueryオブジェクト内の要素のインデックスを返します。eq() メソッドは、指定されたインデックスの要素を取得します。...


イベント発火要素のID取得について

日本語で説明します:JavaScriptでは、要素にイベントリスナーを登録し、イベントが発生したときにそのイベントのターゲット(イベントが発生した要素)を取得することができます。ターゲットプロパティは、イベントオブジェクトの target プロパティでアクセスできます。...


【徹底解説】JavaScript/jQuery/CSSでクラス操作:特定の文字列から始まるクラスを削除

この解説では、JavaScript、jQuery、CSSを用いて、特定の文字列から始まるすべてのクラスを要素から削除する方法について、それぞれの特徴や注意点も含めて詳しく解説します。JavaScriptの標準機能である classList プロパティを使うと、要素のクラスリストを操作できます。...



SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



JavaScriptグラフ可視化ライブラリ解説

JavaScriptは、ウェブブラウザ上で動作するプログラミング言語です。その中で、グラフの可視化を行うためのライブラリが数多く存在します。これらのライブラリは、データ構造やアルゴリズムを視覚的に表現することで、理解を深める助けとなります。


jQueryによるHTMLエスケープ解説

JavaScriptやjQueryでHTMLページに動的にコンテンツを追加する際、HTMLの特殊文字(<, >, &, など)をそのまま使用すると、意図しないHTML要素が生成される可能性があります。これを防ぐために、HTML文字列をエスケープする必要があります。


JavaScriptフレームワーク:React vs Vue.js

JavaScriptは、Webページに動的な機能を追加するために使用されるプログラミング言語です。一方、jQueryはJavaScriptライブラリであり、JavaScriptでよく行う操作を簡略化するためのツールを提供します。jQueryを学ぶ場所


jQueryでiframe読み込み完了検知

JavaScriptやjQueryを用いて、iframeの読み込みが完了したことを検知する方法について説明します。最も一般的な方法は、load()イベントを利用することです。これは、iframe内のコンテンツが完全に読み込まれた後に発生します。


jQueryで要素の存在確認

jQuery で要素の存在をチェックする関数は、主に is() メソッドを使用します。expression 存在をチェックする条件を指定します。$(selector) 対象となる要素のセレクタです。例特定のタグ名(例えば、<p>)の要素が存在するかチェック$("p").is();