【図解付き】jQueryで安全なAjax通信を実現!X-Requested-Withヘッダーの重要性と設定手順

2024-05-09

X-Requested-With ヘッダーとは? ~jQuery、Ajax、HTTPヘッダーの視点から解説~

Webサイト開発において、jQueryAjaxを使用する際に登場するX-Requested-With ヘッダー。一見、複雑な技術用語に思えますが、実は理解しやすい仕組みと重要な役割を持っています。

本記事では、jQuery、Ajax、HTTPヘッダーの観点から、X-Requested-With ヘッダーの役割と仕組みを分かりやすく解説します。

HTTPヘッダーのおさらい

WebブラウザからWebサーバーへリクエストを送信する際、HTTPヘッダーと呼ばれる情報が付加されます。これは、まるで手紙の封筒に記載される宛先や差出人情報のようなものです。HTTPヘッダーには、以下のような様々な情報が含まれます。

  • Content-Type: 送信するデータの種類 (例: text/html, application/json)
  • Content-Length: 送信するデータのサイズ
  • Cache-Control: キャッシュの利用方法に関する指示
  • Cookie: ユーザー認証情報など

AjaxにおけるX-Requested-With ヘッダー

Ajaxは、Webページを更新することなく、部分的なデータ更新を実現する技術です。このAjax通信において、X-Requested-With ヘッダーは重要な役割を果たします。

X-Requested-With ヘッダーには、リクエストの種類を示す情報が含まれます。具体的には、以下の値が設定されます。

  • XMLHttpRequest: Ajax通信であることを示します。
  • null: ブラウザからの通常のページ遷移であることを示します。

jQueryライブラリを使用する場合は、以下のコードでX-Requested-With ヘッダーを設定できます。

$.ajax({
  headers: {
    'X-Requested-With': 'XMLHttpRequest'
  }
});

X-Requested-With ヘッダーには、主に以下の2つの役割があります。

1) CSRF攻撃対策

CSRF(Cross-Site Request Forgery)とは、悪意のあるWebサイトが、ユーザーの知らない間に、本来のWebサイトへ不正なリクエストを送信する攻撃です。X-Requested-With ヘッダーをチェックすることで、サーバー側はこのような不正なリクエストを識別し、攻撃を防ぐことができます。

2) Ajax通信の判別

サーバー側は、X-Requested-With ヘッダーの値を確認することで、ブラウザからの通常のページ遷移なのか、Ajax通信なのかを判別できます。これにより、それぞれに適した処理を行うことができます。

まとめ

X-Requested-With ヘッダーは、一見複雑な技術用語に思えますが、実は理解しやすい仕組みと重要な役割を持っています。jQueryやAjaxを使用する際には、X-Requested-With ヘッダーの役割と設定方法を理解しておくと、より安全で効率的なWeb開発が可能となります。

補足

  • X-Requested-With ヘッダーは、あくまでもCSRF攻撃対策の一手段であり、単独で完全な防御を行うことはできません。他の対策と併用することが重要です。
  • X-Requested-With ヘッダーは、すべてのブラウザで標準的にサポートされています。



jQueryでX-Requested-Withヘッダーを設定するサンプルコード

このサンプルコードは、jQueryを使用してAjaxリクエスト時にX-Requested-With ヘッダーを設定する方法を示します。

コード解説

$(document).ready(function() {
  // Ajaxリクエストを送信
  $.ajax({
    url: '/data.json',
    type: 'GET',
    dataType: 'json',
    headers: {
      'X-Requested-With': 'XMLHttpRequest' // X-Requested-Withヘッダーを設定
    },
    success: function(data) {
      console.log(data); // 取得したデータを処理
    },
    error: function(error) {
      console.error(error); // エラー処理
    }
  });
});
  1. $(document).ready(function() { ... }); : jQueryのドキュメントが読み込まれた際に実行される処理を記述します。
  2. $.ajax({ ... }); : Ajaxリクエストを送信します。
  3. url: '/data.json' : リクエスト先のURLを指定します。
  4. type: 'GET' : リクエストメソッドを指定します (GET, POSTなど)。
  5. dataType: 'json' : レスポンスデータの形式を指定します (json, textなど)。
  6. headers: { 'X-Requested-With': 'XMLHttpRequest' } : X-Requested-With ヘッダーを設定します。
  7. success: function(data) { ... } : リクエストが成功した場合の処理を記述します。
  • このコードはあくまで一例であり、状況に合わせて変更する必要があります。
  • Ajaxリクエストの詳細については、jQueryの公式ドキュメントを参照してください。



jQueryでX-Requested-Withヘッダーを設定するその他の方法

jQueryでX-Requested-With ヘッダーを設定するには、上記で紹介した方法以外にも、いくつかの方法があります。

$.ajaxSettings.beforeSend オプションを使用する

$.ajaxSettings.beforeSend = function(xhr) {
  xhr.setRequestHeader('X-Requested-With', 'XMLHttpRequest');
};

$.ajaxSetup オプションを使用する

$.ajaxSetup({
  headers: {
    'X-Requested-With': 'XMLHttpRequest'
  }
});

このコードも、すべてのAjaxリクエストに対してX-Requested-With ヘッダーを設定します。.ajaxSettings.beforeSendオプションと同様ですが、.ajaxSetupオプションの方が、より簡潔に設定できます。

カスタムAjax関数を使用する

function myAjax(url, options) {
  options.headers = options.headers || {};
  options.headers['X-Requested-With'] = 'XMLHttpRequest';

  $.ajax(url, options);
}

このコードは、myAjaxというカスタムAjax関数を作成し、その中でX-Requested-With ヘッダーを設定する方法です。

jQueryプラグインを使用する

X-Requested-With ヘッダーを設定するためのjQueryプラグインもいくつか存在します。プラグインを使用することで、より簡単に設定できる場合があります。

例:X-Requested-Withプラグイン

https://github.com/topics/ajax-request

$.ajax({
  url: '/data.json',
  type: 'GET',
  dataType: 'json',
  xrequestedwith: true
});

jquery ajax http-headers


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