JavaScript配列の空要素削除

2024-08-20

JavaScriptで配列から空の要素を削除する

JavaScriptにおいて、配列から空の要素を削除する方法について説明します。空の要素とは、undefined, null, "", 0, false などの偽値(falsy value)を指します。

filterメソッドを利用する

最も一般的な方法は、filter メソッドを使用することです。このメソッドは、配列の各要素に対してコールバック関数を呼び出し、その結果が真(truthy)である要素のみを含む新しい配列を返します。

const array = [1, "", null, 3, undefined, 4];

const filteredArray = array.filter(element => element !== undefined && element !== null && element !== "");

console.log(filteredArray); // 出力: [1, 3, 4]

上記のコードでは、filter メソッドを使用して、undefined, null, "" 以外の要素を新しい配列 filteredArray に格納しています。

より簡潔な方法

JavaScriptでは、偽値は Boolean 関数で false に変換されるため、次のように簡潔に書くこともできます。

const array = [1, "", null, 3, undefined, 4];

const filteredArray = array.filter(Boolean);

console.log(filteredArray); // 出力: [1, 3, 4]

他の方法

他にも、reduce メソッドや splice メソッドを利用する方法もありますが、一般的には filter メソッドが最も効率的で読みやすい方法です。

重要なポイント

  • Boolean 関数は、偽値を false に、それ以外の値を true に変換します。
  • filter メソッドは、元の配列を変更せずに新しい配列を返します。
  • 空の要素には、undefined, null, "", 0, false などがあります。

備考

配列内のオブジェクトや配列の空の状態を判断する場合は、より複雑なロジックが必要となります。具体的な状況に応じて適切な方法を選択してください。




コード例1: filterメソッドによる削除

const array = [1, "", null, 3, undefined, 4];

const filteredArray = array.filter(element => element !== undefined && element !== null && element !== "");

console.log(filteredArray); // 出力: [1, 3, 4]
  • 解説
    • array 変数に空の要素を含む配列を定義します。
    • filter メソッドを使用して、配列の各要素に対してコールバック関数を適用します。
    • コールバック関数内で、要素が undefined, null, "" でない場合に true を返し、それ以外の場合は false を返します。
    • filter メソッドは、コールバック関数の結果が true の要素のみを含む新しい配列 filteredArray を返します。

コード例2: Boolean関数による簡略化

const array = [1, "", null, 3, undefined, 4];

const filteredArray = array.filter(Boolean);

console.log(filteredArray); // 出力: [1, 3, 4]
  • 解説
    • filter メソッドに Boolean 関数を直接渡すことで、より簡潔なコードになります。
    • Boolean 関数は、引数が偽値(undefined, null, "", 0, false)の場合は false、それ以外の場合は true を返します。
    • filter メソッドは、Boolean 関数の結果が true の要素のみを含む新しい配列を返します。

コード例3: reduceメソッドによる削除 (あまり一般的ではない)

const array = [1, "", null, 3, undefined, 4];

const filteredArray = array.reduce((accumulator, currentValue) => {
  if (currentValue !== undefined && currentValue !== null && currentValue !== "") {
    accumulator.push(currentValue);
  }
  return accumulator;
}, []);

console.log(filteredArray); // 出力: [1, 3, 4]
  • 解説
    • reduce メソッドを使用して、配列の要素を一つずつ処理します。
    • accumulator には、処理済みの要素が蓄積されます。
    • currentValue は、現在の処理中の要素です。
    • if 文で、現在の要素が空でない場合に accumulator に追加します。
    • reduce メソッドは、最終的に accumulator の値を返します。



代替方法

reduce メソッド

reduce メソッドは、配列の要素を累積的に処理する際に使用できます。

const array = [1, "", null, 3, undefined, 4];

const filteredArray = array.reduce((acc, curr) => {
  if (curr) {
    acc.push(curr);
  }
  return acc;
}, []);

console.log(filteredArray); // 出力: [1, 3, 4]
  • 解説
    • reduce メソッドは、初期値 [] (空の配列) から開始します。
    • 各要素に対して、curr が真偽値として true の場合、acc 配列に要素を追加します。
    • 最終的に、acc 配列が返されます。

splice メソッド (非推奨)

splice メソッドは、配列から直接要素を削除できますが、一般的には推奨されません。配列の構造を変更するため、副作用が生じることがあります。

const array = [1, "", null, 3, undefined, 4];

for (let i = array.length - 1; i >= 0; i--) {
  if (!array[i]) {
    array.splice(i, 1);
  }
}

console.log(array); // 出力: [1, 3, 4]
  • 解説
    • 配列を逆順にループします。
    • 要素が偽値の場合、splice メソッドを使用してその要素を削除します。

考慮点

  • 空の定義
    空の要素の定義は状況によって異なる場合があります。例えば、空の文字列だけでなく、空のオブジェクトや配列も削除したい場合は、より複雑な条件が必要になります。
  • 副作用
    splice メソッドは元の配列を変更するため、注意が必要です。
  • 可読性
    filter メソッドと Boolean 関数の組み合わせが簡潔で読みやすいです。
  • パフォーマンス
    一般的に、filter メソッドが最も効率的です。

filter メソッドと Boolean 関数の組み合わせが、通常は配列から空の要素を削除する最も適切な方法です。しかし、特定の状況やパフォーマンス要件によっては、他の方法も検討できます。


javascript arrays



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