jQuery 404 エラー 解決方法
JavaScript の jQuery で 404 エラー (ファイルが見つかりません) が発生する問題について
現象:
JavaScript ライブラリである jQuery を使っている場合、ブラウザのデベロッパーツール (Google Chrome DevTools など) に「jquery-1.10.2.min.map が見つかりません (404 Not Found)」というエラーメッセージが表示されることがあります。
原因:
これはエラーというよりは、動作上の注意喚起です。jQuery の圧縮版 (min.js) を読み込んでいると、ソースコードのデバッグを容易にするためのマップファイル (jquery-1.10.2.min.map) も一緒に読み込まれるようになっています。しかし、このマップファイルがサーバー上に存在しない場合、404 エラーがコンソールに表示されます。
影響:
このエラー自体は、jQuery の機能に影響を与えないため、無視しても問題ありません。しかし、デベロッパーツールでソースコードのデバッグを行う際に、エラーメッセージが邪魔になることがあります。
対処法:
以下の方法があります。
jQuery の 404 エラー (ファイルが見つかりません) 解決方法 - コード例付き
問題の再現
HTML:
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>jQuery の 404 エラー</title>
<script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.10.2/jquery.min.js"></script>
</head>
<body>
<script>
$(document).ready( function() {
// jQueryを使ったコード
});
</script>
</body>
</html>
このコードを実行すると、ブラウザのデベロッパーツールに「jquery-1.10.2.min.map が見つかりません (404 Not Found)」というエラーが表示される可能性があります。
解決方法
マップファイルをサーバーに配置する
手順:
- HTML の
<script>
タグで、マップファイルへのパスを正しく指定します。 - ダウンロードしたファイルを Web サーバー上に配置します。
修正後 HTML:
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>jQuery の 404 エラー</title>
<script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.10.2/jquery.min.js"></script>
<script src="path/to/jquery-1.10.2.min.map"></script> </head>
<body>
<script>
$(document).ready(function() {
// jQueryを使ったコード
});
</script>
</body>
</html>
ソースマップを無効にする
- ファイルの先頭付近にあるコメント部分に「//@ sourceMappingURL=jquery.min.map」という行があるはずです。この行を削除します。
- jQuery の圧縮版 (min.js) ファイルを開きます。
注意: ソースマップを無効にすると、デベロッパーツールでのデバッグ機能が制限されます。
非圧縮版の jQuery を使用する
- HTML の
<script>
タグで、非圧縮版の jQuery ファイルへのパスを指定します。 - jQuery の公式配布サイトから、使用するバージョンの jQuery (非圧縮版) をダウンロードします。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>jQuery の 404 エラー</title>
<script src="path/to/jquery.js"></script> </head>
<body>
<script>
$(document).ready(function() {
// jQueryを使ったコード
});
</script>
</body>
</html>
CDN (Content Delivery Network) を利用する
CDN とは、世界各地に分散しているサーバーを使ってファイルを配信する仕組みです。jQuery の公式 CDN である を利用すれば、マップファイルを含む jQuery ライブラリを高速かつ安定的に配信できます。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>jQuery の 404 エラー</title>
<script src="https://code.jquery.com/jquery-1.10.2.min.js"></script>
</head>
<body>
<script>
$(document).ready(function() {
// jQueryを使ったコード
});
</script>
</body>
</html>
注意: CDN に頼らず自サーバーで管理したい場合は、CDN の利用は適していません。
ローカル開発環境でソースマップを利用する
開発環境であれば、ローカルにダウンロードした jQuery ライブラリ (圧縮版) とマップファイルを一緒に読み込むことができます。
- ダウンロードしたファイルをプロジェクトフォルダ内に配置します。
修正後 HTML (開発環境向け)
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>jQuery の 404 エラー</title>
<script src="path/to/jquery-1.10.2.min.js"></script>
<script src="path/to/jquery-1.10.2.min.map"></script>
</head>
<body>
<script>
$(document).ready(function() {
// jQueryを使ったコード
});
</script>
</body>
</html>
注意: ローカル開発環境でのみ有効な方法です。本番環境にデプロイする際は、他の解決方法を選択する必要があります。
モダンなビルドツールを使用する
Webpack や Gulp など、最近のビルドツールでは、ソースコードのトランスパイリングやバンドル処理を行う際に、ソースマップの生成と管理を自動化することができます。これらツールを活用することで、開発・デバッグ作業を効率化しつつ、本番環境ではソースマップを生成しないように設定することもできます。
javascript jquery google-chrome-devtools