CORSエラー解決ガイド ##

2024-09-01

JavaScript, Node.js, AJAXにおける「Origin <origin> is not allowed by Access-Control-Allow-Origin」エラーの解説

エラーの意味

このエラーは、ウェブブラウザがサーバーにクロスオリジンリクエストを送信したとき、サーバーがそのリクエストを許可していないことを示しています。つまり、異なるドメイン(またはポート、プロトコル)からのリクエストが拒否されているということです。

クロスオリジンリクエスト(CORS)とは

クロスオリジンリクエストとは、異なるドメイン(またはポート、プロトコル)間でリソース(例えば、HTML、CSS、JavaScript、画像など)を要求することです。セキュリティ上の理由から、ブラウザはデフォルトではクロスオリジンリクエストを制限しています。

Access-Control-Allow-Originヘッダ

サーバーは、Access-Control-Allow-Originヘッダを使用して、どのオリジンからのリクエストを許可するかをブラウザに通知します。

  • 空の場合
    リクエストを許可しません。
  • 特定のオリジンの場合
    そのオリジンからのリクエストのみを許可します。
  • 値が"*"の場合
    すべてのオリジンからのリクエストを許可します。

エラーが発生する原因

  • セキュリティポリシーにより、クロスオリジンリクエストが制限されている
  • 設定されたオリジンとリクエストのオリジンが一致しない
  • サーバー側でAccess-Control-Allow-Originヘッダが設定されていない

解決方法

    • Node.jsのExpressフレームワークを使用している場合は、corsミドルウェアを使用できます。
    • 他のサーバー環境では、サーバーの設定ファイルでヘッダを設定します。
    // Node.js with Express
    const express = require('express');
    const cors = require('cors');
    
    const app = express();
    app.use(cors());
    
    // ...
    
  1. リクエストのオリジンを許可するオリジンリストに追加する

    • 必要なオリジンをAccess-Control-Allow-Originヘッダの値として指定します。
  2. セキュリティポリシーを確認する

// Node.js with Express
app.get('/api/data', (req, res) => {
  res.set('Access-Control-Allow-Origin', 'https://example.com'); // 許可するオリジンを指定
  res.json({ data: 'Hello from the server' });
});

この例では、https://example.comからのリクエストのみが許可されます。

注意

  • クロスオリジンリクエストを許可する際には、セキュリティを考慮し、必要最小限のオリジンのみを許可するようにしてください。
  • Access-Control-Allow-Originヘッダの値を"*"に設定すると、すべてのオリジンからのリクエストが許可されるため、セキュリティリスクが高まります。



「Origin <origin> is not allowed by Access-Control-Allow-Origin」エラーとCORSエラー解決ガイドのコード例

エラーメッセージの解説

CORSエラー解決ガイド

  • Node.jsのExpressフレームワークを使用する場合
    const express = require('express');
    const cors = require('cors');
    
    const app = express();
    app.use(cors());
    
    // ...
    
  • 特定のオリジンを許可する場合
    res.set('Access-Control-Allow-Origin', 'https://example.com');
    

コード例

Node.js with Express

const express = require('express');
const cors = require('cors');

const app = express();
app.use(cors());

app.get('/api/data', (req, res   ) => {
  res.json({ data: 'Hello from the server' });
});

app.listen(3000, () => {
  console.log('Server listening on port 3000');
});

このコードでは、corsミドルウェアを使用して、すべてのオリジンからのリクエストを許可しています。

フロントエンド(JavaScript)

fetch('https://your-server.com/api/data')
  .then(response => response.json())
  .then(data => {
    console.log(data);
  })
  .catch(error => {
    console.error('Error:', error);
  });



JSONP (JSON with Padding)

  • JSONPはクロスオリジンリクエストの制限を回避できるが、セキュリティリスクがあるため、慎重に使用すべき。
  • フロントエンド側でスクリプトタグを使用して、生成されたJavaScriptコードを読み込む。
  • サーバー側でJavaScriptコードを生成し、その中にJSONデータを埋め込む。

サーバー側

res.send(`<script>
  parent.callback(${JSON.stringify(data)});
</script>`);

フロントエンド

<script>
  function callback(data) {
    console.log(data);
  }
</script>
<script src="https://your-server.com/api/data"></script>

CORSプロキシ

  • プロキシサーバーがCORSヘッダを設定することで、クロスオリジンリクエストを許可する。
  • 別のドメインでプロキシサーバーを立て、リクエストを中継する。

プロキシサーバー

const express = require('express');
const cors = require('cors');

const app = express();
app.use(cors());

app.get('/proxy', (req, res) => {
  const targetUrl = req.query.url;
  fetch(targetUrl)
    .then(response => response.json())
    .then(data => {
      res.json(data);
    })
    .catch(error => {
      res.status(500).send('Error fetching data');
    });
});

app.listen(3000, () => {
  console.log('Proxy server listening on port 3000');
});
fetch('https://your-proxy-server.com/proxy?url=https://your-server.com/api/data')
  .then(response => response.json())
  .then(data => {
    console.log(data);
  })
  .catch(error => {
    console.error('Error:', error);
  });

WebSocket

  • CORS制限を回避できるため、クロスオリジン通信に利用できる。
  • WebSocketはフルデュプレックス通信が可能で、リアルタイムのデータ交換に適している。
const WebSocket = require('ws');

const wss = new WebSocket.Server({ port: 8080 });

wss.on('connection', (ws) => {
  ws.on('message', (messag   e) => {
    // メッセージを処理する
  });
});
const socket = new WebSocket('ws://your-server.com:8080');

socket.onopen = () => {
  socket.send('Hello from the client');
};

socket.onmessage = (event) => {
  console.log(event.data);
};

サーバーサイドレンダリング(SSR)

  • クロスオリジンリクエストが発生しないため、CORS制限を回避できる。
  • サーバー側でHTMLを生成し、クライアントにレンダリング済みのページを送信する。
const express = require('express');
const fetch = require('node-fetch');

const app = express();

app.get('/', async (req, res) => {
  const data = await fetch('https://your-server.com/api/data').then(response => response.json());
  res.send(`<!DOCTYPE html>
    <html>
      <head>
        <title>My App</title>
      </head>
      <body>
        <div id="app">${data.message}</div>
      </body>
    </html>`);
});

app.listen(3000, () => {
  console.log('Server listening on port 3000');
});
<!DOCTYPE html>
<html>
  <head>
    <title>My App</title>
  </head>
  <body>
    <div id="app"></div>
  </body>
</html>

javascript node.js ajax



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