Rails 4: turbo-linksと$(document).ready()の互換性問題を解決する
Rails 4で$(document).ready()
を使用する場合、turbo-linksとの互換性問題に注意する必要があります。turbo-linksはページ遷移を高速化するライブラリですが、その影響で$(document).ready()
が期待通りに動作しない場合があります。
問題点
turbo-linksが有効になっている場合、$(document).ready()
は以下の2つのケースで動作しません。
- ページ遷移がajaxで行われた場合
- ページ遷移後、DOMの一部のみが更新された場合
解決策
以下の方法で、turbo-linksと$(document).ready()
を併用することができます。
$(document).on('page:load', ...)
は、turbo-linksによるページ遷移が完了したタイミングで実行されるイベントハンドラです。このイベントハンドラを使用することで、ページ遷移後、DOMの更新に関わらず、確実にコードを実行することができます。
$(document).on('page:load', function() {
// ここに実行したいコードを記述
});
Turbolinks.supported
は、現在のブラウザがturbo-linksをサポートしているかどうかを判定するプロパティです。このプロパティを使用して、turbo-linksが有効な場合のみ$(document).ready()
を実行することができます。
if (Turbolinks.supported) {
$(document).ready(function() {
// ここに実行したいコードを記述
});
} else {
// turbo-linksがサポートされていない場合の処理
}
data-turbolinks-track
属性は、turbo-linksに特定の要素を追跡させる属性です。この属性を付与した要素は、turbo-linksによるページ遷移後もDOMに残るため、$(document).ready()
内で確実に取得することができます。
<div data-turbolinks-track>
// ここにコードを記述
</div>
その他の解決策
上記以外にも、以下のような解決策があります。
$(document).on('page:change', ...)
を使用するTurbolinks.visit()
を使用する- カスタムイベントを使用する
$(document).on('page:load', function() {
// ここに実行したいコードを記述
console.log('ページ遷移完了');
});
if (Turbolinks.supported) {
$(document).ready(function() {
// ここに実行したいコードを記述
console.log('ページ遷移完了');
});
} else {
// turbo-linksがサポートされていない場合の処理
}
data-turbolinks-track属性を使用する
<div data-turbolinks-track>
<button id="button">ボタン</button>
</div>
<script>
$(document).ready(function() {
$('#button').click(function() {
console.log('ボタンがクリックされました');
});
});
</script>
$(document).on('page:change', function() {
// ここに実行したいコードを記述
console.log('ページ遷移開始');
});
Turbolinks.visit('/path/to/page');
$(document).ready(function() {
// ここに実行したいコードを記述
console.log('ページ遷移完了');
});
$(document).ready(function() {
$(document).on('my-custom-event', function() {
// ここに実行したいコードを記述
console.log('カスタムイベントが発生しました');
});
});
// ページ遷移後
$(document).trigger('my-custom-event');
これらのサンプルコードを参考に、ご自身のアプリケーションに合わせてコードを修正してください。
補足
- 上記のサンプルコードは、基本的な使用方法を示すものです。実際のアプリケーションでは、必要に応じてコードを修正する必要があります。
- turbo-linksの詳細については、公式ドキュメントを参照してください。
Rails 4で$(document).ready()をturbo-linksと併用する方法
- $(document).ready()
この方法は、DOMが完全に読み込まれた後に実行されるコードを記述する際に使用されます。しかし、turbo-linksが有効になっている場合、ajaxによるページ遷移ではこのイベントが発生しません。
この方法は、Rails 5.1以降で導入された新しいイベントハンドラです。このイベントハンドラは、turbo-linksによるページ遷移が完了したタイミングで実行されます。従来の$(document).on('page:load', ...)
と同様の機能を提供しますが、より簡潔な記述が可能になっています。
Turbo.visit()
は、Rails 6.0以降で導入された新しい方法です。この方法は、ページ遷移をプログラム的に実行することができます。Turbo.visit()
を実行すると、$(document).ready()
や$(document).on('turbo:load', ...)
などのイベントハンドラが自動的に呼び出されます。
- Rails 4: how to use $(document).ready() with turbo-links - Stack Overflow: [https://stackoverflow.com/questions/18770517/rails-4-how-to-use-document-ready-with-turbo-links](https://stackoverflow.com/questions/18770517/rails-4-how-to-use-document-ready-with-turbo-links) * TuboLinksでreadyイベントが発火できるようにする #Rails - Qiita: [https://qiita.com/pyon_kiti_jp/items/43d87572e0132cd8f2b9](https://qiita.com/pyon_kiti_jp/items/43d87572e0132cd8f2b9) * Rails Turbo-links - Stack Overflow: [https://stackoverflow.com/questions/19764007/document-readyfunction-rails-turbo-links](https://stackoverflow.com/questions/19764007/document-readyfunction-rails-turbo-links) **まとめ** Rails 4で$(document).ready()をturbo-linksと併用するには、いくつかの方法があります。従来の方法に加えて、新しい方法もいくつか提供されています。それぞれの方法の特徴を理解して、ご自身のアプリケーションに合わせて最適な方法を選択してください。
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