JavaScriptで学ぶ! スムーズスクロールの基礎知識と実装方法

2024-04-18

スムーズスクロールで特定のdiv要素に移動する (JavaScript、jQuery)

Webページにおいて、ユーザーが長いページを閲覧する際、特定のセクションにスムーズに移動できる機能は、ユーザーエクスペリエンスを向上させる上で重要です。

方法

従来、JavaScriptを用いてスクロール制御を行う場合、window.scrollTo()element.scrollIntoView()などのメソッドを使用していました。しかし、これらのメソッドは、突然ページが移動してしまうため、ユーザーにとって違和感を与えてしまう可能性がありました。

そこで、近年では、ユーザー体験を向上させるために、スムーススクロールと呼ばれる手法が広く採用されています。スムーススクロールは、アニメーションを用いて、ページを滑らかに移動させる手法です。

jQueryによるスムーススクロールの実装

jQueryライブラリを使用すると、スムーススクロールを簡単に実装できます。以下は、jQueryを用いて特定のdiv要素にスムーススクロールする例です。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>スムーススクロール</title>
  <link rel="stylesheet" href="style.css">
</head>
<body>
  <header>
    <h1>見出し</h1>
  </header>

  <section id="section1">
    <h2>セクション1</h2>
    <p>コンテンツ1</p>
  </section>

  <section id="section2">
    <h2>セクション2</h2>
    <p>コンテンツ2</p>
  </section>

  <section id="section3">
    <h2>セクション3</h2>
    <p>コンテンツ3</p>
  </section>

  <footer>
    <p>&copy; 2024</p>
  </footer>

  <script src="script.js"></script>
</body>
</html>
$(document).ready(function() {
  $('a[href^="#"]').on('click', function(event) {
    event.preventDefault();

    var target = $(this).attr('href');

    $('html, body').animate({
      scrollTop: $(target).offset().top
    }, 1000);
  });
});

解説

上記のコードでは、以下のような処理が行われています。

  1. $(document).ready(function() { で、DOMが読み込まれた後に処理を実行する関数を定義します。
  2. $('a[href^="#"]').on('click', function(event) { で、ハッシュ記号(#)で始まるURLを持つすべてのa要素(アンカー要素)に対して、クリックイベントを設定します。
  3. event.preventDefault(); で、デフォルトのリンク動作(ページ遷移)を抑制します。
  4. var target = $(this).attr('href'); で、クリックされたa要素のhref属性値を取得し、target 変数に格納します。
  5. $('html, body').animate({ scrollTop: $(target).offset().top }, 1000); で、jQueryのanimateメソッドを用いて、html要素とbody要素のscrollTopプロパティを、target 要素のオフセットトップ値までアニメーションで移動させます。

補足

  • スムーススクロールの速度は、1000 を任意の値に変更することで調整できます。
  • スムーススクロールのアニメーション効果は、swing 以外にも easeInOutCubic など様々な種類を設定できます。
  • スムーススクロールを実装する際は、ページの高さがコンテンツよりも低い場合に、意図しない挙動が発生しないよう注意する必要があります。



スムーズスクロール実装のためのサンプルコード

HTML

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>スムーススクロール</title>
  <link rel="stylesheet" href="style.css">
</head>
<body>
  <header>
    <h1>見出し</h1>
  </header>

  <section id="section1">
    <h2>セクション1</h2>
    <p>コンテンツ1</p>
    <a href="#section2">セクション2へ移動</a>
  </section>

  <section id="section2">
    <h2>セクション2</h2>
    <p>コンテンツ2</p>
    <a href="#section3">セクション3へ移動</a>
  </section>

  <section id="section3">
    <h2>セクション3</h2>
    <p>コンテンツ3</p>
    <a href="#section1">セクション1へ戻る</a>
  </section>

  <footer>
    <p>&copy; 2024</p>
  </footer>

  <script src="script.js"></script>
</body>
</html>

JavaScript

$(document).ready(function() {
  $('a[href^="#"]').on('click', function(event) {
    event.preventDefault();

    var target = $(this).attr('href');

    $('html, body').animate({
      scrollTop: $(target).offset().top
    }, 1000);
  });
});

CSS

/* style.css */

body {
  font-family: sans-serif;
}

header {
  background-color: #f0f0f0;
  padding: 20px;
}

section {
  padding: 20px;
  border-bottom: 1px solid #ccc;
}

a {
  text-decoration: none;
  color: #007bff;
}

説明

  • 各セクションには id 属性が設定されています。
  • セクション内には、次のセクションへ移動するためのリンクが用意されています。
  • リンクの href 属性には、移動先のセクションの id を指定しています。
  • スタイルは任意に設定できます。

このサンプルコードをどのように使用できますか?

  1. 上記のコードを HTML、JavaScript、CSS ファイルに保存します。
  2. HTML ファイルを Web ブラウザで開きます。
  3. 各セクション内のリンクをクリックすると、そのセクションへスムーススクロールします。



スムーススクロールを実装するその他の方法

jQuery を使用せずに、JavaScript のみでスムーススクロールを実装することも可能です。以下のコードは、その例です。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>スムーススクロール</title>
  <link rel="stylesheet" href="style.css">
</head>
<body>
  <header>
    <h1>見出し</h1>
  </header>

  <section id="section1">
    <h2>セクション1</h2>
    <p>コンテンツ1</p>
    <a href="#section2">セクション2へ移動</a>
  </section>

  <section id="section2">
    <h2>セクション2</h2>
    <p>コンテンツ2</p>
    <a href="#section3">セクション3へ移動</a>
  </section>

  <section id="section3">
    <h2>セクション3</h2>
    <p>コンテンツ3</p>
    <a href="#section1">セクション1へ戻る</a>
  </section>

  <footer>
    <p>&copy; 2024</p>
  </footer>

  <script src="script.js"></script>
</body>
</html>
document.addEventListener('DOMContentLoaded', function() {
  const links = document.querySelectorAll('a[href^="#"]');

  for (const link of links) {
    link.addEventListener('click', function(event) {
      event.preventDefault();

      const target = document.querySelector(this.getAttribute('href'));
      const targetPosition = target.offsetTop;

      const scrollAnimation = new Animation({
        duration: 1000,
        timingFunction: 'easeInOutCubic',
        update: function(progress) {
          window.scrollTo(0, targetPosition * progress);
        }
      });

      scrollAnimation.play();
    });
  }
});
  1. document.addEventListener('DOMContentLoaded', function() { で、DOM が読み込まれた後に処理を実行する関数を定義します。
  2. const links = document.querySelectorAll('a[href^="#"]'); で、ハッシュ記号(#) で始まる URL を持つすべての a 要素を取得します。
  3. for (const link of links) { で、取得した a 要素に対してループ処理を行います。
  4. link.addEventListener('click', function(event) { で、各 a 要素に対してクリックイベントを設定します。
  5. const targetPosition = target.offsetTop; で、target 要素のオフセットトップ値を取得し、targetPosition 変数に格納します。
  6. const scrollAnimation = new Animation({ で、Animation オブジェクトを生成します。
  7. duration: 1000 で、アニメーションの再生時間を 1 秒に設定します。
  8. timingFunction: 'easeInOutCubic' で、アニメーションのタイミング関数を easeInOutCubic に設定します。
  9. update: function(progress) { で、アニメーションの更新時に実行される関数を定義します。
  10. window.scrollTo(0, targetPosition * progress); で、ウィンドウを target 要素のオフセットトップ値までスムーススクロールします。
  11. }});` で、Animation オブジェクトの定義を終了します。
  12. scrollAnimation.play(); で、アニメーションを再生します。

この方法の利点

  • jQuery を必要としないため、軽量なコードで実装できます。
  • jQuery を使用する場合と比べて、コードが複雑になる可能性があります。
  • 古いブラウザでは、スムーススクロールが正しく動作しない場合があります。
  • ページ内スムーススクロール以外にも、ページトップへスムーススクロールや、特定の要素までスムーススクロールするなど、様々な方法でスムーススクロールを実装できます。
  • スムーススクロールを実装する際は、ユーザー体験

javascript jquery scroll


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