要素の状態に合わせてスタイルを変える:JavaScriptによるCSS疑似クラスルールの制御
JavaScriptからCSS疑似クラスルールを設定する
JavaScriptを使用して、HTML要素にCSS疑似クラスルールを動的に設定することができます。これは、要素の状態やユーザーとのやり取りに基づいて、要素のスタイルを変化させるのに役立ちます。
方法
以下の方法で、JavaScriptからCSS疑似クラスルールを設定できます。
classList
プロパティは、要素のクラスリストを取得および変更するために使用できます。以下の例では、hover
疑似クラスルールを要素に追加します。
const element = document.getElementById('my-element');
element.classList.add('hover');
style
プロパティは、要素のスタイルを直接設定するために使用できます。以下の例では、hover
疑似クラスルールの background-color
プロパティを設定します。
const element = document.getElementById('my-element');
element.style.backgroundColor = 'red';
setAttribute()
メソッドは、要素の属性を設定するために使用できます。以下の例では、data-hover
属性を設定し、その値を true
に設定します。
const element = document.getElementById('my-element');
element.setAttribute('data-hover', 'true');
CSSStyleSheet
オブジェクトは、スタイルシートを作成および編集するために使用できます。以下の例では、新しいスタイルシートを作成し、hover
疑似クラスルールを追加します。
const styleSheet = new CSSStyleSheet();
styleSheet.insertRule('.hover { background-color: red; }');
document.head.appendChild(styleSheet);
使用例
- マウスホバー時に要素の色を変える
- フォーム要素にフォーカスが当たった時に背景色を変える
- クリックされた要素をアクティブ状態にする
注意点
- 疑似クラスルールは、要素の状態に基づいて適用されます。JavaScriptを使用して設定しても、要素の状態が変わらなければ適用されません。
- 複数の方法を組み合わせて使用することができます。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>サンプルコード</title>
</head>
<body>
<div id="my-element">要素</div>
<script>
const element = document.getElementById('my-element');
// マウスホバー時に要素の色を変える
element.addEventListener('mouseenter', () => {
element.classList.add('hover');
});
element.addEventListener('mouseleave', () => {
element.classList.remove('hover');
});
</script>
<style>
.hover {
background-color: red;
}
</style>
</body>
</html>
このコードを実行すると、#my-element
要素にマウスを近づけると、要素の背景色が赤くなります。
以下のリンクから、JavaScriptを使用してCSS疑似クラスルールを設定するその他のサンプルコードを見つけることができます。
JavaScriptからCSS疑似クラスルールを設定する他の方法
Element.prototype.matches()
メソッドは、要素が指定されたセレクターに一致するかどうかを判断するために使用できます。以下の例では、hover
疑似クラスルールが要素に適用されているかどうかをチェックします。
const element = document.getElementById('my-element');
if (element.matches(':hover')) {
// ...
}
MutationObserver
オブジェクトは、DOMツリーの変更を監視するために使用できます。以下の例では、hover
疑似クラスルールが要素に追加されたかどうかを監視します。
const element = document.getElementById('my-element');
const observer = new MutationObserver((mutations) => {
mutations.forEach((mutation) => {
if (mutation.type === 'attributes' && mutation.attributeName === 'class') {
if (element.classList.contains('hover')) {
// ...
}
}
});
});
observer.observe(element, { attributes: true });
ライブラリを使用する
classList.js
や polyfill.io
などのライブラリを使用すると、JavaScriptからCSS疑似クラスルールを設定する作業が簡略化されます。
注意事項
- これらの方法は、ブラウザによってはサポートされていない場合があります。
- 複雑な処理を行う場合は、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。
どの方法を使用するかは、状況によって異なります。 上記の情報を参考に、最適な方法を選択してください。
javascript css pseudo-class