Lodashのextend、assign、mergeの違いについて (日本語)

2024-09-27

Lodashは、JavaScriptのユーティリティライブラリであり、オブジェクト操作や配列操作を簡潔に記述するためのメソッドを提供しています。その中でも、extendassignmergeの3つのメソッドは、オブジェクトを結合するための機能を提供しますが、それぞれ異なる挙動を示します。

extendとassign

  • 既存のプロパティが上書きされます。
  • どちらも、複数のオブジェクトを1つのオブジェクトに結合します。
  • extendassignは、基本的に同じ機能を持ちます。


const object1 = { a: 1, b: 2 };
const object2 = { c: 3, d: 4 };

const result1 = _.extend({}, object1, object2); // { a: 1, b: 2, c: 3, d: 4 }
const result2 = _.assign({}, object1, object2); // { a: 1, b: 2, c: 3, d: 4 }

merge

  • 既存のプロパティが上書きされるのではなく、マージされます。
  • mergeは、ネストされたオブジェクトを再帰的に結合します。
const object1 = { a: 1, b: { c: 2 } };
const object2 = { b: { d: 3 } };

const result = _.merge({}, object1, object2); // { a: 1, b: { c: 2, d: 3 } }

要約

  • extendassignは、単純なオブジェクトの結合に使用します。

選択基準

  • ネストされたオブジェクトの結合
    mergeを使用します。
  • 単純な結合
    extendまたはassignを使用します。

注意

  • mergeは、Lodashのすべてのバージョンで使用できます。
  • extendassignは、Lodashのバージョン4.0以降では非推奨となっています。代わりに、ES6のオブジェクトスプレッド演算子を使用することを推奨します。



// extendの例
const object1 = { a: 1, b: 2 };
const object2 = { c: 3, d: 4 };

const result1 = _.extend({}, object1, object2); // { a: 1, b: 2, c: 3, d: 4 }

// assignの例
const result2 = _.assign({}, object1, object2); // { a: 1, b: 2, c: 3, d: 4 }
  • object1object2を結合して、新しいオブジェクトresult1result2を作成します。

mergeのコード例

// mergeの例
const object1 = { a: 1, b: { c: 2 } };
const object2 = { b: { d: 3 } };

const result = _.merge({}, object1, object2); // { a: 1, b: { c: 2, d: 3 } }
  • ネストされたオブジェクトbがマージされます。



オブジェクトスプレッド演算子

// extendの代替
const object1 = { a: 1, b: 2 };
const object2 = { c: 3, d: 4 };

const result1 = { ...object1, ...object2 }; // { a: 1, b: 2, c: 3, d: 4 }

// mergeの代替
const object3 = { a: 1, b: { c: 2 } };
const object4 = { b: { d: 3 } };

const result2 = { ...object3, b: { ...object3.b, ...object4.b } }; // { a: 1, b: { c: 2, d: 3 } }

オブジェクト結合演算子

// extendの代替
const result3 = Object.assign({}, object1, object2); // { a: 1, b: 2, c: 3, d: 4 }

// mergeの代替
const result4 = Object.assign({}, object3, { b: Object.assign({}, object3.b, object4.b) }); // { a: 1, b: { c: 2, d: 3 } }
  • オブジェクト結合演算子は、複数のオブジェクトを結合して新しいオブジェクトを作成する際に使用します。
  • より柔軟な制御
    オブジェクト結合演算子を使用することもできます。
  • シンプルで読みやすいコード
    オブジェクトスプレッド演算子が推奨されます。
  • mergeは、Lodashのすべてのバージョンで使用できますが、オブジェクトスプレッド演算子やオブジェクト結合演算子を使用することもできます。
  • オブジェクトスプレッド演算子とオブジェクト結合演算子は、ES6以降のJavaScriptでサポートされています。古いブラウザを使用している場合は、ポリフィルを使用する必要があります。

javascript lodash



テキストエリア自動サイズ調整 (Prototype.js)

Prototype. js を使用してテキストエリアのサイズを自動調整する方法について説明します。Prototype. js を読み込みます。window. onload イベントを使用して、ページの読み込み後にスクリプトを実行します。$('myTextarea') でテキストエリアの要素を取得します。...


JavaScript数値検証 IsNumeric() 解説

JavaScriptでは、入力された値が数値であるかどうかを検証する際に、isNaN()関数やNumber. isInteger()関数などを利用することが一般的です。しかし、これらの関数では小数点を含む数値を適切に検出できない場合があります。そこで、小数点を含む数値も正しく検証するために、IsNumeric()関数を実装することが有効です。...


jQueryによるHTMLエスケープ解説

JavaScriptやjQueryでHTMLページに動的にコンテンツを追加する際、HTMLの特殊文字(<, >, &, など)をそのまま使用すると、意図しないHTML要素が生成される可能性があります。これを防ぐために、HTML文字列をエスケープする必要があります。...


JavaScriptフレームワーク:React vs Vue.js

JavaScriptは、Webページに動的な機能を追加するために使用されるプログラミング言語です。一方、jQueryはJavaScriptライブラリであり、JavaScriptでよく行う操作を簡略化するためのツールを提供します。jQueryを学ぶ場所...


JavaScriptオブジェクトプロパティの未定義検出方法

JavaScriptでは、オブジェクトのプロパティが定義されていない場合、そのプロパティへのアクセスはundefinedを返します。この現象を検出して適切な処理を行うことが重要です。最も単純な方法は、プロパティの値を直接undefinedと比較することです。...



SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



JavaScript、HTML、CSSでWebフォントを検出する方法

CSS font-family プロパティを使用するCSS font-family プロパティは、要素に適用されるフォントファミリーを指定するために使用されます。このプロパティを使用して、Webページで使用されているフォントのリストを取得できます。


ポップアップブロック検知とJavaScript

ポップアップブロックを検知する目的ポップアップブロックはユーザーのプライバシーやセキュリティを保護するためにブラウザに組み込まれている機能です。そのため、ポップアップブロックが有効になっている場合、ポップアップを表示することができません。この状況を検知し、適切な対策を講じるために、JavaScriptを使用することができます。


HTML要素の背景色をJavaScriptでCSSプロパティを使用して設定する方法

JavaScriptを使用すると、CSSプロパティを動的に変更して、HTML要素の背景色を制御できます。この方法により、ユーザーの入力やページの状況に応じて、背景色をカスタマイズすることができます。HTML要素の参照を取得HTML要素の参照を取得


JavaScript オブジェクトの長さについて

JavaScriptにおけるオブジェクトは、プロパティとメソッドを持つデータ構造です。プロパティはデータの値を保持し、メソッドはオブジェクトに対して実行できる関数です。JavaScriptの標準的なオブジェクトには、一般的に「長さ」という概念はありません。これは、配列のようなインデックスベースのデータ構造ではないためです。


JavaScriptグラフ可視化ライブラリ解説

JavaScriptは、ウェブブラウザ上で動作するプログラミング言語です。その中で、グラフの可視化を行うためのライブラリが数多く存在します。これらのライブラリは、データ構造やアルゴリズムを視覚的に表現することで、理解を深める助けとなります。