【保存版】JavaScriptでイベント処理をもっと効率的に!「event.returnValue」から「event.preventDefault()」への置き換えテクニック

2024-07-27

JavaScript、jQuery、Ajaxにおける非推奨プロパティ「event.returnValue」と標準プロパティ「event.preventDefault()」

このエラーメッセージは、JavaScript、jQuery、Ajaxを使用する際に発生する可能性があります。これは、非推奨となったプロパティ event.returnValue を使用していることを示します。

このメッセージが表示された場合は、問題を解決するために event.preventDefault() という標準プロパティに置き換える必要があります。

解説

  • event.returnValue は、古くから使用されてきたプロパティですが、現在は 非推奨 となっています。これは、ブラウザによって動作が異なる可能性があり、将来互換性が保たれない可能性があるためです。

置き換え方法

以下の手順で、event.returnValueevent.preventDefault() に置き換えることができます。

  1. コード内で event.returnValue を検索します。

// 非推奨
function myEventHandler(event) {
  if (!validateInput()) {
    event.returnValue = false; // フォーム送信をキャンセル
  }
}

// 推奨
function myEventHandler(event) {
  if (!validateInput()) {
    event.preventDefault(); // フォーム送信をキャンセル
  }
}

jQueryとAjaxでの置き換え

例 (jQuery)

$(document).ready(function() {
  $("button").click(function(event) {
    if (!validateInput()) {
      event.preventDefault(); // ボタンの既定動作をキャンセル
    }
  });
});

例 (Ajax)

$.ajax({
  url: "/submit-data",
  method: "POST",
  data: {
    // 送信データ
  },
  success: function(data) {
    // 成功時の処理
  },
  error: function(error) {
    // エラー時の処理
  }
}).done(function(data) {
  if (!validateResponse(data)) {
    event.preventDefault(); // Ajax リクエストの既定動作をキャンセル
  }
});
  • event.returnValue は非推奨プロパティであり、代わりに event.preventDefault() を使用する必要があります。
  • event.preventDefault() は、イベントのデフォルト動作をキャンセルするために使用される標準プロパティです。



この例では、フォーム送信前に入力値の検証を行い、無効な場合は送信をキャンセルします。

非推奨なコード

<form id="myForm">
  <input type="text" id="name" required>
  <button type="submit">送信</button>
</form>

<script>
function validateInput() {
  const name = document.getElementById('name').value;
  if (name === '') {
    return false;
  }
  return true;
}

document.getElementById('myForm').addEventListener('submit', function(event) {
  if (!validateInput()) {
    event.returnValue = false; // フォーム送信をキャンセル
  }
});
</script>
<form id="myForm">
  <input type="text" id="name" required>
  <button type="submit">送信</button>
</form>

<script>
function validateInput() {
  const name = document.getElementById('name').value;
  if (name === '') {
    return false;
  }
  return true;
}

document.getElementById('myForm').addEventListener('submit', function(event) {
  if (!validateInput()) {
    event.preventDefault(); // フォーム送信をキャンセル
  }
});
</script>

例 2:リンクの既定動作の抑制

この例では、リンクをクリックしたときに既定の動作 (新しいページへの遷移) を抑制し、代わりにアラートダイアログを表示します。

<a href="#" id="myLink">リンク</a>

<script>
document.getElementById('myLink').addEventListener('click', function(event) {
  if (!confirm('リンクを開きますか?')) {
    event.returnValue = false; // 既定動作を抑制
  }
});
</script>
<a href="#" id="myLink">リンク</a>

<script>
document.getElementById('myLink').addEventListener('click', function(event) {
  if (!confirm('リンクを開きますか?')) {
    event.preventDefault(); // 既定動作を抑制
  }
});
</script>

例 3:Ajax リクエストのキャンセル

この例では、Ajax リクエストを送信する前にデータの検証を行い、無効な場合はリクエストをキャンセルします。

$.ajax({
  url: "/submit-data",
  method: "POST",
  data: {
    name: "Taro",
    email: "[email protected]"
  },
  success: function(data) {
    // 成功時の処理
  },
  error: function(error) {
    // エラー時の処理
  }
}).done(function(data) {
  if (!validateData(data)) {
    event.returnValue = false; // リクエストをキャンセル
  }
});
$.ajax({
  url: "/submit-data",
  method: "POST",
  data: {
    name: "Taro",
    email: "[email protected]"
  },
  success: function(data) {
    // 成功時の処理
  },
  error: function(error) {
    // エラー時の処理
  }
}).done(function(data) {
  if (!validateData(data)) {
    event.preventDefault(); // リクエストをキャンセル
  }
});

これらの例はほんの一例であり、event.returnValueevent.preventDefault() に置き換える方法は状況によって異なります。

注意事項

  • 上記のコード例はあくまでも説明を目的としたものであり、実際の開発環境に合わせて調整する必要があります。
  • 複雑なイベント処理を行う場合は、jQueryなどのライブラリを使用すると、コードをより簡潔に記述することができます。



これは、イベントハンドラ関数から false を返すという古典的な方法です。この方法は、主に古いブラウザとの互換性を維持したい場合に有効です。

function myEventHandler(event) {
  if (!validateInput()) {
    return false; // フォーム送信をキャンセル
  }
}

注意点:

  • この方法は、すべてのブラウザで標準的にサポートされているわけではありません。
  • event.preventDefault() と比べて、コードが冗長になる可能性があります。

特定のイベントプロパティを設定する

一部のイベントでは、デフォルト動作をキャンセルするために使用できる特定のプロパティが用意されています。例えば、form イベントの場合、event.cancelable プロパティを false に設定することで送信をキャンセルできます。

document.getElementById('myForm').addEventListener('submit', function(event) {
  if (!validateInput()) {
    event.cancelable = false; // フォーム送信をキャンセル
  }
});
  • この方法は、すべてのイベントで利用できるわけではありません。
  • ブラウザによって動作が異なる場合があります。

ライブラリを使用する

jQueryなどのライブラリには、イベント処理を簡素化するためのユーティリティメソッドが用意されています。例えば、jQueryには .off() メソッドを使用してイベントハンドラを解除する方法があります。

$(document).ready(function() {
  $("#myLink").click(function(event) {
    if (!confirm('リンクを開きますか?')) {
      event.preventDefault();
    }
  });
});
  • ライブラリの使用方法を覚える必要がある。
  • プロジェクトにライブラリを追加する必要がある。

上記の方法のいずれを選択するかは、状況や開発者の好みによって異なります。重要なのは、event.returnValue を使用せず、代わりに標準的な方法を採用することです。

  • event.returnValue は非推奨プロパティであり、代わりに event.preventDefault(), return false, 特定のイベントプロパティの設定、ライブラリの使用などの方法を使用する必要があります。
  • 各方法には長所と短所があるため、状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。
  • 最新のブラウザでは、event.preventDefault() が最も標準的で推奨される方法です。

javascript jquery ajax



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