JavaScript: 2024年最新版!未定義・null判定の超効率化テクニック

2024-05-26

JavaScriptにおける未定義またはnull変数の確認方法

ここでは、未定義nullの違いと、それぞれを効率的に確認する方法について詳しく説明します。

未定義とnullの違い

  • 未定義: 変数が宣言されているが、値が割り当てられていない状態です。
  • null: 明示的にnull値を代入された状態です。

つまり、未定義は変数が存在するが何も入っていない状態なのに対し、nullは変数が存在し、意図的に何も入っていない状態と言えます。

未定義またはnull変数の確認方法

以下の3つの方法で、未定義またはnull変数の確認ができます。

typeof演算子

最も一般的な方法は、typeof演算子を使用する方法です。

if (typeof variable === 'undefined' || variable === null) {
  // 変数が未定義またはnullの場合の処理
} else {
  // 変数が定義されている場合の処理
}

この方法では、typeofvariable"undefined"であるかどうか、またはvariable` === nullであるかどうかを確認します。

== or === 演算子

==または===演算子を使用して、変数がnullと等しいかどうかを確認することもできます。

注意点:

  • ==演算子を使用する場合は、型変換が行われるため、0空文字列nullと等しく評価されてしまいます。
  • 厳密な判定を行う場合は、===演算子を使用する必要があります。
if (variable == null) {
  // 変数がnullの場合の処理
} else {
  // 変数がnullではない場合の処理
}

論理否定演算子 !

論理否定演算子!を使用して、変数がfalseになるかどうかを確認する方法もあります。

  • この方法は、false0空文字列などもfalseと評価するため、未定義nullのみを区別したい場合は適していません
if (!variable) {
  // 変数がfalse、null、0、空文字列の場合の処理
} else {
  // 変数がtrue、数値、非空文字列の場合の処理
}
  • Optional Chaining (ES2020)
  • Nullish coalescing operator (ES2020)

これらの方法は、比較的新しい構文であり、すべてのブラウザでサポートされているわけではないことに注意が必要です。

状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。

  • 厳密な判定が必要な場合は、typeof演算子と===演算子の組み合わせがおすすめです。
  • シンプルにnullかどうかのみを確認したい場合は、==演算子を使用できます。
  • false、0、空文字列も含めて確認したい場合は、論理否定演算子!を使用できます。

上記を参考に、状況に合わせて適切な方法を選択し、プログラムのロバスト性を高めてください。




JavaScriptにおける未定義またはnull変数の確認方法 - サンプルコード

typeof演算子

// 未定義変数の確認
let variable1;
console.log(typeof variable1); // undefined

// null値の代入
let variable2 = null;
console.log(typeof variable2); // object

// 変数に値を代入
variable1 = 10;
console.log(typeof variable1); // number

// 変数にオブジェクトを代入
variable2 = {};
console.log(typeof variable2); // object

== or === 演算子

// null値の確認 (== 演算子)
let variable1 = null;
if (variable1 == null) {
  console.log('variable1はnullです');
} else {
  console.log('variable1はnullではありません');
}

// null値の確認 (=== 演算子)
let variable2 = null;
if (variable2 === null) {
  console.log('variable2はnullです');
} else {
  console.log('variable2はnullではありません');
}

// 型変換による誤判定 (== 演算子)
let variable3 = 0;
if (variable3 == null) {
  console.log('variable3はnullです'); // 誤判定
} else {
  console.log('variable3はnullではありません');
}

// 厳密な判定 (=== 演算子)
let variable4 = 0;
if (variable4 === null) {
  console.log('variable4はnullです');
} else {
  console.log('variable4はnullではありません');
}

論理否定演算子 !

// 未定義またはnullの確認
let variable1;
if (!variable1) {
  console.log('variable1は未定義またはnullです');
} else {
  console.log('variable1は定義されています');
}

// 値がfalseになるかの確認
let variable2 = 0;
if (!variable2) {
  console.log('variable2はfalseです'); // 誤判定
} else {
  console.log('variable2はfalseではありません');
}

状況に応じて適切な方法を選択し、プログラムをより堅牢に仕上げていきましょう。




JavaScriptにおける未定義またはnull変数の確認方法 - その他の方法

Optional Chaining (ES2020)

Optional Chainingは、ES2020で導入された新しい構文です。ネストされたオブジェクトのプロパティやメソッドに安全にアクセスできるという利点があります。

// ネストされたオブジェクトのプロパティにアクセス
const obj = {
  prop1: {
    prop2: null
  }
};

// 従来の方法
if (obj.prop1 !== undefined && obj.prop1.prop2 !== null) {
  console.log(obj.prop1.prop2); // エラー: obj.prop1.prop2 は null です
} else {
  console.log('prop2はnullまたは未定義です');
}

// Optional Chaining
console.log(obj.prop1?.prop2); // null

// メソッド呼び出し
const obj = {
  method1() {
    return null;
  }
};

// 従来の方法
if (obj.method1 !== undefined) {
  const result = obj.method1();
  if (result !== null) {
    console.log(result);
  } else {
    console.log('メソッドの戻り値はnullです');
  }
} else {
  console.log('method1は未定義です');
}

// Optional Chaining
console.log(obj.method1()?.prop); // null

    Nullish coalescing operator (ES2020)

    Nullish coalescing operatorは、ES2020で導入された新しい演算子です。nullまたはundefined以外の値を返します。

    // null値の場合にデフォルト値を設定
    let name = null;
    const userName = name ?? 'ゲスト';
    console.log(userName); // ゲスト
    
    // undefined値の場合にデフォルト値を設定
    let age;
    const userAge = age ?? 20;
    console.log(userAge); // 20
    
      • 三項演算子
      • instanceof 演算子

      これらの方法は、状況によっては冗長になったり、読みづらくなる可能性があるため、他の方法の方が好ましい場合があります。

      • 新しい構文を使用したい場合は、Optional ChainingまたはNullish coalescing operatorがおすすめです。

      それぞれの方法の特徴注意点を理解した上で、適切な方法を選択し、プログラムの可読性保守性を向上させていきましょう。


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