JavaScript, Node.js, SessionにおけるJSON Web Token (JWT)の無効化

2024-09-19

JWTの基礎知識

JSON Web Token (JWT)は、クライアントとサーバー間で安全かつコンパクトに情報を伝達するためのオープンスタンダードです。JWTは、ヘッダー、ペイロード、シグネチャーの3つの部分で構成されています。

  • シグネチャー: ヘッダーとペイロードのハッシュ値で、JWTの改ざんを防ぎます。
  • ペイロード: 実際のデータが含まれています。
  • ヘッダー: JWTのタイプとアルゴリズムを指定します。

JWTの無効化

JWTは、有効期限や他の条件に基づいて無効化することができます。主な方法は以下の通りです。

有効期限のチェック

JWTのペイロードに有効期限を設定し、サーバー側でその期限をチェックします。期限が切れたJWTは無効とみなされます。

// Node.jsの例
const jwt = require('jsonwebtoken');

// JWTの検証
const token = 'your_jwt';
const secret = 'your_secret_key';

jwt.verify(token, secret, (err, decoded) => {
  if (err) {
    console.error('Invalid token:', err);
  } else {
    // 有効なJWTの場合
    if (decoded.exp < Date.now() / 1000) {
      console.error('Token expired');
    } else {
      // 有効なJWTで処理を続ける
    }
  }
});

ブラックリストの使用

サーバー側でブラックリストを作成し、無効化したJWTを登録します。JWTの検証時にブラックリストと照合し、登録されている場合は無効とみなします。

// Node.jsの例
const blacklist = [];

// JWTをブラックリストに追加
function addToBlacklist(token) {
  blacklist.push(token);
}

// JWTの検証
function verifyToken(token) {
  if (blacklist.includes(token)) {
    return false; // 無効なJWT
  }
  // 他の検証処理
}

JTI (JWT ID)の使用

JWTのペイロードにJTIを設定し、サーバー側でJTIの重複をチェックします。同じJTIのJWTが複数存在する場合、古いJWTを無効とみなします。

// Node.jsの例
const jwt = require('jsonwebtoken');

// JWTの発行
const token = jwt.sign({ jti: 'unique_id' }, 'your_secret_key');

// JWTの検証
jwt.verify(token, secret, (err, decoded) => {
  // JTIの重複チェック
});

セッションとの連携

JWTをセッションと連携させることで、セッションの有効期限に基づいてJWTを無効化することができます。

// Node.jsの例
const session = require('express-session');
const jwt = require('jsonwebtoken');

// セッションの設定
app.use(session({
  secret: 'your_secret_key',
  resave: false,
  saveUninitialized: true
}));

// JWTの発行とセッションとの連携
app.post('/login', (req, res) => {
  const token = jwt.sign({ userId: req.body.userId }, 'your_secret_key');
  req.session.token = token;
  // ...
});

注意事項

  • セッションとの連携は、セッションの有効期限や管理方法に注意が必要です。
  • ブラックリストやJTIの使用にはパフォーマンスへの影響があるため、適切な管理が必要です。
  • JWTの有効期限は適切に設定し、過度に長くしないようにしてください。
  • JWTの無効化はセキュリティ対策に重要です。適切な方法を選択し、実装を厳密に行う必要があります。



JWT無効化解説とコード例

// Node.jsの例
const jwt = require('jsonwebtoken');

// JWTの検証
const token = 'your_jwt';
const secret = 'your_secret_key';

jwt.verify(token, secret, (err, decoded) => {
  if (err) {
    console.error('Invalid token:', err);
  } else {
    // 有効なJWTの場合
    if (decoded.exp < Date.now() / 1000) {
      console.error('Token expired');
    } else {
      // 有効なJWTで処理を続ける
    }
  }
});
// Node.jsの例
const blacklist = [];

// JWTをブラックリストに追加
function addToBlacklist(token) {
  blacklist.push(token);
}

// JWTの検証
function verifyToken(token) {
  if (blacklist.includes(token)) {
    return false; // 無効なJWT
  }
  // 他の検証処理
}
// Node.jsの例
const jwt = require('jsonwebtoken');

// JWTの発行
const token = jwt.sign({ jti: 'unique_id' }, 'your_secret_key');

// JWTの検証
jwt.verify(token, secret, (err, decoded) => {
  // JTIの重複チェック
});
// Node.jsの例
const session = require('express-session');
const jwt = require('jsonwebtoken');

// セッションの設定
app.use(session({
  secret: 'your_secret_key',
  resave: false,
  saveUninitialized: true
}));

// JWTの発行とセッションとの連携
app.post('/login', (req, res) => {
  const token = jwt.sign({ userId: req.body.userId }, 'your_secret_key');
  req.session.token = token;
  // ...
});

コード解説

  • セッションとの連携: セッションにJWTを保存し、セッションの有効期限に基づいてJWTを無効化します。
  • JTIの使用: JWTのペイロードにJTIを設定し、サーバー側でJTIの重複をチェックします。
  • ブラックリストの使用: ブラックリストに無効化したJWTを登録し、verifyToken() 関数でブラックリストと照合します。
  • 有効期限のチェック: jwt.verify() メソッドでJWTを検証し、decoded.exp プロパティで有効期限をチェックします。



JWT無効化の代替手法

リフレッシュトークンの使用

  • 実装
    • クライアントがJWTをサーバーに送信します。
    • サーバーはJWTを検証し、有効期限が切れている場合はリフレッシュトークンを検証します。
    • 有効なリフレッシュトークンがあれば、新しいJWTを発行してクライアントに返します。
  • 利点
    JWTの有効期限を短く設定しても、ユーザーのセッションを維持できます。
// Node.jsの例
const jwt = require('jsonwebtoken');

// リフレッシュトークンの発行
function generateRefreshToken() {
  return jwt.sign({ userId: 'user_id' }, 'refresh_token_secret', { expiresIn: '1d' });
}

// リフレッシュトークンの検証と新しいJWTの発行
function refreshAccessToken(refreshToken) {
  jwt.verify(refreshToken, 'refresh_token_secret', (err, decoded) => {
    if (err) {
      // リフレッシュトークンが無効な場合
    } else {
      // 新しいJWTを発行
      const accessToken = jwt.sign({ userId: decoded.userId }, 'access_token_secret', { expiresIn: '1h' });
      // クライアントに新しいJWTを返す
    }
  });
}

JTI (JWT ID)の重複チェック

  • 実装
    • JWTを発行する際にJTIを生成します。
    • JWTの検証時にJTIの重複をチェックします。
  • 利点
    JWTの有効期限が切れていない場合でも、古いJWTを無効化できます。
// Node.jsの例
const jwt = require('jsonwebtoken');

// JWTの発行
const token = jwt.sign({ jti: 'unique_id' }, 'your_secret_key');

// JWTの検証
jwt.verify(token, secret, (err, decoded) => {
  // JTIの重複チェック
});

サーバーサイドセッションの連携

  • 実装
    • JWTを発行する際にセッションに保存します。
    • セッションの有効期限が切れた場合、JWTも無効とみなします。
  • 利点
    セッションの有効期限とJWTの有効期限を同期させることができます。
// Node.jsの例
const session = require('express-session');
const jwt = require('jsonwebtoken');

// セッションの設定
app.use(session({
  secret: 'your_secret_key',
  resave: false,
  saveUninitialized: true
}));

// JWTの発行とセッションとの連携
app.post('/login', (req, res) => {
  const token = jwt.sign({ userId: req.body.userId }, 'your_secret_key');
  req.session.token = token;
  // ...
});

カスタムヘッダーの使用

  • 実装
    • JWTを発行する際にカスタムヘッダーを追加します。
    • JWTの検証時にカスタムヘッダーをチェックします。
  • 利点
    JWTの有効期限やJTIとは異なる条件でJWTを無効化できます。
// Node.jsの例
const jwt = require('jsonwebtoken');

// JWTの発行
const token = jwt.sign({ userId: 'user_id' }, 'your_secret_key', { header: { customHeader: 'value' } });

// JWTの検証
jwt.verify(token, secret, (err, decoded) => {
  // カスタムヘッダーをチェック
});

javascript node.js session



テキストエリア自動サイズ調整 (Prototype.js)

Prototype. js を使用してテキストエリアのサイズを自動調整する方法について説明します。Prototype. js を読み込みます。window. onload イベントを使用して、ページの読み込み後にスクリプトを実行します。$('myTextarea') でテキストエリアの要素を取得します。...


JavaScript数値検証 IsNumeric() 解説

JavaScriptでは、入力された値が数値であるかどうかを検証する際に、isNaN()関数やNumber. isInteger()関数などを利用することが一般的です。しかし、これらの関数では小数点を含む数値を適切に検出できない場合があります。そこで、小数点を含む数値も正しく検証するために、IsNumeric()関数を実装することが有効です。...


jQueryによるHTMLエスケープ解説

JavaScriptやjQueryでHTMLページに動的にコンテンツを追加する際、HTMLの特殊文字(<, >, &, など)をそのまま使用すると、意図しないHTML要素が生成される可能性があります。これを防ぐために、HTML文字列をエスケープする必要があります。...


JavaScriptフレームワーク:React vs Vue.js

JavaScriptは、Webページに動的な機能を追加するために使用されるプログラミング言語です。一方、jQueryはJavaScriptライブラリであり、JavaScriptでよく行う操作を簡略化するためのツールを提供します。jQueryを学ぶ場所...


JavaScriptオブジェクトプロパティの未定義検出方法

JavaScriptでは、オブジェクトのプロパティが定義されていない場合、そのプロパティへのアクセスはundefinedを返します。この現象を検出して適切な処理を行うことが重要です。最も単純な方法は、プロパティの値を直接undefinedと比較することです。...



SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



JavaScript、HTML、CSSでWebフォントを検出する方法

CSS font-family プロパティを使用するCSS font-family プロパティは、要素に適用されるフォントファミリーを指定するために使用されます。このプロパティを使用して、Webページで使用されているフォントのリストを取得できます。


ポップアップブロック検知とJavaScript

ポップアップブロックを検知する目的ポップアップブロックはユーザーのプライバシーやセキュリティを保護するためにブラウザに組み込まれている機能です。そのため、ポップアップブロックが有効になっている場合、ポップアップを表示することができません。この状況を検知し、適切な対策を講じるために、JavaScriptを使用することができます。


HTML要素の背景色をJavaScriptでCSSプロパティを使用して設定する方法

JavaScriptを使用すると、CSSプロパティを動的に変更して、HTML要素の背景色を制御できます。この方法により、ユーザーの入力やページの状況に応じて、背景色をカスタマイズすることができます。HTML要素の参照を取得HTML要素の参照を取得


JavaScript オブジェクトの長さについて

JavaScriptにおけるオブジェクトは、プロパティとメソッドを持つデータ構造です。プロパティはデータの値を保持し、メソッドはオブジェクトに対して実行できる関数です。JavaScriptの標準的なオブジェクトには、一般的に「長さ」という概念はありません。これは、配列のようなインデックスベースのデータ構造ではないためです。


JavaScriptグラフ可視化ライブラリ解説

JavaScriptは、ウェブブラウザ上で動作するプログラミング言語です。その中で、グラフの可視化を行うためのライブラリが数多く存在します。これらのライブラリは、データ構造やアルゴリズムを視覚的に表現することで、理解を深める助けとなります。