SVG要素の色変更方法
SVG 要素の色を変更する方法 (CSS、SVG、色関連)
SVG 要素の色を変更するには、CSS の fill
プロパティを使用します。このプロパティは、SVG 内の形状やパスを塗りつぶす色を指定します。
詳細な説明
SVG 要素の選択
- タグ名
SVG 要素のタグ名 (例えば、path
、rect
、circle
) を直接セレクタとして使用できますが、特定の要素をターゲットにする場合は、ID やクラスを使用することを推奨します。 - クラス属性
SVG 要素にクラスを割り当て、CSS でそのクラスをセレクタとして使用します。
fill プロパティ
- 色の指定方法は、16進数カラーコード、RGB、RGBA、HSL、またはカラーキーワードを使用できます。
fill
プロパティは、SVG 要素の内部を塗りつぶす色を指定します。
コード例
<svg width="200" height="100">
<rect id="myRect" width="100" height="50" />
</svg>
#myRect {
fill: red; /* 赤色で塗りつぶす */
}
さらに詳しく
- SVG 内のスタイル
SVG 要素自体にstyle
属性を使用して、インラインスタイルを適用することもできますが、一般的には外部スタイルシートを使用することを推奨します。 - CSS カスタムプロパティ
色を動的に変更したい場合は、CSS カスタムプロパティを使用できます。 - stroke プロパティ
SVG 要素の輪郭の色を変更するには、stroke
プロパティを使用します。
注意点
- ブラウザの互換性にも注意してください。
- SVG の複雑さによっては、色を変更するために複数の要素をターゲットにする必要がある場合があります。
- CSS は Cascading Style Sheets の略で、HTML や SVG の外観を制御するためのスタイルシート言語です。
- SVG は Scalable Vector Graphics の略で、ベクター画像形式です。
コード例の説明
コード例 1: HTML と CSS
<svg width="200" height="100">
<rect id="myRect" width="100" height="50" />
</svg>
#myRect {
fill: red; /* 赤色で塗りつぶす */
}
CSS 部分
#myRect
は ID が "myRect" の要素をセレクタとして指定しています。fill: red;
は選択された要素 (この場合は長方形) の内部を赤色で塗りつぶすことを指定しています。
HTML 部分
<svg>
タグは SVG グラフィックの開始タグです。width
とheight
属性で SVG のサイズを指定しています。<rect>
タグは長方形を描画します。id
属性で "myRect" という名前を付けています。
このコードは、SVG 内の長方形要素の色を変更する方法を示しています。
- HTML ファイルで SVG を作成し、長方形要素に ID "myRect" を割り当てます。
- CSS ファイルで ID "myRect" を持つ要素を選択し、
fill
プロパティを使って色を赤色に設定します。
これにより、ブラウザ上で表示される長方形は赤色になります。
他の要素や色の変更
- 色の指定には、16進数カラーコード (例:
#FF0000
)、RGB (例:rgb(255, 0, 0)
)、RGBA (例:rgba(255, 0, 0, 0.5)
)、HSL (例:hsl(0, 100%, 50%)
) などの形式を使用できます。 - 長方形以外の要素 (円、パスなど) に対しても同じように
fill
プロパティを使用して色を変更できます。
重要なポイント
- 色の指定方法は複数あります。
- SVG 要素を選択するには、ID、クラス、またはタグ名を使用します。
- SVG 要素の色を変更するには、CSS の
fill
プロパティを使用します。
SVG 要素の色変更の代替方法
CSS フィルターの使用
filter
プロパティを使用します。- SVG 要素全体の色調を変更したい場合に有効です。
svg {
filter: hue-rotate(180deg); /* 色相を180度回転 */
}
SVG 内の fill 属性の直接変更
- すべての要素の色を一括変更する場合や、特定の要素のみを変更する場合に便利です。
- SVG ファイルをテキストエディタで開き、直接編集します。
<svg>
<path fill="red" d="..."/>
<circle fill="blue" cx="50" cy="50" r="20"/>
</svg>
JavaScript による動的変更
- JavaScript の DOM 操作を使って、SVG 要素の
fill
属性を変更します。 - 色をプログラム的に変更したい場合に使用します。
const svgElement = document.querySelector('svg');
const pathElement = svgElement.querySelector('path');
pathElement.style.fill = 'green';
CSS プリプロセッサの使用 (Sass, Lessなど)
- 色変数を定義し、複数の要素に適用することで、コードの再利用性とメンテナンス性を向上させます。
$primary-color: #ff0000;
svg path {
fill: $primary-color;
}
SVG スプライトの使用
- パフォーマンスの観点から優れている場合がありますが、管理が複雑になる可能性があります。
SVG フォントの使用
- 特定のケースに限定されますが、柔軟性があります。
- テキストとして SVG を扱うことで、フォントの色を変更できます。
CSS カスタムプロパティ (CSS 変数)
- 色を動的に変更したい場合や、テーマに応じた色変更を行う場合に便利です。
:root {
--primary-color: blue;
}
svg path {
fill: var(--primary-color);
}
注意
- 複数の方法を組み合わせることも可能です。
- 選択する方法は、プロジェクトの要件、パフォーマンス、メンテナンス性、デザインの柔軟性などに応じて異なります。
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