Heroku での Express アプリケーションデプロイを成功させる! ./bin/www ファイルの秘密
Express 4.xにおける「./bin/www」の役割
Express 4.xにおける「./bin/www」ファイルは、Node.jsアプリケーションを起動するためのスクリプトです。主に以下の役割を果たします。
- アプリケーションの初期化
Expressアプリケーションに必要なモジュールを読み込み、設定を行います。 - サーバーの起動
指定されたポート番号でHTTPサーバーを起動し、リクエストを待ち受けます。 - エラー処理
起動時や実行中に発生したエラーを処理します。
詳細解説
「./bin/www」ファイルは、通常、Expressアプリケーションのルートディレクトリにある「bin」サブディレクトリ内に存在します。このファイルの内容は、アプリケーションによって多少異なりますが、一般的には以下の要素を含みます。
- エラー処理
エラーが発生した際に適切な処理を行うようにします。 - イベントリスナー登録
サーバー起動時に発生するイベントにリスナーを登録します。 - サーバー作成
HTTPサーバーオブジェクトを作成し、ポート番号を指定してサーバーを起動します。 - アプリケーション設定
ポート番号やミドルウェアなどのアプリケーション設定を行います。 - モジュールの読み込み
Expressアプリケーションに必要なモジュールを読み込みます。
「./bin/www」ファイルを実行する方法
「./bin/www」ファイルを実行するには、以下のコマンドを実行します。
node ./bin/www
このコマンドを実行すると、「./bin/www」ファイルの内容が実行され、Expressアプリケーションが起動します。
Herokuでの利用
HerokuにExpressアプリケーションをデプロイする場合、「./bin/www」ファイルはProcfileで指定する必要があります。Procfileは、Herokuがアプリケーションをどのように実行するかを定義するファイルです。
Procfileには、以下の内容を記述します。
web: node ./bin/www
この設定により、Herokuは「./bin/www」ファイルを実行してExpressアプリケーションを起動します。
「./bin/www」ファイルは、Expressアプリケーションを起動するための重要なスクリプトです。このファイルの内容を理解することで、Expressアプリケーションの起動方法やHerokuへのデプロイ方法をより深く理解することができます。
const express = require('express');
const app = express();
const port = process.env.PORT || 3000;
// ミドルウェアの設定
app.use(express.json());
app.use(express.urlencoded({ extended: true }));
// ルーティングの設定
app.get('/', (req, res) => {
res.send('Hello, World!');
});
// サーバーの起動
app.listen(port, () => {
console.log(`Server listening on port ${port}`);
});
このコードは以下の内容を実行します。
- Expressモジュールの読み込み
const express = require('express');
の行で、Expressモジュールを読み込みます。 - Expressアプリケーションの作成
const app = express();
の行で、Expressアプリケーションを作成します。 - ポート番号の設定
const port = process.env.PORT || 3000;
の行で、ポート番号を設定します。環境変数PORT
が設定されている場合はその値を使用し、設定されていない場合は3000を使用します。 - ミドルウェアの設定
app.use(express.json());
の行で、JSON形式のリクエストボディを解析するミドルウェアを設定します。app.use(express.urlencoded({ extended: true }));
の行で、URLエンコードされたリクエストボディを解析するミドルウェアを設定します。
- ルーティングの設定
- サーバーの起動
app.listen(port, () => { console.log(
Server listening on port ${port}); });
の行で、指定されたポート番号でサーバーを起動します。サーバーが起動すると、コンソールに"Server listening on port 3000"というメッセージが出力されます。
「./bin/www」ファイルと組み合わせた実行方法
bin
ディレクトリを作成し、その中にwww
ファイルを作成します。www
ファイルに以下の内容を記述します。
require('./app.js');
- プロジェクトディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行します。
node ./bin/www
Herokuへのデプロイ
- Herokuアカウントを作成します。
- Heroku CLIをインストールします。
heroku create
- 以下のコマンドを実行して、アプリケーションをHerokuにデプロイします。
git push heroku master
最も簡単な方法は、app.js
ファイルを直接実行することです。以下のコマンドを実行します。
node app.js
package.json ファイルの scripts プロパティを使用する
package.json
ファイルの scripts
プロパティを使用して、サーバーを起動することもできます。以下の例をご覧ください。
{
"scripts": {
"start": "node app.js"
}
}
上記のように scripts
プロパティに start
というキーを設定し、その値に node app.js
と記述します。その後、以下のコマンドを実行することでサーバーを起動できます。
npm start
PM2 を使用する
PM2 は、Node.js アプリケーションをプロセスとして管理するためのツールです。PM2 を使用して Express アプリケーションを起動するには、以下の手順を実行します。
- PM2 をインストールします。
npm install -g pm2
- 以下のコマンドを実行して、PM2 でアプリケーションを起動します。
pm2 start app.js
このコマンドを実行すると、PM2 が起動し、Express アプリケーションがバックグラウンドで実行されます。
Forever を使用する
- Forever をインストールします。
npm install -g forever
forever start app.js
このコマンドを実行すると、Forever が起動し、Express アプリケーションが実行されます。アプリケーションがクラッシュした場合、Forever は自動的にアプリケーションを再起動します。
javascript node.js heroku