Express ミドルウェア解説
Express.json() と Express.urlencoded() の解説 (日本語)
Express.json() と Express.urlencoded() は、Node.js のウェブフレームワークである Express.js で、HTTP リクエストのボディを解析するためのミドルウェアです。これらのミドルウェアを使用することで、クライアントから送信された JSON または URL エンコードされたデータを受け取り、JavaScript オブジェクトに変換することができます。
Express.json()
- 使用方法
const express = require('express'); const app = express(); app.use(express.json()); app.post('/data', (req, res) => { const data = req.body; // ここでJSONデータがJavaScriptオブジェクトとして扱えます res.send(data); });
- 機能
JSON形式のデータを受け取り、JavaScriptオブジェクトに変換します。
Express.urlencoded()
どちらを使うべきか
- URLエンコードされたデータ
Express.urlencoded() を使用します。 - JSONデータ
Express.json() を使用します。
const express = require('express');
const app = express();
// JSONデータを受け取るためのミドルウェア
app.use(express.json());
app.post('/data', (req, res) => {
// クライアントから送信されたJSONデータをJavaScriptオブジェクトとして受け取る
const data = req.body;
// 受け取ったデータをレスポンスとして返す
res.send(data);
});
app.listen(3000, () => {
console.log('Server listening on port 3000');
});
const express = require('express');
const app = express();
// URLエンコードされたデータを受け取るためのミドルウェア
app.use(express.urlencoded({ extended: false }));
app.post('/form', (req, res) => {
// クライアントから送信されたURLエンコードされたデータをJavaScriptオブジェクトとして受け取る
const data = req.body;
// 受け取ったデータをレスポンスとして返す
res.send(data);
});
app.listen(3000, () => {
console.log('Server listening on port 3000');
});
Express ミドルウェア解説
Express ミドルウェアは、Express.js アプリケーションの処理フローに機能を追加するための関数です。リクエストがサーバーに到達すると、ミドルウェアが順次実行され、リクエストオブジェクト (req)、レスポンスオブジェクト (res)、および次のミドルウェア関数 (next) を受け取ります。
ミドルウェアは、次のいずれかのアクションを実行できます:
- エラーを処理する
エラーが発生した場合に、エラーを処理します。 - 次のミドルウェアに制御を渡す
next()
関数を呼び出すことで、次のミドルウェアを実行します。 - レスポンスを生成する
レスポンスのヘッダーやボディを設定します。 - リクエストを処理する
リクエストのデータを解析したり、変更したりします。
ミドルウェアの例
const express = require('express');
const app = express();
// カスタムミドルウェア
function logger(req, res, next) {
console.log(`${req.method} ${req.url}`);
next();
}
// ミドルウェアを登録
app.use(logger);
// ルートハンドラー
app.get('/', (req, res) => {
res.send('Hello, world!');
});
app.listen(3000, () => {
console.log('Server listening on port 3000');
});
手動解析
- URLエンコードされたデータ
app.post('/form', (req, res) => { const data = querystring.parse(req.body); // 処理を続ける });
- JSONデータ
app.post('/data', (req, res) => { let data; try { data = JSON.parse(req.body); } catch (err) { // JSON解析エラーの処理 res.status(400).send('Invalid JSON'); } // 処理を続ける });
第三者ライブラリ
- multer
ファイルアップロードを処理するためのライブラリです。 - body-parser
Express.json() と Express.urlencoded() の機能を提供する人気のライブラリです。
- 第三者ライブラリ は、特定の機能が必要な場合に使用できます。
- 手動解析 は、より柔軟な制御が必要な場合に使用できます。
- Express.json() と Express.urlencoded() は、シンプルで使いやすい方法です。
Express ミドルウェアは、リクエストの処理フローに機能を追加するための便利な方法ですが、それ以外の方法でもリクエストを処理することができます。
ルートハンドラーでの直接処理
- しかし、コードが複雑になる可能性があります。
- ルートハンドラー内で直接リクエストを処理することができます。
カスタムミドルウェアの代わりに関数を使用
- しかし、ミドルウェアの機能が制限されます。
- カスタムミドルウェアの代わりに、通常の関数を使用することができます。
- 直接処理 は、シンプルなアプリケーションの場合に使用できます。
- Express ミドルウェア は、コードをモジュール化し、再利用性を高めることができます。
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