Node.js テンプレートエンジンエラー解説

2024-09-23

「Node.js」で発生するエラー「Error: No default engine was specified and no extension was provided」の解説

エラーの意味

このエラーは、Node.jsのWebフレームワーク「Express」を使用する際に、テンプレートエンジン(例えば、EJS、Pug、Handlebarsなど)が指定されていないことを示しています。テンプレートエンジンは、HTMLファイルに動的なコンテンツを埋め込むために使用されます。

原因

  • テンプレートファイルの拡張子の未指定
    テンプレートファイルの拡張子を指定する必要があります。例えば、EJSの場合は .ejs です。
  • テンプレートエンジンの未指定
    app.set('view engine', 'ejs') のようなコードでテンプレートエンジンを指定する必要があります。

解決方法

  1. テンプレートエンジンのインストール

    npm install ejs
    

    (または、他のテンプレートエンジンを使用する場合は、そのパッケージをインストールしてください。)

  2. テンプレートエンジンの指定

    const express = require('express');
    const app = express();
    
    app.set('view engine', 'ejs'); // EJSを使用する場合
    
  3. テンプレートファイルの拡張子の指定

    app.get('/', (req, res) => {
        res.render('index'); // index.ejsファイルを読み込む
    });
    


const express = require('express');
const app = express();

// EJSを使用する場合
app.set('view engine', 'ejs');

app.get('/', (req, res) => {
    res.render('index', {
        title: 'Hello, World!',
        message: 'This is a dynamic message.'
    });
});

app.listen(3000, () => {
    console.log('Server listening on port 3000');
});

この例では、index.ejs というテンプレートファイルを使用し、titlemessage という変数を渡しています。テンプレートファイル内でこれらの変数を参照することができます。

注意

  • テンプレートエンジンの使い方の詳細については、それぞれのドキュメントを参照してください。
  • テンプレートエンジンの選択は、プロジェクトの要件やチームの好みによって異なります。



エラーの意味を再確認

このエラーは、Node.jsのWebアプリケーションフレームワークであるExpressで、どのテンプレートエンジンを使用するか、そしてテンプレートファイルの拡張子が何であるかが明確に指定されていないために発生します。テンプレートエンジンは、HTMLファイルに動的なデータを埋め込むための仕組みです。

コード例と解説

基本的なExpressサーバーの設定(エラーが発生する例)

const express = require('express');
const app = express();

app.get('/', (req, res) => {
  // ここでテンプレートファイルを読み込もうとするが、エンジンや拡張子が指定されていないためエラーになる
  res.render('index');
});

app.listen(3000, () => {
  console.log('Server listening on port 3000');
});

このコードでは、res.render() メソッドで index という名前のテンプレートファイルを読み込もうとしていますが、どのテンプレートエンジンを使用するか、そしてテンプレートファイルの拡張子が .ejs.pug などのように指定されていないため、エラーが発生します。

EJSテンプレートエンジンを使用する例(エラーを修正した例)

const express = require('express');
const app = express();
const ejs = require('ejs');

// EJSをビューエンジンとして設定
app.set('view engine', 'ejs');

app.get('/', (req, res) => {
  // index.ejs ファイルを読み込む
  res.render('index', {
    title: 'Hello, World!',
    message: 'This is a dynamic message.'
  });
});

app.listen(3000, () => {
  console.log('Server listening on port 3000');
});

このコードでは、以下の変更点があります。

  • res.render('index', { ... }) で、index.ejs ファイルを読み込み、titlemessage という変数を渡しています。
  • app.set('view engine', 'ejs') で、EJSをビューエンジンとして設定しています。
  • ejs モジュールをインストールし、require で読み込んでいます。

index.ejs (EJSテンプレート)の例

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <title><%= title %></title>
</head>
<body>
  <h1><%= message %></h1>
</body>
</html>

EJSテンプレートでは、<%= %> の中にJavaScriptの変数を埋め込むことができます。

  • テンプレートファイル
    .ejs, .pug, .handlebars などの拡張子を持つファイル
  • res.render('index')
    テンプレートファイルを読み込む
  • ビューエンジン
    Expressで使用するテンプレートエンジン
  • テンプレートエンジン
    HTMLに動的なデータを埋め込むための仕組み

エラーが発生する原因

  • テンプレートファイルの拡張子が指定されていない
  • テンプレートエンジンが指定されていない

エラーを解決する方法

  1. 使用するテンプレートエンジンをインストールする
  • テンプレートエンジンによって構文が異なります。
  • 他のテンプレートエンジン(Pug, Handlebarsなど)も同様に使用できます。

より詳細な解説

  • Expressの公式ドキュメントで、res.render() メソッドの詳細を確認してください。
  • 各テンプレートエンジンの公式ドキュメントを参照してください。



Node.js テンプレートエンジンエラーの代替方法と詳細解説

代替方法

テンプレートエンジンを変更する

  • Nunjucks
    Jinja2 (Python) にインスパイアされた、強力なフィルタやカスタムタグが利用できます。
  • Handlebars
    Mustacheテンプレート言語に影響を受けた、ロジックをテンプレートから分離できることが特徴です。
  • Pug (Jade)
    インデントで構造を表す、シンプルで読みやすい構文が特徴です。
// Pugを使用する場合
app.set('view engine', 'pug');

// Handlebarsを使用する場合
const exphbs = require('express-handlebars');
app.engine('handlebars', exphbs({ defaultLayout: 'main' }));
app.set('view engine', 'handlebars');
  • JavaScriptで生成
    Node.jsで動的にHTML文字列を生成し、レスポンスとして返すことができます。
  • シンプルなHTML
    静的なHTMLを直接返す場合、テンプレートエンジンは必要ありません。
app.get('/', (req, res) => {
  const html = `
    <!DOCTYPE html>
    <html>
    <head>
      <title>Hello</title>
    </head>
    <body>
      <p>Hello, World!</p>
    </body>
    </html>
  `;
  res.send(html);
});

他のテンプレートエンジンを試す

  • Marko
    高性能でReactのようなコンポーネントベースのテンプレート
  • Mustache
    ロジックをテンプレートから分離したい場合
  • EJS
    シンプルで使いやすい

詳細解説

  • テンプレートエンジンのデメリット
    • 学習コストがかかる場合がある
    • パフォーマンスが若干低下する場合がある
  • テンプレートエンジンのメリット
    • HTMLとロジックを分離できる
    • 再利用可能なテンプレートを作成できる
    • 動的なコンテンツを簡単に生成できる
  • テンプレートエンジンの選択
    • プロジェクトの規模や複雑さ
    • チームのスキル
    • 将来的な拡張性 などを考慮して選択します。

Node.jsのテンプレートエンジンエラーは、テンプレートエンジンや拡張子の設定が正しく行われていないことが原因です。適切なテンプレートエンジンを選択し、正しく設定することで、このエラーを解決できます。

どの方法を選ぶべきか

  • チームのスキル
    チームのスキルに合ったテンプレートエンジンを選ぶ
  • パフォーマンスが重要
    高性能なテンプレートエンジンを選択
  • 動的なコンテンツが多い
    テンプレートエンジンが有効
  • 簡単なWebページ
    静的なHTMLで十分な場合
  • パフォーマンスチューニング
    テンプレートエンジンのレンダリング速度がボトルネックになる場合は、キャッシュやコンパイルなどの最適化を検討しましょう。
  • テンプレートエンジンの比較
    各テンプレートエンジンの特徴を比較し、プロジェクトに最適なものを選びましょう。

具体的なコード例 (Pug)

const express = require('express');
const app = express();

// Pugをビューエンジンとして設定
app.set('view engine', 'pug');

app.get('/', (req, res) => {
  // index.pug ファイルを読み込む
  res.render('index', {
    title: 'Hello, Pug!',
    message: 'This is a dynamic message.'
  });
});

app.listen(3000, () => {
  console.log('Server listening on port 3000');
});
// index.pug
doctype html
html
  head
    title= title
  body
    h1= message
  • Pugはシンプルで読みやすく、HTML構造を直感的に記述できます。
  • Pugではインデントで構造を表し、変数は = で埋め込みます。
 
node.js http express



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