Node.js Promise テスト入門

2024-10-28

Node.js で Promise をテストする際、Mocha と Chai は強力なツールとなります。Mocha はテストフレームワークで、テストケースを記述し実行するための環境を提供します。Chai はアサーションライブラリで、期待する結果と実際の結果を比較し、テストが成功したかどうかを判断します。

基本的な手順

  1. プロジェクトのセットアップ

    • Node.js と npm (または yarn) がインストールされていることを確認します。
    • 新しいプロジェクトディレクトリを作成します。
    • ターミナルでプロジェクトディレクトリに移動します。
    • npm init -y を実行して package.json ファイルを作成します。
    • npm install mocha chai を実行して Mocha と Chai をインストールします。
  2. テストファイルの作成

    • test ディレクトリを作成します。
    • test/promiseTest.js などの名前でテストファイルを作成します。
  3. テストケースの記述

    • Mocha の describe ブロックを使用してテストスイートを作成します。
    • it ブロックを使用して個々のテストケースを定義します。
    • Promise を返すテスト対象の関数を呼び出します。
    • then メソッドを使用して Promise が解決したときの処理を記述します。
    • Chai のアサーションメソッドを使用して期待する結果と実際の結果を比較します。

コード例

const chai = require('chai');
const expect = chai.expect;

describe('Promise Test', () => {
  it('should resolve with the correct value', () => {
    const myPromise = new Promise((resolve, reject) => {
      setTimeout(() => {
        resolve('Hello, world!');
      }, 100);
    });

    return myPromise.then((result) => {
      expect(result).to.equal('Hello, world!');
    });
  });

  it('should reject with an error', () => {
    const myPromise = new Promise((resolve, reject) => {
      setTimeout(() => {
        reject(new Error('Test error'));
      }, 100);
    });

    return myPromise.catch((error) => {
      expect(error.message).to.equal('Test error');
    });
  });
});

テストの実行

  • npx mocha を実行してテストを実行します。

重要なポイント

  • さまざまなテストケースをカバーして、コードの品質を向上させます。
  • テストケースを明確かつ簡潔に記述します。
  • async/await を使用して Promise をより同期的に扱うこともできます。
  • Promise を返すテストケースでは、it ブロックから直接 Promise を返すことで、Mocha が自動的に then メソッドを呼び出し、Promise が解決するまで待ちます。



const chai = require('chai');
const expect = chai.expect;

describe('Promise Test', () => {
  it('should resolve with the correct value', () => {
    const myPromise = new Promise((resolve, reject) => {
      setTimeout(() => {
        resolve('Hello, world!');
      }, 100);
    });

    return myPromise.then((result) => {
      expect(result).to.equal('Hello, world!');
    });
  });
});

解説

  • expect(result).to.equal('Hello, world!'): result'Hello, world!' と等しいことをアサートします。
  • then: Promise が成功した場合に実行されるコールバック関数です。
  • resolve: Promise を成功させ、'Hello, world!' を返します。
  • setTimeout: 100ミリ秒後に resolve 関数を呼び出します。
  • new Promise: 新しい Promise オブジェクトを作成します。
  • describe ブロック: テストスイートを定義します。
it('should reject with an error', () => {
  const myPromise = new Promise((resolve, reject) => {
    setTimeout(() => {
      reject(new Error('Test error'));
    }, 100);
  });

  return myPromise.catch((error) => {
    expect(error.message).to.equal('Test error');
  });
});
  • expect(error.message).to.equal('Test error'): エラーメッセージが 'Test error' と等しいことをアサートします。
  • reject: Promise を失敗させ、エラーオブジェクトを返します。

Node.js Promise テスト入門

const myPromise = new Promise((resolve, reject) => {
  // 非同期処理
  setTimeout(() => {
    resolve('success');
  }, 1000);
});

myPromise.then(result => {
  console.log(result); // 'success'
}).catch(error => {
  console.error(error);
});

async/await を使ったテスト

async function myAsyncFunction() {
  const result = await myPromise;
  console.log(result); // 'success'
}

myAsyncFunction().catch(error => {
  console.error(error);
});
  • await: Promise が解決するまで待ちます。
  • async/await: 非同期処理を同期的に扱うための構文です。



Mocha と Chai は強力なツールですが、Node.js で Promise をテストする際には、他にもいくつかの方法があります。

Jest を利用する

Jest は Facebook が開発した、オールインワンの JavaScript テストフレームワークです。Promise のテストを簡潔に記述できます。

test('should resolve with the correct value', () => {
  return myPromise.then(result => {
    expect(result).toBe('Hello, world!');
  });
});

Sinon.JS を利用する

Sinon.JS は JavaScript のテスト用ライブラリで、特に非同期処理のテストに便利です。Promise のモックやスタブを作成できます。

const sinon = require('sinon');

it('should call the callback with the correct value', () => {
  const myPromise = sinon.stub().resolves('Hello, world!');

  return myPromise().then(result => {
    expect(result).toBe('Hello, world!');
    sinon.assert.calledOnce(myPromise);
  });
});

async/await を活用する

async/await を使用すると、Promise を同期的に扱うことができるため、テストコードが読みやすくなります。

it('should resolve with the correct value', async () => {
  const result = await myPromise;
  expect(result).toBe('Hello, world!');
});

タイムアウトの設定

Mocha の timeout オプションを使用して、テストのタイムアウトを設定できます。

describe('Promise Test', function() {
  this.timeout(5000); // 5秒のタイムアウト

  it('should resolve after 2 seconds', () => {
    // ...
  });
});

並行テストの実行

Mocha は並行テストを実行できます。--parallel オプションを使用します。

npx mocha --parallel

テストカバレッジの測定

Istanbul などのカバレッジツールを使用して、テストカバレッジを測定できます。

テスト環境の構築

テスト環境を構築する際には、依存関係の管理、データベースのセットアップ、API サーバーの起動などが必要になることがあります。Docker や Testcontainers などのツールが便利です。


node.js promise mocha.js



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