srcとdistフォルダーの役割
JavaScript、jQuery、jQuery プラグインなどのプログラミングにおいて、src
と dist
フォルダーはプロジェクトのソースコードと配布用ファイルの整理に重要な役割を果たします。
src フォルダー
- 開発環境での使用
src
フォルダー内のコードは、開発環境で直接使用されます。これは、コードの開発、テスト、およびデバッグのプロセスに役立ちます。 - ソースコードの保管場所
src
フォルダーは、プロジェクトのオリジナルのソースコードを保管する場所です。これは、開発者が編集やデバッグを行うための未加工のコードです。
dist フォルダー
- 配布用ファイルの保管場所
dist
フォルダーは、プロジェクトの最終的な配布用ファイルを保管する場所です。これは、ユーザーや他の開発者が使用する準備が整った、最適化されたコードです。
具体的な例
- jQuery プラグイン
src
フォルダー:plugin.js
(プラグインのソースコード)dist
フォルダー:jquery.plugin.min.js
(最小化されたプラグインファイル)
- JavaScript プロジェクト
src
フォルダー:script.js
(未加工の JavaScript コード)
// src/script.js (Original JavaScript code)
console.log("Hello, world!");
// dist/script.min.js (Minified JavaScript code)
console.log("Hello,world!");
解説
- dist/script.min.js
- 圧縮された JavaScript コードです。
- ファイルサイズが小さくなり、読み込み速度が向上します。
- 本番環境での使用に適しています。
- src/script.js
- 開発者が編集やデバッグを行うための未加工のコードです。
jQuery プラグインの例
// src/jquery.myplugin.js (Original plugin code)
(function($) {
$.fn.myPlugin = function() {
// Plugin logic
};
})(jQuery);
// dist/jquery.myplugin.min.js (Minified plugin code)
(function($){$.fn.myPlugin=function(){/*Plugin logic*/};})(jQuery);
- dist/jquery.myplugin.min.js
- 圧縮された jQuery プラグインのコードです。
- ユーザーが使用する最終的なファイルです。
- src/jquery.myplugin.js
- オリジナルの jQuery プラグインのソースコードです。
- 開発者がプラグインの機能を開発、テスト、デバッグするためのコードです。
単一フォルダー構造
- デメリット
- ソースコードとビルド後のファイルが混在するため、管理が難しくなる可能性
- ビルドプロセスが複雑化する場合がある
- メリット
- シンプルなプロジェクト構造
- 初心者にとって理解しやすい
ビルドツールによる自動化
- デメリット
- 初期設定が必要
- ビルドツールの学習曲線がある
- メリット
- 自動化されたビルドプロセス
- 複雑なビルドタスクの簡素化
単一フォルダー構造
project/
index.html
script.js
style.css
ビルドツールによる自動化 (Webpack の例)
project/
src/
index.js
style.scss
dist/
webpack.config.js
Webpack の設定ファイル (webpack.config.js)
module.exports = {
entry: './src/index.js',
output: {
filename: 'bundle.js',
path: __dirname + '/dist'
},
module: {
rules: [
// ...
]
}
};
Webpack の実行
npx webpack
javascript jquery jquery-plugins