Google Chrome デベロッパーツールにおける打ち消しスタイルプロパティの意味

2024-07-27

Google Chrome デベロッパーツールでは、スタイルプロパティが打ち消し線で表示されることがあります。これは、そのプロパティが他の要素によって上書きされていることを意味します。

詳細

スタイルプロパティが打ち消し線で表示されると、以下のいずれかの状況が考えられます。

  • 他の要素によって上書きされている:
    • 同じ要素に対して、より具体的なセレクタでスタイルが設定されている場合
    • 親要素または祖先要素によってスタイルが設定されている場合
  • 無効化されている:
  • 継承されていない:
    • プロパティが継承されない属性である場合

以下の例では、h1 要素の font-size プロパティが 16px に設定されていますが、#main 要素の子要素であるため、14px に上書きされています。

<style>
  h1 {
    font-size: 16px;
  }

  #main h1 {
    font-size: 14px;
  }
</style>

<div id="main">
  <h1>タイトル</h1>
</div>

この場合、デベロッパーツールで h1 要素を選択すると、font-size プロパティが 16px と表示されますが、打ち消し線が付きます。これは、#main 要素の子要素であるため、14px に上書きされていることを意味します。

打ち消しスタイルプロパティを確認する利点

打ち消しスタイルプロパティを確認することで、以下のことが分かります。

  • どの要素によってスタイルが上書きされているのか
  • 無効化されているプロパティはどれなのか

これらの情報は、スタイルシートのデバッグや、意図したとおりにスタイルが適用されていることを確認するのに役立ちます。

  • 打ち消しスタイルプロパティは、Chrome デベロッパーツール以外にも、Firefox や Safari などのブラウザでも表示されます。
  • 打ち消しスタイルプロパティが表示されない場合、Chrome デベロッパーツールの設定を確認する必要があります。



<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
  <title>CSS打ち消しスタイル</title>
  <style>
    body {
      font-family: Arial, sans-serif;
      font-size: 16px;
    }

    h1 {
      font-size: 24px;
      color: red;
    }

    #main h1 {
      font-size: 18px;
      color: blue;
    }
  </style>
</head>
<body>
  <div id="main">
    <h1>タイトル</h1>
  </div>
</body>
</html>

説明

このコード例では、以下の要素とスタイルが定義されています。

  • body 要素: すべてのページ要素の基となる要素です。フォントファミリーとフォントサイズを指定します。
  • h1 要素: 見出し1要素です。フォントサイズと色を指定します。
  • #main h1 要素: #main 要素の子要素である h1 要素です。フォントサイズと色を上書きします。

デベロッパーツールでの表示

Chrome デベロッパーツールで h1 要素を選択すると、以下のようになります。

  • color プロパティ: red と表示されます。これは、#main 要素の子要素であっても、上書きされていないためです。

実行結果

ブラウザでこのコードを実行すると、以下のようになります。

タイトル



CSSセレクタには、特異度と呼ばれる値が割り当てられています。特異度が高いセレクタほど、スタイルが優先的に適用されます。

セレクタの特異度は、以下の要素によって決まります。

  • IDセレクタ: 特異度が最も高い
  • クラスセレクタ: 特異度が2番目に高い

セレクタの特異度を確認することで、どのセレクタによってスタイルが上書きされているのかを判断することができます。

"!important" 宣言を使用する

!important 宣言を使用すると、そのプロパティを他のすべてのプロパティよりも優先的に適用することができます。

h1 {
  font-size: 16px !important;
}

この例では、h1 要素の font-size プロパティに !important 宣言が使用されているため、たとえ他の要素によって上書きされていても、16px のフォントサイズが適用されます。

ブラウザ拡張機能を使用する

CSS打ち消しスタイルプロパティをより簡単に確認できるブラウザ拡張機能がいくつかあります。

これらの拡張機能を使用すると、打ち消しスタイルプロパティを色分けしたり、簡単にハイライトしたりすることができます。

  • 上記以外にも、CSSのデバッグツールやオンラインツールを使用して、打ち消しスタイルプロパティを確認することができます。
  • どの方法を使用するかは、個人の好みや状況によって異なります。

css google-chrome google-chrome-devtools



デザインの幅が広がる!HTMLとCSSでできる順序付きリストの高度なカスタマイズ

HTMLの <ol> タグには、番号の種類や開始番号を設定する属性があります。番号の種類type 属性: 番号の種類を指定します。 1: デフォルトの数字 a: 英小文字 i: 小文字のローマ数字1: デフォルトの数字a: 英小文字i: 小文字のローマ数字...


HTML/CSS/XHTML で 100% 最小高さ CSS レイアウトを構築!レスポンシブ Web デザインにも最適!

100% 最小高さ CSS レイアウトは、HTML、CSS、および XHTML を使用して、コンテンツの高さを常に 100% に保つレイアウト手法です。これは、画面サイズやブラウザのウィンドウサイズに関わらず、コンテンツが常に画面全体を覆うように表示されるようにするのに役立ちます。...


HTMLとCSSにおける「DIVsの代わりにテーブルを使用する」プログラミング

従来、Webページのレイアウトにはテーブルタグ (<table>) がよく用いられていました。しかし近年は、CSSの進化により、テーブルタグよりも柔軟で軽量なレイアウトを実現できるDIVタグ (<div>) が主流となっています。しかし、特定の状況下では、DIVsよりもテーブルの方が適している場合もあります。例えば、以下のケースが挙げられます。...


WordPressでパフォーマンスを向上させる:使用されていない画像とCSSスタイルを見つける方法

ウェブサイトには、使用されていない画像や CSS スタイルが含まれていることがあります。 これらのファイルは、ページの読み込み速度を遅くし、ユーザーエクスペリエンスを悪化させる可能性があります。問題点使用されていない画像や CSS スタイルは、ページの読み込み速度を遅くします。...


margin、text-align、positionプロパティで水平方向に要素を配置

このチュートリアルを理解するには、以下の知識が必要です。HTML の基礎CSS の基礎div 要素div 要素を水平方向に配置するには、いくつかの方法があります。float プロパティfloat プロパティを使用して、要素を左右に配置できます。...



SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



Internet Explorer 7 で絶対配置された親要素における子要素のパーセンテージ幅が崩れる理由

Internet Explorer 7 (IE7) では、絶対配置された親要素の子要素にパーセンテージ幅を設定すると、幅が意図せず崩れる場合があります。これは、IE7 の古いボックスモデルと CSS 2.1 の解釈に起因する問題です。原因この問題の根本的な原因は、IE7 が古いボックスモデルを使用していることです。このモデルでは、要素の幅はコンテンツ幅、パディング、ボーダーの合計で計算されます。一方、CSS 2.1 では、要素の幅はコンテンツ幅のみで計算されます。


JavaScript、HTML、CSSでWebフォントを検出する方法

CSS font-family プロパティを使用するCSS font-family プロパティは、要素に適用されるフォントファミリーを指定するために使用されます。このプロパティを使用して、Webページで使用されているフォントのリストを取得できます。


JavaScriptを使用してHTML要素の背景色をCSSプロパティで設定する方法

このチュートリアルでは、JavaScriptを使用してHTML要素の背景色をCSSプロパティで設定する方法について説明します。方法HTML要素の背景色を設定するには、以下の3つの方法があります。style属性HTML要素のstyle属性を使用して、直接CSSプロパティを指定できます。


Webサイトをもっとおしゃれに!CSSで角丸デザインを取り入れる

CSSの border-radius プロパティを使って、要素の角を丸くすることができます。これは、ボタン、画像、ボックスなど、さまざまな要素に適用できます。基本的な使い方上記の例では、すべての角が半径10pxの円弧で丸められます。四隅個別に設定


Prototype を使用してテキストエリアを自動サイズ変更するサンプルコード

以下のものが必要です。テキストエリアを含む HTML ファイルHTML ファイルに Prototype ライブラリをインクルードします。テキストエリアに id 属性を設定します。以下の JavaScript コードを追加します。このコードは、以下の処理を行います。