Node.js MongoDB 接続再利用方法
Node.js アプリケーションで MongoDB への接続を適切に再利用することは、パフォーマンスとリソースの効率化に重要です。以下に、その方法を解説します。
MongoClient の使用
MongoDB Node.js Driver の MongoClient
を使用して、アプリケーション全体で再利用可能なデータベース接続を確立することができます。
const { MongoClient } = require('mongodb');
// 接続文字列
const uri = "mongodb://localhost:27017";
// MongoClient オブジェクトをグローバル変数として定義
let client;
// 接続関数
async function connectToDatabase() {
if (!client) {
client = new MongoClient(uri, { useNewUrlParser: true, useUnifiedTopology: true });
await client.connect ();
}
return client.db(" yourDatabaseName");
}
// 接続を閉じる関数
async function closeDatabaseConnection() {
if (client) {
await client.close();
client = null;
}
}
// 他のモジュールから接続を取得
module.exports = {
connectToDatabase,
closeDatabaseConnection
};
Mongoose の使用
Mongoose は MongoDB の Object Data Modeling (ODM) ライブラリです。Mongoose を使用すると、スキーマ定義やモデル定義を簡潔に記述できます。
const mongoose = require('mongoose');
// 接続文字列
const uri = "mongodb://localhost:27017/yourDatabaseName";
// 接続関数
async function connectToDatabase() {
await mongoose.connect(uri, { useNewUrlParser: true, useUnifiedTopology: true });
}
// 接続を閉じる関数
async function closeDatabaseConnection() {
await mongoose.disconnect();
}
// 他のモジュールから接続を取得
module.exports = {
connectToDatabase,
closeDatabaseConnection
};
接続プール
Node.js アプリケーションでは、接続プールを使用して複数の同時接続を効率的に管理できます。MongoDB Node.js Driver は、デフォルトで接続プールを管理します。
接続の適切な管理
- エラー処理
接続エラーが発生した場合、適切なエラー処理を行い、再接続を試みるなどします。 - 接続のタイムアウト
接続がアイドル状態になった場合、タイムアウトを設定してリソースを解放します。 - 接続の再利用
同じ接続を複数のリクエストで使用することで、接続の確立と切断のコストを削減できます。
重要なポイント
- Mongoose の使用
Mongoose を使用することで、MongoDB の操作をより簡潔に記述できます。 - 接続プールの活用
接続プールを使用して、効率的な接続管理を実現します。 - 接続の適切なタイミング
接続はアプリケーションの起動時に確立し、終了時に閉じます。 - 接続のグローバル管理
接続情報をグローバル変数やモジュールとして管理し、アプリケーション全体で共有します。
MongoClient を使用した接続の再利用
const { MongoClient } = require('mongodb');
// 接続文字列
const uri = "mongodb://localhost:27017";
// MongoClient オブジェクトをグローバル変数として定義
let client;
// 接続関数
async function connectToDatabase() {
if (!client) {
client = new MongoClient(uri, { useNewUrlParser: true, useUnifiedTopology: true });
await client.connect ();
}
return client.db(" yourDatabaseName");
}
// 接続を閉じる関数
async function closeDatabaseConnection() {
if (client) {
await client.close();
client = null;
}
}
// 他のモジュールから接続を取得
module.exports = {
connectToDatabase,
closeDatabaseConnection
};
コード解説
- モジュールエクスポート
接続関数とクローズ関数をエクスポートすることで、他のモジュールから利用できます。 - 接続クローズ関数 closeDatabaseConnection()
- 接続を閉じ、
client
をnull
に設定して、リソースを解放します。
- 接続を閉じ、
- 接続関数 connectToDatabase()
- 接続がまだ確立されていない場合 (
client
がnull
の場合) にのみ新しいMongoClient
オブジェクトを作成し、接続を確立します。 - 接続がすでに確立されている場合は、既存の
client
オブジェクトを返します。
- 接続がまだ確立されていない場合 (
- MongoClient オブジェクトのグローバル定義
client
変数をグローバルスコープに定義することで、アプリケーション全体で再利用できます。
const mongoose = require('mongoose');
// 接続文字列
const uri = "mongodb://localhost:27017/yourDatabaseName";
// 接続関数
async function connectToDatabase() {
await mongoose.connect(uri, { useNewUrlParser: true, useUnifiedTopology: true });
}
// 接続を閉じる関数
async function closeDatabaseConnection() {
await mongoose.disconnect();
}
// 他のモジュールから接続を取得
module.exports = {
connectToDatabase,
closeDatabaseConnection
};
- 接続クローズ関数 closeDatabaseConnection()
- Mongoose の
disconnect()
メソッドを使用して、すべての接続を閉じます。
- Mongoose の
- 接続関数 connectToDatabase()
- Mongoose の接続管理
Mongoose は内部的に接続プールを管理し、効率的な接続の再利用を行います。
- 接続プールの活用
MongoDB Node.js Driver はデフォルトで接続プールを管理します。
接続プールライブラリの利用
- Node-Redis
Redis 接続プールライブラリですが、MongoDB 接続にも応用できます。 - Generic-Pool
汎用的な接続プールライブラリです。MongoDB 接続をプール化して効率的に管理できます。
オブジェクト指向設計パターン
- Factory パターン
接続オブジェクトを生成するファクトリークラスを作成し、再利用可能な接続を提供します。 - Singleton パターン
MongoDB 接続をシングルトンオブジェクトとして実装し、アプリケーション全体で唯一のインスタンスを共有します。
具体的なコード例は、使用するライブラリや設計パターンによって異なります。
注意点
- セキュリティ
接続文字列や認証情報を適切に保護し、セキュリティリスクを最小限に抑えます。 - 接続の適切な管理
接続を適切に管理しないと、リソースリークやパフォーマンス低下につながります。
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