JavaScript、jQuery、セキュリティ:同オリジンポリシーと「SecurityError: Blocked a frame with origin from accessing a cross-origin frame」エラーの解決策
JavaScript, jQuery、セキュリティと「SecurityError: Blocked a frame with origin from accessing a cross-origin frame」エラー
このエラーは、異なるオリジンのフレームにアクセスしようとした時に発生します。これは、ブラウザのセキュリティ機能である「同オリジンポリシー」によって意図的に制限されています。
原因
同オリジンポリシーは、悪意のあるスクリプトが異なるオリジンのデータを盗み見たり、操作したりすることを防ぐために存在します。オリジンとは、プロトコル、ホスト名、ポート番号で構成されます。
解決策
同オリジンポリシーの緩和
以下の方法で、同オリジンポリシーを緩和することができます。
<iframe>
要素のsandbox
属性を使用するwindow.postMessage()
メソッドを使用する
CORS ヘッダーの設定
サーバー側で CORS ヘッダーを設定することで、異なるオリジンからのアクセスを許可することができます。
別の方法の使用
異なるオリジン間の通信には、Ajax や WebSockets などの別の方法を使用することができます。
補足
- 同オリジンポリシーは、セキュリティ上の重要な機能です。無効にすることは、セキュリティリスクを伴う可能性があります。
- CORS ヘッダーの設定は、サーバー側の設定が必要となります。
日本語での解説
上記の英語資料に加えて、日本語での解説もいくつか紹介します。
これらの資料を参考に、エラーの原因と解決策を理解し、適切な方法で対処してください。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Example</title>
</head>
<body>
<iframe src="https://example.com/index.html"></iframe>
</body>
</html>
このコードを実行すると、以下のエラーが発生します。
SecurityError: Blocked a frame with origin 'https://localhost:8080' from accessing a cross-origin frame.
例2: sandbox 属性による同オリジンポリシーの緩和
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Example</title>
</head>
<body>
<iframe src="https://example.com/index.html" sandbox="allow-scripts"></iframe>
</body>
</html>
このコードでは、sandbox
属性に allow-scripts
オプションを指定することで、異なるオリジンのスクリプト実行を許可しています。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Example</title>
</head>
<body>
<iframe src="https://example.com/index.html"></iframe>
<script>
const iframe = document.querySelector('iframe');
iframe.addEventListener('message', (event) => {
console.log(event.data);
});
iframe.contentWindow.postMessage('Hello from parent', 'https://example.com');
</script>
</body>
</html>
例4: CORS ヘッダーによる異なるオリジンからのアクセス許可
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Example</title>
</head>
<body>
<script>
$.ajax({
url: 'https://example.com/api/data',
success: (data) => {
console.log(data);
}
});
</script>
</body>
</html>
注意
これらのサンプルコードは、あくまでも参考として利用してください。実際の環境に合わせて、適切なコードを記述する必要があります。
同オリジンポリシーを回避するその他の方法
JSONP は、JSON データを異なるオリジン間でやり取りするための方法です。 <script>
タグを使用して、JSON データを呼び出すことができます。
WebSockets は、異なるオリジン間で双方向通信を行うための方法です。リアルタイム通信などに適しています。
Server-side proxy
XMLHttpRequest Level 2 では、withCredentials
属性を使用して、異なるオリジンからのアクセスを許可することができます。
Fetch API は、異なるオリジンからのリソースへのアクセスを許可する、新しい API です。
これらの方法には、それぞれメリットとデメリットがあります。
- JSONP は、シンプルで実装が簡単ですが、セキュリティ上のリスクがあります。
- WebSockets は、リアルタイム通信に適していますが、複雑な実装が必要です。
- Server-side proxy は、柔軟性がありますが、サーバー側の設定が必要となります。
- XMLHttpRequest Level 2 は、ブラウザのサポート状況が限定されています。
- Fetch API は、新しい API であり、ブラウザのサポート状況が限定されています。
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