Immutable.jsを使ってReact.jsでstate配列を安全に更新する方法

2024-04-02

React.jsにおけるstate配列の正しい変更方法

配列のミューテーションは避ける

JavaScriptの配列はミュータブル(書き換え可能)ですが、React.jsのstateに格納する場合はイミュータブル(書き換え不能)として扱う必要があります。

例えば、以下のコードは誤った方法です。

const [fruits, setFruits] = useState(['りんご', 'バナナ', 'いちご']);

const addFruits = () => {
  fruits.push('ドリアン'); //  ミューテーションは避ける
  setFruits(fruits);
};

このコードは、fruits配列に直接ドリアンを追加しようとします。しかし、React.jsはstateの変化を厳密に監視しており、この方法で配列を変更してもコンポーネントの再描画がトリガーされません。

新しい配列を作成してstateを更新する

正しい方法は、新しい配列を作成してsetFruits関数に渡すことです。

const addFruits = () => {
  const newFruits = [...fruits, 'ドリアン']; // 新しい配列を作成
  setFruits(newFruits);
};

このコードでは、スプレッド構文を使用して元の配列fruitsをコピーし、ドリアン要素を追加した新しい配列newFruitsを作成します。そして、setFruits関数にnewFruitsを渡すことで、stateを更新します。

配列の特定の要素を変更したい場合は、map関数を使用します。

const changeFruit = (index, newFruit) => {
  const newFruits = fruits.map((fruit, i) => {
    return i === index ? newFruit : fruit;
  });
  setFruits(newFruits);
};

このコードでは、map関数を使用して元の配列fruitsを新しい配列に変換します。map関数は、配列の各要素に対して処理を行い、新しい配列を生成します。このコードでは、indexと一致する要素はnewFruitで置き換え、それ以外の要素はそのまま新しい配列に追加されます。

配列の要素を削除するには、filter関数を使用します。

const removeFruit = (index) => {
  const newFruits = fruits.filter((fruit, i) => i !== index);
  setFruits(newFruits);
};

このコードでは、filter関数を使用して、indexと一致しない要素のみを含む新しい配列を作成します。

React.jsでstate配列を更新するには、以下の点に注意する必要があります。

  • 配列のミューテーションは避ける
  • 新しい配列を作成してstateを更新する

これらの方法を使用することで、React.jsにおけるstate配列を正しく変更することができます。




配列のミューテーション (誤った方法)

const [fruits, setFruits] = useState(['りんご', 'バナナ', 'いちご']);

const addFruits = () => {
  fruits.push('ドリアン'); //  ミューテーションは避ける
  setFruits(fruits);
};

const App = () => {
  return (
    <div>
      <ul>
        {fruits.map((fruit) => (
          <li key={fruit}>{fruit}</li>
        ))}
      </ul>
      <button onClick={addFruits}>ドリアンを追加</button>
    </div>
  );
};

新しい配列を作成してstateを更新 (正しい方法)

const [fruits, setFruits] = useState(['りんご', 'バナナ', 'いちご']);

const addFruits = () => {
  const newFruits = [...fruits, 'ドリアン']; // 新しい配列を作成
  setFruits(newFruits);
};

const App = () => {
  return (
    <div>
      <ul>
        {fruits.map((fruit) => (
          <li key={fruit}>{fruit}</li>
        ))}
      </ul>
      <button onClick={addFruits}>ドリアンを追加</button>
    </div>
  );
};

配列の特定の要素を変更

const [fruits, setFruits] = useState(['りんご', 'バナナ', 'いちご']);

const changeFruit = (index, newFruit) => {
  const newFruits = fruits.map((fruit, i) => {
    return i === index ? newFruit : fruit;
  });
  setFruits(newFruits);
};

const App = () => {
  return (
    <div>
      <ul>
        {fruits.map((fruit, index) => (
          <li key={fruit}>
            {fruit}
            <button onClick={() => changeFruit(index, 'マンゴー')}>
              マンゴーに変更
            </button>
          </li>
        ))}
      </ul>
    </div>
  );
};

配列の要素を削除

const [fruits, setFruits] = useState(['りんご', 'バナナ', 'いちご']);

const removeFruit = (index) => {
  const newFruits = fruits.filter((fruit, i) => i !== index);
  setFruits(newFruits);
};

const App = () => {
  return (
    <div>
      <ul>
        {fruits.map((fruit, index) => (
          <li key={fruit}>
            {fruit}
            <button onClick={() => removeFruit(index)}>削除</button>
          </li>
        ))}
      </ul>
    </div>
  );
};



state配列を更新する他の方法

useStateのカウントアップ機能

useStateフックには、カウントアップ機能が備わっています。この機能を使用して、配列に要素を追加することができます。

const [fruits, setFruits] = useState(['りんご', 'バナナ', 'いちご']);

const addFruits = () => {
  setFruits((prevFruits) => [...prevFruits, 'ドリアン']);
};

const App = () => {
  return (
    <div>
      <ul>
        {fruits.map((fruit) => (
          <li key={fruit}>{fruit}</li>
        ))}
      </ul>
      <button onClick={addFruits}>ドリアンを追加</button>
    </div>
  );
};

このコードでは、setFruits関数の引数として関数を受け渡し、その関数内でprevFruits(前回のstate)をスプレッド構文で展開し、ドリアン要素を追加した新しい配列を返しています。

Immutable.jsは、イミュータブルなデータ構造を扱うJavaScriptライブラリです。このライブラリを使用することで、配列を安全に変更することができます。

import { List } from 'immutable';

const [fruits, setFruits] = useState(List(['りんご', 'バナナ', 'いちご']));

const addFruits = () => {
  const newFruits = fruits.push('ドリアン');
  setFruits(newFruits);
};

const App = () => {
  return (
    <div>
      <ul>
        {fruits.map((fruit) => (
          <li key={fruit}>{fruit}</li>
        ))}
      </ul>
      <button onClick={addFruits}>ドリアンを追加</button>
    </div>
  );
};

このコードでは、Immutable.jsList型を使用して配列を格納しています。pushメソッドは新しい配列を生成するため、ミューテーションが発生しません。

state配列を更新するには、いくつかの方法があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、状況に応じて使い分けることが重要です。

  • 新しい配列を作成してstateを更新する方法: 最も基本的な方法であり、汎用的に使用できます。
  • useStateのカウントアップ機能: シンプルな方法ですが、複雑な更新には向いていません。
  • Immutable.jsライブラリ: イミュータブルなデータ構造を扱うため、安全性の高いコードを書くことができます。

javascript reactjs


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