React "after render" コードとは? その必要性と実装方法

2024-04-02

React "after render" コードとは?

使用例

"after render" コードは、以下のような様々な用途に使用できます。

  • DOM 要素への直接的な操作:
    • 特定の要素にフォーカスを当てる
    • スクロールバーの位置を調整する
    • ツールチップやモーダルウィンドウを表示する
  • サードパーティライブラリの初期化:
    • 画像スライダーやアニメーションライブラリを初期化する
    • データグリッドやチャートを構築する
  • パフォーマンスの最適化:
    • 不要な DOM 操作を避けるために、条件付きでコードを実行する
    • レンダリング後の処理を遅延させて、ユーザーインターフェースの応答性を向上させる

実装方法

"after render" コードを実装するには、いくつかの方法があります。

componentDidMount ライフサイクルメソッド:

componentDidMount は、コンポーネントが最初に DOM に挿入された時に呼び出されるライフサイクルメソッドです。このメソッド内で、"after render" コードを実行することができます。

class MyComponent extends React.Component {
  componentDidMount() {
    // after render code here
  }

  render() {
    return (
      <div>
        <h1>My Component</h1>
      </div>
    );
  }
}

useEffect Hook は、コンポーネントのレンダリング後、または状態やプロパティの変更後に実行されるコードを指定するために使用できます。

const MyComponent = () => {
  useEffect(() => {
    // after render code here
  }, []);

  return (
    <div>
      <h1>My Component</h1>
    </div>
  );
};

useRef Hook は、レンダリング間で値を保持するために使用できます。この Hook を使用して、"after render" コードを実行するかどうかを制御することができます。

const MyComponent = () => {
  const hasRunAfterRender = useRef(false);

  useEffect(() => {
    if (!hasRunAfterRender.current) {
      // after render code here
      hasRunAfterRender.current = true;
    }
  }, []);

  return (
    <div>
      <h1>My Component</h1>
    </div>
  );
};

注意点

  • パフォーマンスへの影響: "after render" コードは、コンポーネントのレンダリング時間を遅らせる可能性があります。パフォーマンスに影響を与えないように、必要な処理のみを実行するようにしましょう。
  • メモリリーク: "after render" コード内で DOM 要素への参照を保持すると、メモリリークが発生する可能性があります。不要になった参照は、解放するようにしましょう。

"after render" コードは、React コンポーネントのレンダリング後に実行したい処理がある場合に役立ちます。さまざまな方法で実装できますが、パフォーマンスやメモリリークなどの注意点も理解しておくことが重要です。




componentDidMount ライフサイクルメソッドを使用したサンプル

class MyComponent extends React.Component {
  componentDidMount() {
    // コンポーネントが DOM に挿入された後に実行されるコード
    const element = document.getElementById('my-element');
    element.focus();
  }

  render() {
    return (
      <div>
        <input id="my-element" />
      </div>
    );
  }
}

useEffect Hookを使用したサンプル

const MyComponent = () => {
  useEffect(() => {
    // コンポーネントがレンダリングされた後に実行されるコード
    const element = document.getElementById('my-element');
    element.addEventListener('click', () => {
      alert('要素がクリックされました');
    });

    // コンポーネントがアンマウントされる前に実行されるコード
    return () => {
      element.removeEventListener('click');
    };
  }, []);

  return (
    <div>
      <button id="my-element">クリック</button>
    </div>
  );
};

このコードは、MyComponent コンポーネントがレンダリングされた後に、#my-element という ID を持つボタン要素にクリックイベントリスナーを追加します。ボタンがクリックされたら、alert でメッセージを表示します。

useRef Hookを使用したサンプル

const MyComponent = () => {
  const hasRunAfterRender = useRef(false);

  useEffect(() => {
    if (!hasRunAfterRender.current) {
      // コンポーネントがレンダリングされた後に実行されるコード
      const element = document.getElementById('my-element');
      element.style.color = 'red';

      // hasRunAfterRender フラグを true に設定
      hasRunAfterRender.current = true;
    }
  }, []);

  return (
    <div>
      <p id="my-element">テキスト</p>
    </div>
  );
};

このコードは、MyComponent コンポーネントがレンダリングされた後に、#my-element という ID を持つ p 要素の色を赤に変更します。hasRunAfterRender フラグを使用して、このコードが一度だけ実行されるようにしています。

これらのサンプルコードは、"after render" コードの使用方法を理解するのに役立ちます。




"after render" コードを実行するその他の方法

ref 属性を使用して、DOM 要素への参照を取得し、その参照を使用して "after render" コードを実行することができます。

const MyComponent = () => {
  const elementRef = useRef();

  useEffect(() => {
    // コンポーネントがレンダリングされた後に実行されるコード
    const element = elementRef.current;
    element.focus();
  }, []);

  return (
    <div>
      <input ref={elementRef} />
    </div>
  );
};

このコードは、input 要素に ref 属性を追加し、elementRef という変数に DOM 要素への参照を格納します。useEffect Hook 内で、elementRef.current を使用して DOM 要素を取得し、フォーカスを当てます。

Imperative Methods は、コンポーネントの内部状態を変更せずに、DOM 要素を直接操作するために使用できます。

class MyComponent extends React.Component {
  focusElement() {
    // コンポーネント内の DOM 要素への参照を取得
    const element = this.refs.myElement;

    // 要素にフォーカスを当てる
    element.focus();
  }

  render() {
    return (
      <div>
        <input ref="myElement" />
      </div>
    );
  }
}

このコードは、MyComponent コンポーネントに focusElement というメソッドを追加し、this.refs.myElement を使用して input 要素への参照を取得します。focusElement メソッドを呼び出すことで、input 要素にフォーカスを当てることができます。

第三パーティライブラリ

react-domreact-transition-group などの第三パーティライブラリを使用して、"after render" コードを実行することができます。これらのライブラリは、アニメーションやその他の複雑な処理を処理するのに役立ちます。

"after render" コードを実行するには、さまざまな方法があります。各方法にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、状況に合わせて適切な方法を選択する必要があります。


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