TypeScript で ES6 Promises を使う

2024-10-26

TypeScript は JavaScript のスーパーセットであり、静的型付けなどの機能を提供します。ES6 Promises は JavaScript の非同期処理を扱うための強力なツールです。このガイドでは、TypeScript でネイティブ ES6 Promises を効果的に使う方法を解説します。

TypeScript プロジェクトの設定

  • tsconfig.json の設定
    {
        "compilerOptions": {
            "target": "es6"
        }
    }
    
    これにより、TypeScript コンパイラは ES6 をターゲットとしてコンパイルします。

Promise の宣言と使用

  • Promise の処理

    myPromise
        .then(value => {
            console.log(value); // 'Promise resolved!'
        })
        .catch(error => {
            console.error(error);
        });
    
    • .then(): Promise が解決されたときに実行されるコールバック関数。
  • const myPromise: Promise<string> = new Promise((resolve, reject) => {
        // 非同期処理
        setTimeout(() => {
            resolve('Promise resolved!');
        }, 1000);
    });
    
    • Promise<string>: Promise オブジェクトが解決されたときに string 型の値を返すことを示します。

Async/Await の活用

  • Async/Await を使うと、非同期処理を同期的に記述できます
    async function fetchData(): Promise<string> {
        const response = await fetch('https://api.example.com/data');
        const data = await response.   json();
        return data.message;
    }
    
    fetchData()
        .then(   message => console.log(message))
        .catch(error => console.error(error));
    

重要なポイント

  • エラーハンドリング
    .catch() メソッドを使ってエラーを適切に処理しましょう。
  • 非同期処理の簡潔な記述
    Async/Await を使うと、非同期処理を同期的なコードのように記述できます。これにより、コードが読みやすくなり、保守性が向上します。
  • 型安全
    TypeScript の型システムにより、Promise の型を明確に定義できます。これにより、コンパイル時にエラーを検出でき、コードの品質が向上します。



// TypeScript でネイティブ ES6 Promises を使う
// TypeScript における Promise の宣言と使用
const myPromise: Promise<string> = new Promise((resolve, reject) => {
  // 非同期処理
  setTimeout(() => {
    resolve('Promise resolved!');
  }, 1000);
});

myPromise
  .then(value => {
    console.log(value); // 'Promise resolved!'
  })
  .catch(error => {
    console.error(error);
  });

// Async/Await を使った非同期処理の簡潔な記述
async function fetchData(): Promise<string> {
  const response = await fetch('https://api.example.com/data');
  const data = await response.   json();
  return data.message;
}

fetchData()
  .then(   message => console.log(message))
  .catch(error => console.error(error));

コードの説明

    • new Promise((resolve, reject) => { ... }): Promise オブジェクトを生成し、非同期処理を resolve または reject で完了させます。
    • async function fetchData(): Promise<string>: 非同期関数を定義します。
    • await fetch('https://api.example.com/data'): fetch の結果を待つ。
    • await response.json(): response.json() の結果を待つ。
    • Async/Await を使うと、非同期処理を同期的なコードのように記述でき、コードが読みやすくなります。

ポイント

  • Async/Await を効果的に使って、非同期処理を簡潔に記述しましょう。
  • TypeScript の型システムにより、Promise の型を明確に定義できます。



TypeScript で ES6 Promises を扱う際に、いくつかの代替的なアプローチがあります。以下に、一般的な手法をいくつか紹介します。

const promise1 = new Promise<string>((resolve) => setTimeout(() => resolve('Promise 1'), 1000));
const promise2 = new Promise<number>((resolve) => setTimeout(() => resolve(2), 2000));

Promise.all([promise1, promise2])
  .then((values) => {
    console.log(values); // ['Promise 1', 2]
  })
  .catch((error) => {
    console.error(error);
  });

Promise.race
複数の Promise を同時に処理し、最初に解決または拒否された Promise の結果を取得します。

const promise1 = new Promise<string>((resolve) => setTimeout(() => resolve('Promise 1'), 1000));
const promise2 = new Promise<number>((resolve, reject) => setTimeout(() => reject('Promise 2 failed'), 2000));

Promise.race([promise1, promise2])
  .then((value) => {
    console.log(value); // 'Promise 1'
  })
  .catch((error) => {
    console.error(error); // 'Promise 2 failed'
  });

async/await with Error Handling
try...catch ブロックを使用して、非同期処理中のエラーを適切にキャッチできます。

async function fetchData() {
  try {
    const response = await fetch('https://api.example.com/data');
    const data = await response.json();
    console.log(data);
  } catch (error) {
    console.error('Error fetching data:', error   );
  }
}

Custom Promise Chaining
Promise をチェーンして、複雑な非同期処理を表現できます。

function step1(): Promise<string> {
  return new Promise((resolve) => setTimeout(() => resolve('Step 1'), 1000));
}

function step2(result: string): Promise<number> {
  return new Promise((resolve) => setTimeout(() => resolve(parseInt(result) + 1), 1000));
}

step1()
  .then(step2)
  .then((result) => console.log(result))
  .catch((error) => console.error(error));

javascript typescript es6-promise



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