ウェブデザインの救世主!nth-child擬似クラスで実現できる高度な装飾テクニック

2024-05-16

CSSでN番目の要素を選択する方法

nth-child() 擬似クラスは、兄弟要素の中の要素の位置に基づいて要素を選択するものです。構文は以下の通りです。

:nth-child(n)

ここで、n は選択したい要素の番号です。例えば、nth-child(2) は2番目の要素を選択します。最初の要素は1番目としてカウントされます。

例:

以下のHTMLコードを見てみましょう。

<ul>
  <li>1番目の要素</li>
  <li>2番目の要素</li>
  <li>3番目の要素</li>
  <li>4番目の要素</li>
  <li>5番目の要素</li>
</ul>

このHTMLに対して、以下のCSSコードで2番目の要素のみ青色にしましょう。

li:nth-child(2) {
  color: blue;
}

上記のように、nth-child() 擬似クラスを使って、特定の要素を簡単に選択することができます。

応用例

nth-child() 擬似クラスは、様々な場面で活用できます。以下に、いくつかの例を紹介します。

  • 偶数番目の要素のみスタイル設定する:
    li:nth-child(even) {
      background-color: #f0f0f0;
    }
    
  • 最初の要素のみスタイル設定する:
    li:nth-child(1) {
      font-weight: bold;
    }
    
  • 最後の要素のみスタイル設定する:
    li:nth-child(:last-child) {
      border-bottom: 1px solid #ccc;
    }
    
  • 特定の範囲の要素をスタイル設定する:
    li:nth-child(3n+1) {
      color: red;
    }
    

上記以外にも、様々な応用が可能です。ぜひ色々と試してみてください。

nth-of-type() 擬似クラスとの違い

nth-child() 擬似クラスと似ている擬似クラスに nth-of-type() があります。この擬似クラスは、同じ種類の要素の中の要素の位置に基づいて要素を選択します。例えば、以下のHTMLコードを見てみましょう。

<ul>
  <li>1番目のリスト要素</li>
  <li>2番目のリスト要素</li>
  <li>1番目の段落要素</li>
  <li>2番目の段落要素</li>
  <li>3番目のリスト要素</li>
</ul>
li:nth-of-type(2) {
  color: blue;
}

上記のように、nth-of-type() 擬似クラスは、同じ種類の要素の中の要素を対象としています。一方、nth-child() 擬似クラスは、すべての兄弟要素を対象としています。

どちらの擬似クラスを使うべきかは、状況によって異なります。一般的には、nth-child() 擬似クラスの方が汎用性が高く、様々な場面で利用できます。

nth-child() 擬似クラスは、CSSで特定の要素を簡単に選択するための強力なツールです。上記の解説を参考に、ぜひ色々な場面で活用してみてください。




基本的な例

偶数番目の要素のみ青色にする

li:nth-child(even) {
  color: blue;
}
li:nth-child(odd) {
  background-color: #f0f0f0;
}

最初の要素のみ太字にする

p:nth-child(1) {
  font-weight: bold;
}

最後の要素のみボーダーを追加する

img:nth-child(:last-child) {
  border: 1px solid #ccc;
}

特定の範囲の要素にマージンを追加する

div:nth-child(3n+1) {
  margin: 10px;
}

応用的な例

表の偶数行のみ背景色を変更する

tr:nth-child(even) {
  background-color: #f0f0f0;
}

フォームのラベルと入力欄を交互に配置する

label:nth-child(odd) {
  display: block;
  margin-bottom: 5px;
}

input[type="text"]:nth-child(even) {
  width: 100%;
  padding: 5px;
  border: 1px solid #ccc;
}

画像ギャラリーのサムネイルをグリッド状に並べる

.thumbnail:nth-child(n) {
  width: 200px;
  height: 150px;
  margin: 10px;
  float: left;
}

記事の本文中の見出しを階層ごとにスタイル設定する

h2:nth-child(1) {
  font-size: 24px;
  margin-bottom: 20px;
}

h3:nth-child(1) {
  font-size: 18px;
  margin-bottom: 15px;
}

h4:nth-child(1) {
  font-size: 16px;
  margin-bottom: 10px;
}

上記はほんの一例です。nth-child() 擬似クラスを組み合わせることで、様々なレイアウトやデザインを実現することができます。

上記以外にも、nth-child() 擬似クラスには様々な機能があります。詳しくは、以下のドキュメントを参照してください。

ぜひ色々と試して、nth-child() 擬似クラスを使いこなしてください。




CSSでN番目の要素を選択する方法:代替方法

JavaScriptを使用して、動的に要素にスタイルを適用する方法があります。例えば、以下のコードは、ページロード時にすべてのリストの2番目の要素を青色にします。

const elements = document.querySelectorAll('li');
for (let i = 1; i < elements.length; i += 2) {
  elements[i].style.color = 'blue';
}

この方法は、柔軟性が高いという利点がありますが、JavaScriptを使用する必要があるため、難易度が高くなります。

カスタム属性を使用する

要素にカスタム属性を追加し、その属性値に基づいてスタイルを適用する方法があります。例えば、以下のHTMLコードは、すべてのリスト要素に data-order 属性を追加します。

<ul>
  <li data-order="1">1番目の要素</li>
  <li data-order="2">2番目の要素</li>
  <li data-order="3">3番目の要素</li>
  <li data-order="4">4番目の要素</li>
  <li data-order="5">5番目の要素</li>
</ul>

そして、以下のCSSコードは、data-order 属性が2の要素のみ青色にします。

li[data-order="2"] {
  color: blue;
}

この方法は、比較的簡単ですが、すべての要素にカスタム属性を追加する必要があるため、手間がかかります。

兄弟要素の参照を使用して、N番目の要素を選択する方法があります。例えば、以下のCSSコードは、すべてのリスト要素の2番目の要素のみ青色にします。

li:nth-child(2) {
  color: blue;
}

li:not(:nth-child(2)) + li {
  color: inherit;
}

上位要素のスタイルを継承する方法があります。例えば、以下のHTMLコードは、すべての偶数番目のリスト要素の親要素に background-color プロパティを設定します。

<ul>
  <li>1番目の要素</li>
  <li>2番目の要素</li>
  <li>3番目の要素</li>
  <li>4番目の要素</li>
  <li>5番目の要素</li>
</ul>

そして、以下のCSSコードは、background-color プロパティを継承するすべてのリスト要素を青色にします。

li {
  color: inherit;
}

ul:nth-child(even) {
  background-color: #f0f0f0;
}
  • シンプルで汎用性の高い方法: nth-child() 擬似クラス
  • 柔軟性の高い方法: JavaScript
  • メンテナンス性の高い方法: カスタム属性
  • 簡潔な方法: 兄弟要素の参照、上位要素のスタイル継承

それぞれの方法の利点と欠点を理解し、状況に合わせて適切な方法を選択してください。

補足

上記以外にも、N番目の要素を選択する方法があります。例えば、CSSフレームワークやライブラリを使用する方法もあります。詳しくは、以下の情報源を参照してください。


css css-selectors


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