JavaScript かっこ 宣言 解説

2024-10-26

JavaScriptにおけるかっこで囲まれたオブジェクト/関数/クラス宣言

JavaScriptでは、かっこで囲まれたオブジェクト、関数、クラスの宣言は、主に以下の2つの目的で使用されます:

即時実行関数式 (Immediately Invoked Function Expression, IIFE)

  • IIFEは、変数スコープを局所化し、名前空間の衝突を防ぐために広く使用されます。
  • この式をすぐに実行するために、その後に()を付けます。
  • かっこで囲むことで、関数を式として扱えるようになります。
(function() {
  // この関数の内部は、外部のスコープから独立しています
  console.log("IIFEの内部です");
})();

オブジェクトリテラルの簡潔な構文

  • ES6以降、オブジェクトリテラルを簡潔に宣言するために、変数名とプロパティ名を同じ場合にかっこを使用できます。
const x = 10;
const y = 20;

const obj = { x, y }; // { x: x, y: y } と同じ



(function() {
  console.log("IIFEの内部です");
})();
  • 解説
    • (function() { ... })() の部分は、関数を定義し、すぐに実行する一連の処理です。
    • 外側の括弧 () は、関数を式として扱えるようにします。
    • 内側の括弧 () は、関数を呼び出すために使用されます。
    • この手法により、変数スコープを局所化し、名前空間の衝突を防ぐことができます。
const x = 10;
const y = 20;

const obj = { x, y };
  • 解説
    • const obj = { x, y }; は、const obj = { x: x, y: y }; と同じ意味です。
    • プロパティ名と変数名が同じ場合、簡潔に記述することができます。

クラス宣言

const MyClass = class {
  constructor(name) {
    this.name = name;
  }

  greet() {
    console.log(`Hello, ${this.name}!`);
  }
};

const instance = new MyClass("Alice");
instance.greet();
  • 解説
    • class キーワードでクラスを定義します。
    • クラス名は MyClass です。
    • constructor メソッドは、クラスのインスタンスが作成されるときに呼び出されます。
    • greet メソッドは、クラスのインスタンスのメソッドです。



即時実行関数式の代替方法

  • 匿名関数

    (function() {
        console.log("匿名関数の内部です");
    })();
    
    • 関数を定義し、すぐに呼び出すことで、IIFEと同様の効果を得ることができます。
  • 従来のオブジェクトリテラル
    const x = 10;
    const y = 20;
    
    const obj = {
        x: x,
        y: y
    };
    
    • 従来のオブジェクトリテラルの書き方です。

どちらの方法を選択するかは、コードの可読性、保守性、および個人の好みによって異なります。


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