React 状態維持方法解説

2024-10-06

React.js でページリフレッシュ後の状態を維持する方法

React.js では、ページリフレッシュ後に状態を維持するために、主に localStoragesessionStorage を活用します。

localStorage と sessionStorage の違い

  • sessionStorage
    ブラウザのセッション中にのみデータを保存します。ブラウザを閉じるとデータは失われます。
  • localStorage
    ブラウザのセッションを超えてデータを保存します。つまり、ブラウザを閉じて再度開いてもデータが保持されます。

localStorage を使用した例

import React, { useState, useEffect } from 'react';

function MyComponent() {
  const [count, setCount] = useState(0);

  useEffect(() => {
    const storedCount = localStorage.getItem('count');
    if (storedCount) {
      setCount(parseInt(storedCount));
    }
  }, []);

  useEffect(() => {
    localStorage.setItem('count', count);
  }, [count   ]);

  return (
    <div>
      <p>Count: {count}</p>
      <button onClick={() => setCount(count + 1)}>Increment</button>
    </div>
  );
}

この例では、useEffect フックを使用して、count の状態を localStorage に保存し、ページリフレッシュ時に localStorage から復元しています。

sessionStorage を使用した例

import React, { useState, useEffect } from 'react';

function MyComponent() {
  const [count, setCount] = useState(0);

  useEffect(() => {
    con   st storedCount = sessionStorage.getItem('count');
    if (storedCount) {
      setCount(parseInt(storedCount));
    }
  }, []);

  useEffect(() => {
    sessionStorage.setItem('count', count);
  }, [count]);

  // ...
}

sessionStorage の使用方法は localStorage とほぼ同じです。ただし、データの保存期間がブラウザセッション中に限られます。

注意事項

  • データのサイズ
    localStoragesessionStorage の容量には制限があります。大量のデータを保存する場合は、サーバーサイドストレージやデータベースを使用することを検討してください。
  • データのセキュリティ
    localStoragesessionStorage に保存するデータは、ブラウザの開発者ツールを使用して閲覧することができます。機密情報については、適切な暗号化やサーバーサイドでの保存を検討してください。



import React, { useState, useEffect } from 'react';

function MyComponent() {
  const [count, setCount] = useState(0);

  useEffect(() => {
    const storedCount = localStorage.getItem('count');
    if (storedCount) {
      setCount(parseInt(storedCount));
    }
  }, []);

  useEffect(() => {
    localStorage.setItem('count', count);
  }, [count   ]);

  return (
    <div>
      <p>Count: {count}</p>
      <button onClick={() => setCount(count + 1)}>Increment</button>
    </div>
  );
}

解説

  1. useState フックを使用して、count という状態変数を初期化します。
  2. 第1の useEffect フックは、コンポーネントが最初にマウントされたときに実行されます。
    • localStorage から count の値を取得します。
    • 取得した値が存在する場合、count の状態を更新します。
  3. 第2の useEffect フックは、count の状態が変更されるたびに実行されます。
    • count の値を localStorage に保存します。
import React, { useState, useEffect } from 'react';

function MyComponent() {
  const [count, setCount] = useState(0);

  useEffect(() => {
    con   st storedCount = sessionStorage.getItem('count');
    if (storedCount) {
      setCount(parseInt(storedCount));
    }
  }, []);

  useEffect(() => {
    sessionStorage.setItem('count', count);
  }, [count]);

  // ...
}

解説
localStorage との違いは、sessionStorage を使用している点です。sessionStorage はブラウザのセッション中にのみデータを保存します。

重要なポイント




URLパラメータを利用する

  • 欠点
    URLが長くなる可能性があり、複雑な状態を表現するには不向き。
  • 利点
    シンプルで直感的。
import { useLocation, useNavigate } from 'react-router-dom';

function MyComponent() {
  const location = useLocation();
  const navigate = useNavigate   ();

  const count = parseInt(location.search.split('=')[1]) || 0;

  const increment = () => {
    navigate(`?count=${count + 1}`);
  };

  return (
    // ...
  );
}

ReduxやContext APIを利用する

  • 欠点
    学習コストが高く、プロジェクトの規模によってはオーバーエンジニアリングになる可能性がある。
  • 利点
    グローバルな状態管理が可能で、複雑なアプリケーションにも適している。

Reduxの例

import { createStore } from 'redux';
import { Provider, useSelector, useDispatch } from 'react-redux';

// Reducer
const reducer = (state = 0, action) => {
  switch (action.type) {
    case 'INCREMENT':
      return state + 1;
    default:
      return state;
  }
};

// Store
const store = createStore(reduc   er);

// Component
function MyComponent() {
  const count = useSelector(state => state);
  const dispatch = useDispatch();

  const increment = () => {
    dispatch({ type: 'INCREMENT' });
  };

  return (
    // ...
  );
}

// App
function App() {
  return (
    <Provider store={store}>
      <MyComponent />
    </Provider>
  );
}

Context APIの例

import React, { createContext, useContext, useState } from 'react';

const CountContext = createContext();

function CountProvider({ children }) {
  const [count, setCount] = useState(0);

  return (
    <CountContext.Provider    value={{ count, increment: () => setCount(count + 1) }}>
      {children}
    </CountContext.Provider>
  );
}

function MyComponent() {
  const { count, increment } = useContext(CountContext);

  return (
    // ...
  );
}

カスタムフックを利用する

  • 欠点
    複雑な状態管理には不向きな場合がある。
  • 利点
    再利用性が高く、コードを整理しやすい。
import { useState, useEffect } from 'react';

function useLocalStorageState(key, defaultValue) {
  const [state, setState] = useState(() => {
    const    storedValue = localStorage.getItem(key);
    return st   oredValue || defaultValue;
  });

  useEffect(() => {
    localStorage.setItem(key, state);
  }, [key, state]);

  return [state, setState];
}

function MyComponent() {
  const [count, setCount] = useLocalStorageState('count', 0);

  return (
    // ...
  );
}

javascript reactjs



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