RegExp.escape 関数がない?JavaScriptで正規表現をエスケープする3つの方法

2024-05-23

JavaScriptにおける正規表現のエスケープ処理

JavaScriptで正規表現を使用する際、特殊文字をパターンの一部として扱う場合、予期しない動作を引き起こす可能性があります。そこで、特殊文字をエスケープ処理する必要がある場面があります。

RegExp.escape 関数

残念ながら、JavaScriptにはネイティブな RegExp.escape 関数は存在しません。しかし、いくつかの方法でエスケープ処理を行うことができます。

方法1:文字列リテラルによるエスケープ

正規表現パターンを文字列リテラルとして記述する場合、バックスラッシュ (\) を使用して特殊文字をエスケープすることができます。例えば、. (ピリオド) をエスケープするには \. と記述します。

const regex = /a\.b/; // a.b にマッチ

String.prototype.replace メソッドを使用して、特殊文字をエスケープ文字に置き換えることができます。

function escapeRegExp(str) {
  return str.replace(/[-[\]{}()*+?.,\\^$|]/g, "\\$&");
}

const regex = new RegExp(escapeRegExp("a*b")); // a\*b にマッチ

方法3:ライブラリの利用

escape-string-regexp などのライブラリを使用することで、より簡単にエスケープ処理を行うことができます。

const regex = new RegExp(require('escape-string-regexp')('a*b')); // a\*b にマッチ

補足

  • 正規表現パターンをコンストラクタで生成する場合、バックスラッシュはエスケープ処理する必要はありません。
  • 自分でエスケープ処理を行う関数を定義する場合は、すべての特殊文字を網羅する必要があります。



    JavaScriptにおける正規表現のエスケープ処理 - サンプルコード

    const text = "100-0001";
    const regex1 = /[0-9]{3}-[0-9]{4}/; // 正しい: 郵便番号のパターンにマッチ
    const regex2 = new RegExp("\\d{3}-\\d{4}"); // 正しい: 郵便番号のパターンにマッチ
    
    console.log(regex1.test(text)); // true
    console.log(regex2.test(text)); // true
    

    String.prototype.replace を使用したエスケープ

    const text = "*ab$";
    const regex = new RegExp(text.replace(/[-[\]{}()*+?.,\\^$|]/g, "\\$&"));
    
    console.log(regex.test(text)); // true
    
    const text = "*ab$";
    const regex = new RegExp(require('escape-string-regexp')(text));
    
    console.log(regex.test(text)); // true
    

    説明

    • 上記のコードは、いずれも text という変数に保存された文字列を正規表現パターンとしてエスケープ処理しています。
    • 文字列リテラルによるエスケープ では、バックスラッシュ (\) を使用して特殊文字をエスケープしています。
    • String.prototype.replace を使用したエスケープ では、String.prototype.replace メソッドを使用して、特殊文字をエスケープ文字に置き換えています。
    • ライブラリの利用 では、escape-string-regexp ライブラリを使用して、エスケープ処理を行っています。
    • これらの例は、基本的なエスケープ処理を示しています。より複雑なパターンを処理する場合は、適切なエスケープ処理を行う必要があります。
    • どの方法を使用するかは、状況によって異なります。可読性やパフォーマンスなどを考慮して選択してください。



    JavaScriptにおける正規表現のエスケープ処理 - その他の方法

    Unicode コードポイントを使用したエスケープ

    特殊文字をUnicodeコードポイントで表すこともできます。例えば、. (ピリオド) は \u002E と表すことができます。

    const regex = new RegExp(/a\u002Eb/); // a.b にマッチ
    

    正規表現クラスを使用して、特殊文字のグループをエスケープすることができます。例えば、\w は英数字とアンダースコアにマッチします。

    const regex = new RegExp(/\w*b/); // ab、a1b、_b などにマッチ
    

    lookbehind と lookahead を使用したエスケープ

    (?<=)(?=) を使用して、後ろまたは前の文字列に基づいてパターンをマッチさせることができます。これにより、特殊文字をエスケープする必要がなくなる場合があります。

    const regex = /a(?<=^)b/; // 最初の "a" と "b" にマッチ
    const regex2 = /b(?=$)/; // 最後の "a" と "b" にマッチ
    

    注意点

    • Unicode コードポイントを使用したエスケープは、すべての環境で対応しているとは限りません。
    • 正規表現クラスは、パターンをより複雑にする可能性があります。
    • lookbehind と lookahead は、より高度なテクニックであり、理解が難しい場合があります。

      JavaScript で正規表現をエスケープ処理するには、様々な方法があります。状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。


      javascript regex


      jQuery animate()メソッドを使いこなして、ワンランク上のアニメーションを実現

      jQueryライブラリHTMLファイルJavaScriptファイル以下のコードは、要素の背景色を徐々に赤から青に変えるアニメーションを作成します。このコードは、以下の2つのアニメーションを実行します。最初の1秒間、要素の背景色は徐々に赤から青に変遷します。...


      focus()メソッドとselect()メソッドを使ってファイル選択ダイアログを表示する

      JavaScriptでは、ファイル入力要素のクリックイベントをプログラムで発生させることができます。これは、ユーザー操作なしでファイル選択ダイアログを表示したい場合などに役立ちます。方法ファイル入力要素のクリックイベントをプログラムで発生させるには、以下の2つの方法があります。...


      JavaScriptのprototypeの仕組みを理解して、より深いレベルでプログラミングをしよう!

      JavaScriptのオブジェクトには . prototype というプロパティがあり、これは別のオブジェクトへの参照です。このオブジェクトは "プロトタイプ" と呼ばれ、継承されるプロパティやメソッドを定義します。例えば、以下のような Person コンストラクタがあるとします。...


      React Routerで複数のパスで同じコンポーネントを表示する:完全ガイド

      Route コンポーネントの path プロパティに複数のパスを指定するこのコードは、/home と /about の両方のパスで MyComponent コンポーネントを表示します。Switch コンポーネントと Redirect コンポーネントを使用する...


      React-Router 外部リンク:aタグ、useNavigate、Redirectの徹底比較

      a タグの使用useNavigate フックRedirect コンポーネント各方法の利点と欠点、具体的なコード例、さらには高度なユースケースまで、分かりやすく説明します。最もシンプルで直接的な方法は、a タグの href 属性に URL を指定する方法です。...


      SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



      JavaScript 正規表現で特殊文字を制圧! エスケープシーケンスマスターへの道

      本記事では、JavaScript 正規表現におけるエスケープシーケンスについて、わかりやすく詳細に解説します。エスケープシーケンスは、バックスラッシュ (\) とそれに続く文字で構成される一連の記号です。これらの記号は、正規表現エンジンに対して、その後に続く文字を特殊な意味ではなく、通常の文字として解釈するように指示します。