React Router リンク手動呼び出し解説

React-Router でリンクを手動で呼び出す方法 (日本語)

React-Router でリンクを手動で呼び出すには、useNavigate フックを使用してプログラム的にリンクの遷移をトリガーすることができます。

useNavigate フックをインポートする

import { useNavigate } from 'react-router-dom';

import { useNavigate } from 'react-router-dom';

function MyComponent() {
  const navigate = useNavigate();

  const handleClick = () => {
    navigate('/path/to/destination'); // 遷移先のパスを指定
  };

  return (
    <button onClick={handleClick}>Navigate</button>
  );
}

ボタンをクリックしてリンクを呼び出す

ボタンをクリックすると、handleClick 関数が呼び出され、navigate 関数を使用して指定されたパスに遷移します。

注意

• navigate 関数には、オプションとして replace プロパティを渡すことができます。これにより、現在の履歴エントリを置き換えることができます。
• navigate 関数は、ブラウザの URL を直接変更するのではなく、React-Router の内部状態を更新します。
• navigate 関数は、現在のコンポーネントの履歴スタックに新しいエントリを追加します。

例

navigate('/path/to/destination', { replace: true });

これにより、ブラウザの履歴に新しいエントリが追加されず、現在のページが置き換えられます。

• navigate 関数は、ブラウザの履歴スタックを管理するために使用されます。そのため、過度に使用すると、ユーザーのナビゲーション体験が混乱する可能性があります。
• useNavigate フックは、コンポーネント内で使用される必要があります。グローバルな関数として使用することはできません。

useNavigate フックを使ったプログラム的なリンクの遷移

import { useNavigate } from 'react-router-dom';

function MyComponent() {
  const navigate = useNavigate();

  const handleClick = () => {
    navigate('/path/to/destination'); // 遷移先のパスを指定
  };

  return (
    <button onClick={handleClick}>Navigate</button>
  );
}

コード解説

3. handleClick 関数の定義
   

4. ボタンのレンダリング
   

navigate 関数の引数

• replace
  true を指定すると、現在の履歴エントリを置き換えます。デフォルトは false です。
• to
  遷移先のパスを指定します。

コードの動作

1. ユーザーがボタンをクリックします。
2. handleClick 関数が呼び出されます。
3. navigate 関数が実行され、指定されたパスに遷移します。
4. ブラウザの URL が更新され、新しいページがレンダリングされます。

useNavigate フックを使うことで、従来の <Link> コンポーネントを使わずに、JavaScriptのロジックから直接リンクの遷移を制御することができます。これは、条件によって遷移先を動的に変更したい場合や、イベントハンドラの中で遷移を行いたい場合などに便利です。

• navigate 関数を使うことで、より柔軟なナビゲーションを実現することができます。
• navigate 関数は、React Router の内部状態を更新し、ブラウザの履歴スタックを管理します。
• useNavigate フックは、関数コンポーネント内で使用できます。クラスコンポーネントでは、useNavigate の代わりに history オブジェクトを使用することもできます。

// フォーム送信後に別のページへ遷移
const handleSubmit = (event) => {
  event.preventDefault();
  navigate('/success');
};

// モーダルを閉じて、別のページへ遷移
const handleCloseModal = () => {
  navigate('/home');
};

React Router のリンクを手動で呼び出すという文脈では、上記のように useNavigate フックを使ってプログラム的にリンクの遷移を制御する方法が一般的です。

関連キーワード

• React
• JavaScript
• プログラム的なナビゲーション
• リンクの遷移
• useNavigate
• React Router

history オブジェクトの使用 (v5以前)

React Router v5以前では、history オブジェクトを使ってプログラム的にナビゲーションを行うことができました。

import