CSSクリック透過の解説
「CSSでクリックイベントを透過させる」の日本語解説
CSSで要素のクリックイベントを透過させるということは、その要素をクリックしても、その下の要素にクリックイベントが伝わるようにすることです。つまり、クリックした要素がイベントを「吸収」せず、「透過」させるということです。
具体的な実装方法
pointer-events プロパティを使用
pointer-events
プロパティは、要素がマウスポインターのイベントを受け取るかどうかを制御します。none
値を設定すると、その要素はマウスポインターのイベントを完全に無視します。- しかし、この値を設定すると、要素のホバー効果やドラッグアンドドロップなどの機能も無効になります。
.transparent-div { pointer-events: none; }
z-index プロパティを使用
z-index
プロパティは、要素のスタック順序を指定します。- 値が大きい要素は、値が小さい要素の上に表示されます。
- 透過させたい要素の
z-index
値を、下の要素よりも小さく設定することで、クリックイベントが下の要素に伝わるようにします。
.transparent-div { z-index: -1; }
注意
- 透過した要素が他の要素を隠している場合、隠れている要素をクリックすることもできません。
- 透過した要素がクリックイベントを受け取らないため、要素内のリンクやボタンはクリックできなくなります。
CSSでクリックイベントを透過させるには、pointer-events
プロパティまたは z-index
プロパティを使用します。ただし、これらの方法には制限があるため、使用の際には注意が必要です。
.transparent-div {
pointer-events: none;
}
- この要素をクリックしても、下の要素にクリックイベントが伝わるようになります。
.transparent-div
クラスを持つ要素は、マウスポインターのイベントを無視します。
.transparent-div {
z-index: -1;
}
.transparent-div
クラスを持つ要素のスタック順序を、下の要素よりも低く設定します。
「CSSクリック透過の解説」の代替方法
JavaScriptを使用する
CSSだけでは実現できない複雑なクリック透過の処理が必要な場合は、JavaScriptを使用することができます。
イベントリスナーを追加する
- 透過させたい要素にクリックイベントリスナーを追加します。
- イベントが発生したときに、クリックイベントをキャンセルして、下の要素にイベントを伝播させます。
const transparentDiv = document.querySelector('.transparent-div');
transparentDiv.addEventListener('click', (event) => {
event.stopPropagation();
});
- この方法では、透過した要素内のリンクやボタンはクリックできなくなります。
css click mouseevent