CSSで画像のアスペクト比を維持する

2024-09-11

CSSにおけるアスペクト比を維持した100%幅または高さ

CSSで画像の幅または高さを100%に設定しながら、そのアスペクト比(縦横比)を維持する方法について説明します。

object-fitプロパティの使用

最も一般的な方法は、object-fitプロパティを使うことです。これにより、画像のサイズ調整方法を指定できます。

img {
  width: 100%; /* または height: 100%; */
  object-fit: contain; /* 画像全体を表示し、アスペクト比を維持 */
}
  • scale-down:画像を縮小する必要があれば、アスペクト比を維持して縮小します。
  • cover:画像全体をコンテナに収め、余白をトリミングします。
  • contain:画像全体を表示し、余白が生まれる場合はそれを埋めます。

padding-topまたはpadding-bottomの使用

画像の幅を100%に設定し、アスペクト比を維持したい場合、padding-topまたはpadding-bottomを使って、適切な高さを計算することができます。

img {
  width: 100%;
  height: 0;
  padding-top: 56.25%; /* 16:9のアスペクト比の場合 */
}
  • パディングのパーセンテージは、希望するアスペクト比に基づいて計算されます。

max-widthとmax-heightの使用

画像の最大幅と最大高を設定し、object-fitを組み合わせることで、アスペクト比を維持しながら、画像がコンテナのサイズを超えないようにすることができます。

img {
  max-width: 100%;
  max-height: 100%;
  object-fit: contain;
}



CSSで画像のアスペクト比を維持しながら幅または高さを100%にする方法のコード例解説

img {
  width: 100%; /* または height: 100%; */
  object-fit: contain; /* 画像全体を表示し、アスペクト比を維持 */
}
  • object-fitの他の値
  • object-fit: contain
    画像全体を表示し、アスペクト比を維持します。画像がコンテナより小さい場合は、画像全体が表示され、余白が生まれます。
  • width: 100%
    画像の幅を親要素の幅に合わせます。height: 100%にすると高さを合わせます。


<div style="width: 400px;">
  <img src="image.jpg" alt="説明文" style="width: 100%; object-fit: contain;">
</div>

この例では、幅400pxのコンテナ内に画像を配置し、画像の幅をコンテナの幅に合わせ、アスペクト比を維持して表示します。

img {
  width: 100%;
  height: 0;
  padding-top: 56.25%; /* 16:9のアスペクト比の場合 */
}
  • padding-top
    パディングのパーセンテージを調整することで、任意のアスペクト比を維持できます。
  • height: 0
    高さを0に設定し、パディングで高さを調整します。
  • width: 100%
    画像の幅を親要素の幅に合わせます。
<div style="width: 300px;">
  <img src="image.jpg" alt="説明文" style="width: 100%; height: 0; padding-top: 75%;">
</div>
img {
  max-width: 100%;
  max-height: 100%;
  object-fit: contain;
}
  • object-fit: contain
    画像全体を表示し、アスペクト比を維持します。
  • max-height: 100%
    画像の高さが親要素の高さを超えないようにします。
<div style="width: 400px; height: 300px;">
  <img src="image.jpg" alt="説明文" style="max-width: 100%; max-height: 100%; object-fit: contain;">
</div>

この例では、幅400px、高さ300pxのコンテナ内に画像を配置し、画像がコンテナからはみ出ないようにし、アスペクト比を維持して表示します。

どの方法を選ぶべきか?

  • max-width/max-height
    画像がコンテナからはみ出ないようにしたい場合に有効です。
  • padding-top/bottom
    アスペクト比を厳密に制御したい場合に有効です。
  • object-fit
    最もシンプルで、さまざまなケースに対応できます。

どの方法を選ぶかは、デザインやレイアウトの要件によって異なります。 それぞれの方法のメリット・デメリットを理解し、適切な方法を選択してください。

  • レスポンシブデザイン
    異なる画面サイズに対応するために、メディアクエリと組み合わせることで、より柔軟なレイアウトを実現できます。
  • aspect-ratioプロパティ
    CSSの新しいプロパティで、より直感的にアスペクト比を指定できます。ただし、ブラウザのサポート状況に注意が必要です。



aspect-ratioプロパティを使う(ブラウザ対応に注意)

aspect-ratioプロパティは、要素のアスペクト比を直接指定できる便利なプロパティです。

img {
  width: 100%;
  aspect-ratio: 16 / 9; /* 16:9のアスペクト比 */
}
  • デメリット
  • メリット
    • アスペクト比の指定が直感的
    • 計算が不要

height: autoを使う(シンプルなケースに有効)

画像タグのheight属性をautoにすることで、画像の元の縦横比を維持できます。

img {
  width: 100%;
  height: auto;
}
  • デメリット
  • メリット
    • シンプルで使いやすい

FlexboxやGridレイアウトを使う

FlexboxやGridレイアウトを使えば、コンテナ内の要素の配置を柔軟に制御できます。aspect-ratioプロパティと組み合わせることで、より複雑なレイアウトを実現できます。

.container {
  display: flex;
  aspect-ratio: 16 / 9;
}

img {
  flex: 1;
}
  • デメリット
  • メリット

SVGを利用する

画像をSVG形式で用意することで、CSSで自由に形状やサイズを調整できます。

svg {
  width: 100%;
  height: auto;
}
  • デメリット
    • SVGの作成に手間がかかる
  • メリット
    • ベクター画像なので、拡大縮小しても画質が劣化しない
    • CSSで詳細な制御が可能
  • ベクター画像が必要
    SVGを利用する。
  • 複雑なレイアウト
    FlexboxやGridレイアウトが適している。
  • アスペクト比を正確に制御したい
    aspect-ratiopaddingが有効。
  • シンプルなレイアウト
    object-fitheight: autoが使いやすい。

それぞれの方法のメリット・デメリットを理解し、プロジェクトの要件に合わせて最適な方法を選択してください。

CSSで画像のアスペクト比を維持する方法として、object-fitpaddingaspect-ratioheight: auto、Flexbox、Gridレイアウト、SVGなど、様々な方法があります。これらの方法を組み合わせることで、より柔軟なレイアウトを実現できます。

ご自身のプロジェクトに合わせて、最適な方法を見つけてみてください。

  • FlexboxやGridレイアウトは、CSSのレイアウトに関する知識が必要です。
  • aspect-ratioプロパティは、まだ全てのブラウザでサポートされていないため、ポリフィルを使用する必要がある場合があります。

css image height



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