TypeScriptでES6 Mapを使用する代替方法

2024-08-31

TypeScriptでES6 Mapを使用する

ES6 MapはJavaScriptの新しいデータ構造で、キーと値のペアを格納することができます。TypeScriptでは、ES6 Mapをそのまま使用することができます。

基本的な使い方

let map = new Map();

// キーと値のペアを追加
map.set("key1", "value1");
map.set(123, "value2");
map.set(true, "value3");

// キーに対応する値を取得
let value1 = map.get("key1");
let value2 = map.get(123);

// キーが存在するか確認
let exists = map.has("key1");

// キーと値のペアを削除
map.delete("key1");

// マップのサイズを取得
let size = map.size;

// 全てのキーと値をループで処理
for (let [key, value] of map) {
    console.log(key, value);
}

TypeScript 1.5以前の注意点

TypeScript 1.5以前では、Mapの型定義が提供されていませんでした。そのため、any型で扱う必要がありました。

let map: Map<any, any> = new Map();

TypeScript 1.5以降では、Mapの型定義が提供されるようになったため、より安全なコードを書くことができます。

便利なメソッド

  • forEach(callback): マップ内のすべてのキーと値に対してコールバック関数を呼び出します。
  • clear(): マップ内のすべてのキーと値を削除します。
  • entries(): マップ内のすべてのキーと値のペアをイテレーターとして返します。



let map = new Map();

// キーと値のペアを追加
map.set("key1", "value1");
map.set(123, "value2");
map.set(true, "value3");

// キーに対応する値を取得
let value1 = map.get("key1");
let value2 = map.get(123);

// キーが存在するか確認
let exists = map.has("key1");

// キーと値のペアを削除
map.delete("key1");

// マップのサイズを取得
let size = map.size;

// 全てのキーと値をループで処理
for (let [key, value] of map) {
    console.log(key, value);
}
// forEachメソッドを使用して、すべてのキーと値を処理
map.forEach((value, key) => {
    console.log(key, value);
});

// clearメソッドを使用して、すべてのキーと値を削除
map.clear();

// entriesメソッドを使用して、キーと値のペアをイテレーターとして取得
for (let entry of map.entries()) {
    console.log(entry[0], entry[1]);
}

// keysメソッドを使用して、すべてのキーをイテレーターとして取得
for (let key of map.keys()) {
    console.log(key);
}

// valuesメソッドを使用して、すべての値をイテレーターとして取得
for (let value of map.values()) {
    console.log(value);
}
let map: Map<any, any> = new Map();

// キーと値のペアを追加
map.set("key1", "value1");

// キーに対応する値を取得
let value1 = map.get("key1");



オブジェクト

  • シンプルなキーと値のペア: オブジェクトは、文字列をキーとして使用する場合に適しています。
  • 例:
let obj: { [key: string]: any } = {
    name: "John",
    age: 30
};

Array

  • 順序付けされたデータ: 配列は、データの順序を保持する必要がある場合に適しています。
let array: [number, string][] = [
    [1, "apple"],
    [2, "banana"]
];

WeakMap

  • ガベージコレクション: WeakMapは、キーが参照されなくなった場合に自動的にガベージコレクションされるため、メモリリークを防ぐことができます。
let weakMap = new WeakMap();
let obj = {};
weakMap.set(obj, "value");

カスタムデータ構造

  • 特定の要件: 特定のユースケースに合わせて、カスタムデータ構造を実装することもできます。
class MyMap {
    private map: Map<string, any>;

    constructor() {
        this.map = new Map();
    }

    set(key: string, value: any) {
        // カスタムのロジックを追加
        this.map.set(key, value);
    }

    // 他のメソッドを実装
}

選択の基準:

  • キーの種類: 文字列キーを使用する場合はオブジェクトが適しています。
  • 順序: 順序を保持する必要がある場合は配列が適しています。
  • メモリ管理: ガベージコレクションが必要な場合はWeakMapが適しています。
  • 特定の要件: カスタムデータ構造は、特定のユースケースに合わせて柔軟に設計することができます。

javascript typescript typescript1.5



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