npm スクリプト 並列実行 解説

2024-08-31

「npm スクリプトを並列実行する方法」の日本語解説

JavaScript、Node.js、およびビルドプロセスにおいて、複数の npm スクリプトを同時に実行したい場合、さまざまな方法があります。以下では、その方法について解説します。

npm-run-all パッケージの使用

  • 実行
    npm run-all script1 script2 script3
    
    これにより、script1, script2, script3 のスクリプトが同時に実行されます。
  • インストール
    npm install npm-run-all
    

concurrently パッケージの使用

  • 実行
    concurrently "npm run script1" "npm run script2" "npm run script3"
    
    concurrently は、各スクリプトを並列実行し、それぞれの出力結果を同時に表示します。

cross-env パッケージを使用

  • 実行
    cross-env NODE_ENV=production npm run build
    
    cross-env は、環境変数を設定して、複数のスクリプト間で共有することができます。

npm-run-all と concurrently の組み合わせ

  • 実行
    npm-run-all --parallel script1 script2 script3
    
    npm-run-allconcurrently を組み合わせて、並列実行とスクリプトの依存関係を管理することができます。

npm scripts の直接的な実行

  • 実行
    npm run script1 & npm run script2 & npm run script3
    
    直接 npm run を使用して、バックグラウンドでスクリプトを実行することができます。ただし、出力結果の管理が複雑になる場合があります。

注意

  • 適切なパッケージを選択して、プロジェクトのニーズに合わせて方法を決定してください。
  • スクリプトがリソースを競合する場合は、パフォーマンスが低下する可能性があります。
  • 並列実行は、スクリプト間の依存関係を慎重に考慮する必要があります。



npm スクリプトの並列実行:コード例と解説

複数の npm スクリプトを並列実行するメリット

  • 複雑なワークフローの簡素化
    複数のスクリプトを組み合わせた複雑なワークフローを、一つのコマンドで実行できます。
  • 開発効率の向上
    複数のタスクを同時に実行することで、ビルド時間などを短縮できます。

具体的なコード例と解説

  • 実行
    npm run build
    
    この例では、CSSとJavaScriptのビルドを並行して実行します。-pオプションは並列実行を指定します。
  • package.json の設定
    {
      "scripts": {
        "build:css": "sass src/styles -o dist/css",
        "build:js": "babel src/js -d dist/js",
        "build": "npm-run-all -p build:css build:js"
      }
    }
    
  • 実行
    npm run build
    
    concurrentlyは、各スクリプトの出力を色分けして表示するなど、より詳細な情報を提供します。
  • 実行
    npm run build
    
    cross-envは、環境変数を設定することで、複数のスクリプト間で共通の変数を共有できます。
  • package.json の設定
    {
      "scripts": {
        "build": "cross-env NODE_ENV=production npm run build:prod"
      }
    }
    
  • スクリプトの依存関係
  • 並列実行の注意点
    • スクリプト間でファイルの入出力など、共有リソースへのアクセスがある場合は、競合が発生する可能性があります。
    • 無限ループに陥る可能性があるスクリプトを並列実行すると、システム全体に影響を与える可能性があります。

npm-run-all、concurrently、cross-envといったパッケージを利用することで、複数のnpmスクリプトを効率的に並列実行できます。これらのツールを適切に活用し、開発効率を向上させましょう。

より詳細な解説

  • npm-run-all
    複数のスクリプトを並列または順次実行するためのシンプルなツールです。

選択のポイント

  • 環境変数の設定
    cross-env
  • 詳細な出力と機能
    concurrently
  • シンプルな並列実行
    npm-run-all

ご自身のプロジェクトに合わせて、これらのツールを組み合わせることで、より複雑なワークフローも実現できます。

  • cross-envの公式ドキュメント
  • concurrentlyの公式ドキュメント
  • npm-run-allの公式ドキュメント



シェルスクリプトの活用


  • # package.json
    {
      "scripts": {
        "build": "sh build.sh"
      }
    }
    
    # build.sh
    #!/bin/bash
    npm run build:css &
    npm run build:js &
    wait
    
  • デメリット
    • シェルスクリプトの知識が必要になる。
    • npm scripts の簡潔さを損なう可能性がある。
  • メリット
    • npm-run-all や concurrently といった外部パッケージに依存しない。
    • 複雑な処理や条件分岐を柔軟に記述できる。

Makefiles の利用


  • build:
        @npm run build:css &
        @npm run build:js &
        wait
    
  • デメリット
    • 学習コストが高い。
    • npm scripts との連携が複雑になる場合がある。
  • メリット
    • ビルドシステムとして定評があり、大規模なプロジェクトでよく利用される。
    • 依存関係の管理や並列実行の制御が得意。

Node.js の child_process モジュール


  • const { spawn } = require('child_process');
    
    spawn('npm', ['run', 'build:css']);
    spawn('npm', ['run', 'build:js']);
    
  • デメリット
  • メリット
    • Node.js の標準モジュールなので、追加のインストールは不要。
    • 子プロセスを細かく制御できる。

選択する際の注意点

  • メンテナンス性
  • 複雑さ
  • チームのスキル
  • プロジェクトの規模
    • 小規模なプロジェクトでは、npm-run-all や concurrently で十分な場合が多い。
    • 大規模なプロジェクトでは、Makefiles やシェルスクリプトが適している場合がある。

npm スクリプトの並列実行には、npm-run-all や concurrently といった専用のパッケージだけでなく、シェルスクリプト、Makefiles、Node.js の child_process モジュールなど、さまざまな方法があります。プロジェクトの規模、チームのスキル、処理の複雑さなどを考慮して、最適な方法を選択しましょう。

どの方法を選ぶべきか迷った場合は、以下の点を考慮してみてください。

  • 制御性
    Node.js の child_process モジュールは細かく制御できる
  • 柔軟性
    シェルスクリプトや Makefiles は柔軟性が高い
  • シンプルさ
    npm-run-all や concurrently は簡単

追加で知りたいこと

  • 並列実行の注意点についてさらに詳しく知りたい
  • 具体的なプロジェクトの状況に合わせて、最適な方法を選びたい
  • 特定のツールについて詳しく知りたい

javascript node.js build



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