【初心者向け】React コンポーネントと React 要素の違いを分かりやすく解説

2024-05-08

React コンポーネントと React 要素は、どちらも React で UI を構築するために使用される重要な概念ですが、それぞれ異なる役割と機能を持っています。

React コンポーネントは、再利用可能な UI ブロックを定義するためのテンプレートです。コンポーネントは、見た目や動作を決定する JavaScript コードと、オプションで HTML に似た構文である JSX を含みます。

コンポーネントの主な利点は次のとおりです。

  • コードの再利用性: コンポーネントは、アプリケーション内のさまざまな場所で繰り返し使用できます。これにより、コードをより簡潔で保守しやすくなります。
  • モジュラリティ: コンポーネントは、複雑な UI を小さな、管理しやすい部分に分割するのに役立ちます。
  • 抽象化: コンポーネントは、実装の詳細を隠すことで、コードをより読みやすく理解しやすくなります。

React コンポーネントは、関数コンポーネントとクラスコンポーネントの 2 種類に分類されます。

  • 関数コンポーネント: 関数コンポーネントは、props と呼ばれる入力を受け取り、JSX を返す単純な JavaScript 関数です。
  • クラスコンポーネント: クラスコンポーネントは、React.Component クラスを継承する JavaScript クラスです。クラスコンポーネントは、ステートとライフサイクルメソッドを管理できます。

React 要素は、DOM ノードを表す軽量オブジェクトです。JSX を使用して作成し、コンポーネントを呼び出すとき、またはネイティブ DOM 要素を作成するときに返されます。

  • パフォーマンス: React 要素は軽量で、仮想 DOM を更新する際に高速に処理できます。
  • 宣言型: React 要素は、UI をどのように表示したいかを宣言的に記述します。
  • 柔軟性: React 要素は、さまざまな方法で組み合わせることができます。

React 要素は、オブジェクトとして表されます。オブジェクトには、type プロパティ (要素の種類を表す)、props プロパティ (要素の属性を表す)、および children プロパティ (要素の子要素を表す) が含まれます。

次の例は、Greeting という名前の関数コンポーネントと、そのコンポーネントを使用する React 要素を示しています。

function Greeting(props) {
  return <h1>こんにちは、{props.name}!</h1>;
}

const element = <Greeting name="太郎" />;

この例では、Greeting コンポーネントは name というプロパティを受け取り、その名前を使用して挨拶を表示する JSX を返します。element 変数は、Greeting コンポーネントを name プロパティに "太郎" という値を渡して呼び出す React 要素を表します。

React コンポーネントと React 要素は、どちらも React で UI を構築するために不可欠なツールです。コンポーネントは再利用可能な UI ブロックを定義するために使用され、要素は DOM ノードを表す軽量オブジェクトです。それぞれの違いを理解することで、React アプリケーションをより効率的かつ効果的に開発することができます。




以下のコードは、React コンポーネントと React 要素の概念を説明するために使用される例の改良版です。このコードでは、Greeting コンポーネントを関数コンポーネントとして定義し、そのコンポーネントを使用する 2 つの React 要素を作成します。

import React from 'react';

function Greeting(props) {
  const { name, language } = props;
  const salutations = {
    ja: 'こんにちは',
    en: 'Hello',
    fr: 'Bonjour',
  };

  return (
    <div>
      <h1>{salutations[language]}、{name}!</h1>
      <p>あなたは {language} を話します。</p>
    </div>
  );
}

const element1 = <Greeting name="太郎" language="ja" />;
const element2 = <Greeting name="John" language="en" />;

console.log(element1);
console.log(element2);

このコードでは、Greeting コンポーネントは namelanguage という 2 つのプロパティを受け取ります。salutations オブジェクトは、さまざまな言語での挨拶を格納するために使用されます。コンポーネントは、salutations[language] を使用して適切な挨拶を取得し、name プロパティを使用して挨拶をパーソナライズします。

element1element2 変数は、それぞれ異なる namelanguage プロパティを持つ React 要素を表します。

このコードを実行すると、次の出力がコンソールに表示されます。

<div>
  <h1>こんにちは、太郎!</h1>
  <p>あなたは ja を話します。</p>
</div>
<div>
  <h1>Hello, John!</h1>
  <p>あなたは en を話します。</p>
</div>

この例は、React コンポーネントを使用して、さまざまな言語で挨拶を表示する方法を示しています。コンポーネントは再利用可能で、さまざまなプロパティを使用してカスタマイズできます。




React コンポーネントと React 要素を区別するもう 1 つの方法は、状態 をサポートしているかどうかを基準にすることです。

状態を持つコンポーネントは、コンポーネントの内部でデータを保持できるコンポーネントです。このデータは、コンポーネントのレンダリング方法に影響を与える可能性があります。状態を持つコンポーネントは、クラスコンポーネントとしてのみ定義できます。

クラスコンポーネントは、state プロパティを使用して状態を定義します。state プロパティは、コンポーネントのインスタンスに関連付けられたオブジェクトであり、コンポーネントの内部で読み書きできます。

状態を持つコンポーネントの例を次に示します。

class Counter extends React.Component {
  constructor(props) {
    super(props);
    this.state = { count: 0 };
  }

  incrementCount = () => {
    this.setState((prevState) => ({ count: prevState.count + 1 }));
  };

  render() {
    return (
      <div>
        <h1>カウント: {this.state.count}</h1>
        <button onClick={this.incrementCount}>カウントアップ</button>
      </div>
    );
  }
}

この例では、Counter コンポーネントは state プロパティを使用して count という名前の状態を定義します。コンポーネントには incrementCount というメソッドもあり、このメソッドは count の値を 1 ずつ増やすために使用されます。render メソッドは、count の値を表示する JSX を返します。

関数コンポーネントは、useState フックを使用して状態を管理できます。useState フックは、状態変数とその更新関数を返すフックです。

function Greeting(props) {
  const { name } = props;
  return <h1>こんにちは、{name}!</h1>;
}

この例では、Greeting コンポーネントは状態を保持しません。コンポーネントは name というプロパティを受け取り、その名前を使用して挨拶を表示する JSX を返します。

React コンポーネントと React 要素の主な違いは、状態をサポートしているかどうかです。状態を持つコンポーネントはコンポーネントの内部でデータを保持できる一方、状態を持たないコンポーネントは保持できません。この違いを理解することで、React アプリケーションをより効率的かつ効果的に開発することができます。


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