徹底解説！JavaScriptモジュールシステム: require vs import/export
JavaScriptにおけるモジュールシステム: require vs import/export
require構文 (Node.js)
Node.jsでは、require構文を使用して他のファイルのモジュールを読み込みます。
const fs = require('fs');
fs.readFile('file.txt', 'utf8', (err, data) => {
if (err) throw err;
console.log(data);
});
require構文は以下のような特徴があります。
- ファイルパスを指定してモジュールを読み込む
- 読み込んだモジュールのオブジェクトを返却
- CommonJSモジュール形式に対応
- 動的読み込みが可能
- サイクル依存関係に注意が必要
import/export構文 (ES6)
ES6では、importとexport構文を使用してモジュールの読み込みと書き出しを行います。
import fs from 'fs';
fs.readFile('file.txt', 'utf8', (err, data) => {
if (err) throw err;
console.log(data);
});
export function myFunction() {
// ...
}
- モジュールの名前を指定して読み込む
- デフォルトエクスポートと個別エクスポートを使い分けられる
- ECMAScriptモジュール形式に対応
- サイクル依存関係を自動的に検出
- Node.js環境で既存のコードベースがある場合は、
require構文を使い続ける方が妥当かもしれません。 - 新しいプロジェクトを開始する場合は、ES6の
import/export構文を使う方がモダンで将来的にも安心です。 - 両方の構文を混在させることも可能です。
まとめ
requireとimport/exportは、JavaScriptにおけるモジュールシステムの異なる実装です。それぞれの特徴を理解して、プロジェクトに合った構文を選択することが重要です。
require構文 (Node.js)
// ファイル: index.js
const fs = require('fs');
fs.readFile('file.txt', 'utf8', (err, data) => {
if (err) throw err;
console.log(data);
});
import/export構文 (ES6)
// ファイル: index.js
import fs from 'fs';
fs.readFile('file.txt', 'utf8', (err, data) => {
if (err) throw err;
console.log(data);
});
// ファイル: file.txt
export function myFunction() {
// ...
}
両方の構文を混在させる
// ファイル: index.js
const someModule = require('./some-module');
import otherModule from './other-module';
// ...
Node.js requireとES6 import/exportの代替方法
CommonJSは、Node.jsのデフォルトモジュールシステムであり、require構文を使用してモジュールを読み込みます。
AMD (Asynchronous Module Definition)
AMDは、ブラウザ環境でのモジュールロードを想定した非同期モジュールシステムです。requirejsライブラリを使用してモジュールを読み込みます。
UMD (Universal Module Definition)
UMDは、CommonJSとAMDの両方に対応したモジュールシステムです。Node.jsとブラウザの両方で同じコードを使用したい場合に便利です。
SystemJSは、JavaScriptのモジュールロードを統一するための汎用的なモジュールローダーです。SystemJSは、CommonJS、AMD、ES6モジュールなど、さまざまなモジュール形式に対応しています。
Webpackは、JavaScriptモジュールバンドラです。Webpackは、複数のモジュールを1つのファイルにまとめ、ブラウザで読み込みやすくすることができます。
Rollupは、Webpackと同様の機能を持つJavaScriptモジュールバンドラです。Webpackよりも軽量で高速な動作が特徴です。
Parcelは、JavaScript、CSS、HTMLなどの静的ファイルをバンドルするためのツールです。WebpackやRollupよりも使いやすく、開発者向けのツールとして人気があります。
まとめ
Node.js requireとES6 import/export以外にも、さまざまなモジュールシステムが存在します。プロジェクトの状況に合わせて、最適な方法を選択することが重要です。
javascript node.js ecmascript-6
